公認心理師の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
公認心理師の業務スケジュール
公認心理師が活躍できる領域はさまざまです。
具体的にいうと、医療・教育・産業・福祉・司法と多岐にわたっており、各領域における職場もたくさんの種類があります。
また、常勤勤務で1カ所の職場で毎日働いている人もいれば、非常勤で複数の職場を掛け持ちしている人もいます。
そのため、どのような場所で・どんな働き方をするのかによって、1日の過ごし方は大きく変わってくるといえます。
それぞれ勤務スケジュールが異なるのが公認心理師ですが、ここでは代表的な活躍の場となる「医療現場」や「教育現場」に焦点を当てます。
総合病院の心療内科で働く公認心理師と、学校でスクールカウンセラーとして働く公認心理師それぞれの現場の1日を見ていきましょう。
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病院で働く公認心理師の1日
総合病院の心療内科で、常勤で働いている公認心理師のスケジュールを紹介します。
教育現場で働く公認心理師のある1日
非常勤のスクールカウンセラーとして、いくつかの学校と契約を結んで働く公認心理師のスケジュールを紹介します。
学校によって出勤する曜日や時間が異なるため、スケジュール調整をしっかりと行う必要があります。
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公認心理師の勤務時間・休日
公認心理師の勤務時間
病院やクリニックなどの医療施設で勤務する場合には、精神科や心療内科などで心の問題を抱える患者さんと向き合います。
朝から夕方頃までなど、各医療施設の診療時間に合わせて働くことが多くなるでしょう。
入院患者さんがいる病院で勤務する場合もカウンセリングは基本的に日中に行われるため、まれに当直が入る以外に夜勤はほとんどありません。
教育領域であれば、学校のスクールカウンセラーとしての活躍が考えられます。
こちらの場合、生徒や学生を対象としたカウンセリングを行う時間が多いため、朝から夕方頃までの勤務となっています。
公認心理師の休日
公認心理師の休日は、勤務先によって異なります。
企業の保健室やメンタルヘルス相談室などに所属する場合には、基本的には暦通りの働き方です。
土日祝日が休みとなり、お盆や年末年始なども長期休暇を取れることが多いです。
病院やメンタルクリニック勤務などの場合は、土日や祝日に開院しているかどうかによって異なります。
土曜日は午前中だけ出勤ということもありますし、土日祝日は完全に休みということもあります。
学校のスクールカウンセラーの場合、基本的には生徒が学校に来る日以外は仕事が入らず、夏休みや冬休みなど長期休暇に入ると、しばらく仕事が休みになることがあります。
公認心理師の残業時間
公認心理師の残業時間は、そのとき担当している仕事内容によって決まります。
クライエントに対してのカウンセリングや心理療法は事前に予約された時間で行うため、ある程度決まった時間で働くことが可能です。
一方で、面談記録をつけたり今後のカウンセリングプランを考えたりする事務作業は、業務時間内に片付かないケースも考えられます。
こうした場合は、夜遅くまで働いたり休日出勤して働いたりすることもあります。
とくに非常勤で働く公認心理師の場合、サービス残業をして対応している人もいると言われるため、各職場の残業状況や手当の支給状況などは、できるだけ事前に確認しておくほうがよいでしょう。
公認心理師は忙しい?激務?
公認心理師の仕事の忙しさは、雇用形態によって異なります。
常勤の公認心理師としてひとつの施設に雇用されている場合、スケジュールはある程度は規則的です。
しかし、非常勤の公認心理師として複数の施設に勤務している場合、スケジュールは流動的になりがちです。
たとえば、月曜日と水曜日は学校のスクールカウンセラーとして勤務、火曜日と木曜日は企業の保健室で勤務、さらに金曜日は公共職業安定所(ハローワーク)で相談業務を担当する。
このような勤務になることも珍しくありません。
非常勤の場合はそれぞれの雇用先の給料・待遇が不安定になるため、複数の職場を掛け持ちして働くことで少しでも収入を増やそうと考える人が多いです。
そのぶんスケジュールが埋まってしまい、忙しくなることもあります。
公認心理師の休日の過ごし方
他人の心の問題を一緒に考え、理解し、解決に導けるようにサポートするのが公認心理師の役目です。
その仕事には大きなストレスとプレッシャーが伴います。
普段の生活で神経を使うぶん、休日はリフレッシュできるように過ごす人が多いようです。
普段はデスクワークが主になるので、身体を思いきり動かすようにしている人もいます。
家の近所をジョギングする、子どもと一緒に公園で遊ぶ、スポーツジムに行くなど、そんな休日の時間が、公認心理師の心身の健康を守ってくれるのです。