建築板金工の年収はいくら? 給料についてくわしく解説
建築板金工の平均年収・給料の統計
建築板金工の手取りはどれくらい?
建築板金工は、一般的なサラリーマンと同様の年収を得られることが多いようです。
新人や見習いのうちは収入は低めとなりますが、職人的な要素の強い仕事のため、経験を積むうちに給料は徐々にアップしていきます。
各社の求人サイトを見ると、建築板金工の給料は約400万円~500万円程度であることがわかります。
仮に給料を450万円と仮定した場合、月々の支払額は33万円ほどです。
実際の手取り額は26~27万円程度であると見込まれます。
ボーナスについては、日当扱いのためないというところ、業績がよい場合にのみ支給されるところなどさまざまで、毎回安定して支払われるところは少ないようです。
建築板金工の日給
建築板金工の賃金は日給で換算される場合がほとんどです。
見習いの場合は日給7,000〜8,000円程度であることが多いようです。
日給7,000円で20日働いた場合は月給にすると14万円ほどで、決して高くはありません。
とくに未経験者の新人の場合、時給に換算すると一般的なアルバイト並みであることも珍しくなく、やる気や情熱がなくては務まりません。
また雨や台風などで休工となった日は収入がなくなってしまうため、さらに低くなってしまうこともあります。
建築板金工の福利厚生の特徴は?
休日出勤した際の手当や住宅手当など一般的な福利厚生のほかにもさまざまな福利厚生があります。
現場で作業する際には現場手当が支給されることも多くありますし、資格を取得している場合には資格手当が支給されるところもあります。
一方で、小規模経営の会社が多いため、たとえ会社に所属していても、国民年金、国民健康保険を自分で払う必要がある場合も珍しくありません。
会社によっては、仕事に必要な道具や作業着も自前で用意しなくてはならないこともあります。
それらは日々の給料から支払っていかなければならないので、実際の手取りはもっと少ないという人もいます。
20代で正社員への就職・転職
建築板金工の給料・年収の特徴
一般的な正社員の給料
建築板金工の給料は、年収で400万円~500万円ほどといわれていますが、これは見習いからベテランまでを全て含めた数字であるため、実態はかなり開きがあります。
一般的なサラリーマンの平均年収なみといえますが、強風や猛暑、厳寒などの厳しい気象条件の中での屋外作業は、体力的に非常に苦しいものです。
特別な学歴や資格等が不要でありながら、一般的なサラリーマン並みの平均年収となっていることは、こうしたことが理由であるといえます。
職能給をとりいれているところも
職能給とは、社員一人ひとりの能力に応じて給与を支払う方法で、仕事内容に応じて、基本給にプラスされます。
会社によって職能給を決定するランクやレベルが設けられており、定期的に能力を評価し、それに見合った給与を支払います。
建築板金工は職人的な要素も強く、その人に見合った給与を支払うために取り入れていることが多いようです。
ひとりひとりの技術レベルに合わせて、10,000~50,000 円程度が支払われるケースが一般的です。
日給換算も多い
建築板金工は、日給で給与が支払われる場合も多いです。
日給は、新人の場合は7,000〜8,000円、その後は経験と能力に応じて最大15,000円前後となるようです。
額面で考えると良い収入が期待できますが、日給の場合、天候が悪く休工になってしまった場合には給与が支払われません。
梅雨や台風など荒天が続く時期は休工となる日が増え、どうしても収入が減ってしまうということがあります。
このような事態を回避するために、大抵の工場では工場作業や内部の施工などを組み合わせ、なるべく休工日が出ないよう工夫しています。
板金工全体の収入
厚生労働省による造作板金工等を含めた板金工全体の年収を見ると、男性の場合で448.2万円、女性の場合では293.9万円とされています。
男女の合計では437.9万円です。
年収が男女で大きく差がある理由としては、板金工全体のうち男性の占める割合が非常に大きいことが考えられます。
建築板金工の正社員以外の給料・年収
アルバイト
建築板金工の賃金は日給で換算される場合がほとんどです。
見習いの場合は日給7,000〜8,000円とされることが多く、休工が続けば苦しい生活が続くことでしょう。
この仕事は職人の世界です。
新人やアルバイト時代は給料が良くありませんが、技術が身につき仕事ができる人はどんどん稼いでいきやすいという面があります。
未経験で入社後間もない人に対しては「見習い期間」や「アルバイト」として、低めの給与設定をしている会社も多いですが、経験を積むことで少しずつ給料がアップしていきます。
独立・開業
建築板金工のなかには、独立開業して仕事をする人もいます。
独立して働く場合の給料は、請け負う仕事量、経営規模、技術力などによって大きな差があります。
年収1000万円の人もいれば、一般的な建築板金工と同様400万円~500万円の人、それ以下という人もおり、一概にはいえません。
安定して仕事があるとは限りませんし、天候不順で作業ができない日が続けば、そのまま収入に跳ね返ってきます。
逆に、非常に高い技術を持ち、短時間で施工を終えられたり、営業力やコネクションがあり多くの仕事を受けることができれば、より収入は増えるでしょう。
高度な技術や経営の知識を持っていれば、向上心次第で収入を大きく増やすチャンスがあるといえます。
20代で正社員への就職・転職
建築板金工が収入を上げるためには?
技能のレベルアップ
建築板金工に必要なのは「技能」と「仕事を取る能力」です。
技能に関しては言うまでもなく、よりきれいにより早くより確実に、屋根や外壁を施工することです。
技術は、複雑な形状の屋根や外壁、特殊な材料などの施工をし、経験積み重ねることによって熟練していきます。
仕事を得る力
建築板金工は職人の世界で、下請けで仕事が継続的に回ってくることによって営業できているところが多いのが現状です。
今後、少子高齢化によって新築物件が減っていく中、積極的に仕事を取ることが求められる時代が来ると考えられます。
今後は、積極的に仕事を受注することができるよう、建築板金工にも営業能力が求められるでしょう。