研究者にはどんなやりがいや魅力がある? 社会に貢献する喜びとは
研究者のやりがい・楽しさ
自分の手で画期的な発見を
研究者が仕事をするうえで大きなモチベーションとなっているのは、自分の手で、まだ他の人が見つけていないような画期的な発見をしたいということです。
「世界で唯一」「世界初」「国内初」となる研究を成し遂げることは、自身が勤める研究機関や企業への貢献につながりますし、自分の研究者としての評価を上げることもできます。
研究を通して社会に貢献する
研究者にとって一番大事な研究の目的は「自分の研究の成果で社会に貢献すること」といっても過言ではないでしょう。
実際に今まで多くの研究者のおかげで、新薬の開発で不治の病が治るようになったり、安全なブレーキ技術の開発で自動車事故が激減したりしました。
さらに冷凍技術の開発で食材の輸出のコストが大幅に下がったり、歴史上の事実を新たに発見し教科書が書き換えられたりということも実現されています。
このように、大きく社会貢献することができるのが研究者の仕事の醍醐味なのです。
舞台裏で活躍することが多いため直接お礼を言われる機会があるわけではありませんが、研究を通して誰かに幸せを届けられることは間違いありません。
「誰かのために働きたい」「人に喜んでもらえる仕事がしたい」「社会をもっと暮らしやすくしたい」と願っている人にとっては、大きなやりがいを感じられる職業でしょう。
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研究者の魅力
研究成果を世に残す
研究者が取り組む課題は、現代でもまだ解き明かされていないことが多く、もし世紀の大発見ができれば後世にまで語り継がれることになります。
近年では日本人の研究者のノーベル賞受賞が注目を集めており、
- 2015年「ニュートリノ振動の発見」で梶田隆章教授、「熱帯感染症の特効薬開発」で大村智教授
- 2016年「オートファジー仕組みの解明」で大隅良典教授
- 2018年「がんの免疫療法の開発」で本庶佑教授
- 2019年「リチウムイオン電池の発明」で吉野彰教授
が、それぞれに受賞しました。
偉大な研究者のあとに続きたいというモチベーションがある人にとっては、挑戦のし甲斐があるフィールドとなるだけでなく、自分の名前を世に残すこともできる仕事であるといえるでしょう。
研究に没頭できる
研究者の魅力は、思う存分研究を行うことができるところです。
大学教授の場合は、授業が忙しく時間がなかなかとれなかったり、メーカー勤務の場合は、企業に貢献するテーマでの研究になったりと、思うようにいかない部分もあるでしょう。
しかし、好きなことを仕事とし、研究に没頭できる環境があることは大きな魅力です。
一般企業に勤めた場合、自分の希望通りの仕事ばかりできることはまれですが、研究者の大半はたとえ収益とならなくても、自分の好きな研究を続けることができます。
一度研究者として認められれば、部署転換などはなく、自分の専門の研究を一生続けていくことができます。
自由度の高い仕事
研究者の多くは、自分の仕事以外にも一般向けに講義や講習をしたり、本の執筆をしたり、有識者として自治体の仕事に参加したりするなど、多方面で活躍する人も少なくありません。
また男女の境がなく、給与や勤務時間などに違いがないため、女性でも十分活躍することができるなど、多くの魅力があります。