裁判所事務官に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
裁判所事務官に向いている性格・適性
几帳面で注意深い
裁判は、場合によっては人の一生を左右することもある重要な場です。
裁判所事務官の仕事はその進行に大きく影響していますので、それぞれの作業には重い責任が伴い、決してミスは許されません。
忙しいなかでも、書類作成など事務作業のひとつひとつに細心の注意を払える、几帳面な性格の人が裁判所事務官に向いているといえるでしょう。
向上心がある
法律は日々変化していくものであり、一度覚えた法律知識も最新の情報にアップデートしていかなければいけません。
そのため、裁判所事務官として入職後も、常に学び続ける姿勢が大切になってきます。
裁判所事務官は決して楽な仕事ではありませんが、そのなかでも自分を高めていく向上心を持っていることが求められる職業です。
中立的な立場で物事を考えられる
裁判ではどちらか一方の言い分に肩入れするのではなく、当事者に対しては中立的な立場で公平に接しなければいけません。
裁判官や弁護士だけでなく、裁判所事務官にもそういった意識で仕事にあたることが求められるでしょう。
誰に対しても平等な気持ちで接することができる人は、裁判所事務官としての適性があると考えられます。
裁判所事務官に必要なスキル・能力
事務処理能力
裁判所事務官の仕事は書類作成や各種申請書の受付など、事務的な手続きが非常に多い仕事です。
これらの事務的な作業を進めながら、電話対応や来客対応もこなしていく必要があるでしょう。
このようにさまざまな仕事を適切に処理していく事務処理能力や、最低限のパソコンスキルを持っていることが求められます。
相手を思いやるコミュニケーション能力
事務的な手続きの多い裁判所事務官の仕事ですが、それに加えて裁判の当事者対応をおこなうことも役割の一つとなります。
裁判は基本的には争いごとを解決する場であり、その当事者も気分が落ち込んでしまっているケースも少なくないでしょう。
そういった方の心の支えになれるように、相手を思いやるコミュニケーションで接することが大切です。
正確な情報を集められるリサーチ力
裁判所事務官が作成する資料は裁判の進行にも大きく関わり、ときにはそれが判決に結びつくようなケースもあるでしょう。
そのため、正しい情報をリサーチできる能力が裁判所事務官にとっては必要不可欠です。
自分一人では不安な部分があれば周りに協力を仰ぎ、慎重に物事を進めていくことが求められるでしょう。
裁判所事務官に向いていないのはどんな人?
ここまで説明してきたように、裁判所事務官の仕事はその一つ一つに大きな責任が伴っています。
そのため、正確かつ慎重に仕事を進めていかなければならないため、おおざっぱな性格の人にはあまり向いていないかもしれません。
どちらかというと、おおざっぱな人よりも何事も几帳面にこなしていけるような人が、裁判所事務官には向いているといえます。
また、裁判所内の各部署との連携や当事者対応など、人とコミュニケーションを取る機会も多いのが裁判所事務官の特徴です。
「ただ事務作業だけをやっていきたい」という人も、入職後にギャップを感じてしまう可能性があるでしょう。