広告宣伝担当の1日のスケジュール・残業時間は長い?

広告宣伝担当者の1日

広告宣伝の仕事はポジションによって異なりますが、ここではホテル業界で企画と制作進行を担当する人物の1日のモデルを見てみましょう。

9:30

出社。同僚とその日のスケジュールやタスクを確認。美術館の新展示や最新映画情報など、文化的な情報交換も欠かさない。

仕事とは直接関係のない情報が、アイディアの源になることもある。

10:00

ホームページや各種ソーシャルネットワークの自社ページをチェック。

マーケティング素材としてウェブ上に寄せられた意見や情報を収集する。

個人の具体的な感想や意見に触れることは、商品や広告宣伝がひとりよがりになっていないか確認するためにとても重要。

11:00

商品企画部から家族向けの新プランが上がってきた。

ターゲット層を見極めるために、インターネットで情報収集をしてマーケティング。

家族向けのプランのため、小さい子どものいる層が、ホテルに対してどんな要望やニーズを抱いているかを、さまざまなウェブサイトを通してチェックする。

12:00

昼休憩

13:00

新プランについて確認したいことが出てきたため、商品企画部門と打ち合わせ。

意見交換を行う。

商品企画部門としては幅広い収入層にアピールするプランだと言うが、広告宣伝部門としては高収入層に的を絞った方がいいのではないか、と伝える。

14:00

現在制作中の商品広告について、広告代理店と打ち合わせ。

どんな媒体に出稿するのが効果的か、どんなイメージの広告にしたいのか、起用するクリエイターは、などについて打ち合わせる。

15:30

自社ホームページのWeb制作会社と打ち合わせ。

現在制作中の広告を、ホームページ上でどのように打ち出すか、デザインや掲載ページについて話し合う。

17:30

デザイナーから雑誌広告の第一稿が上がってきたため、校正をかける。写真やコピーをチェックして、当初のイメージとの食い違いがないかチェックする。

18:00

営業部門とすでに世に出た広告の効果検証をする。売上げを参照しながら、次回の企画の際に使えそうなデータを収集する。

19:00

退社

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広告宣伝の勤務時間・休日・残業

勤務時間は長くなりがち

広告宣伝担当者の勤務時間は長くなりがちです。

関係者やクライアントの都合に合わせて残業したり、キャンペーンやイベントを担当しているのであれば、早朝出勤や休日出勤もありえます。

フレックス制を導入している企業であれば、自分のスケジュールに合わせて出勤時間を変えられます。

しかし忙しい時期には朝から晩まで業務が詰まっているため、フレックスタイムでの契約でも結局朝に出勤して、深夜まで残業することも珍しくないそうです。

休日の取り方は?

関係者のスケジュールの都合や、イベントの立ち会いのために休日出勤した際は、建前としては振替休日を取得できます。

業務がそれほど忙しくない時期であれば平日に休日を振り替えることが可能ですが、スケジュールが詰まっていればそれも難しく、何日も休日なしで働くこともあるでしょう。

法令を遵守したい企業は振替休日を取るように迫ってきますが、業務上そうもいかず、振替休日を取っていることにして、実際は振替日に働いている担当者が多い現実があります。

残業時間と時間外手当

時間外勤務が多い仕事ですから、時間外手当が相応に支給されるかどうかは、雇用条件でしっかり確認するのが賢明です。

いくらやりがいのある仕事でも、労働時間に対しての報酬が少ないと、モチベーションが下がりますし、身体的にも疲弊してしまいます。

年俸制を採用している企業は、額面は一見多く見えても、時間外手当を基本的に支給しないケースが多いです。

また「時間外手当支給」と明記してあっても、支給対象時間に上限がある企業もあるので、要確認です。

オンとオフの切り替えは?

極端に言うと、オンを楽しめる人にしか向いていない仕事かもしれません。

クリエイターを初めとするモチベーションの高い人たちと出会い、彼らから学ぶことに喜びを見出せれば、これほど楽しい仕事はありません。

オフの時間を取ることはもちろん必要ですが、それがないと息が詰まってしまう、モチベーションが下がってしまうという人だと、長期間は続けることが難しいのではないでしょうか。