建築板金工の需要、現状と将来性

建築板金工の現状・需要

建築板金工の仕事の対象となる建物は、ほとんどが木造の住宅です。

まれに鉄骨の工場や倉庫などの大型の建物の屋根や外壁を施工することもありますが、これは公共工事よりも民間の会社からの発注が大半です。

こうした建築物全体の工事量は景気に左右されることが多いですが、建築板金工の仕事はリフォームや修理に関するものも多く、景気に左右されることは少ないのが特徴です。

特殊な技術が必要な職種な上、機械化やオートメーション化が難しい技術のため、これからも必要とされる職種といえます。

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建築板金工の将来性

建築板金工の仕事は、たいていの場合、元請となる建設会社や工務店といった元請業者から下請けに出され、建築会社が受注するものです。

建物の絶対数が一定以上ある時代はよいですが、これから少子高齢化が加速して建物の建築数が減っていく中では、このビジネスモデルでは限界があります。

そのため、今後は下請けとして仕事を受注するばかりではなく、積極的に直接仕事を受ける能力が必要とされるでしょう。

そもそも下請けの場合、元請で10〜30%程度のマージンを取られます。

これが孫請け(下請けのさらに下請)ともなると、さらに同じくらいのマージンが取られ、元値の半値近くになることも珍しくありません。

元請で仕事を取れれば、これらのマージン分を設けとすることもできますし、自ら値下げを提案することもできるのです。

ただし新規のお客を取るのは難しく、これまでの慣例を打破するには大きな改革が必要でしょう。

建築板金工の今後の活躍の場

リフォーム・リノベーション

建築板金工の活躍が見込まれるのは、リフォームやリノベーションの分野です。

とくに屋根や外壁の張替えなど、建築板金工が単体でできる仕事はこれからの活躍が大きく期待できます。

屋根や外壁は、定期的な塗装などのメンテナンスをしっかりしておけば、長持ちするものです。

そのため、ほとんどの人は必要な手入れをせず、悪くなるまで放置してしまいます。

今後潜在需要がある市場を掘り起し、積極的に仕事を取っていくことができれば、これからさらなる飛躍を遂げることができるでしょう。

ただし、こうしたリフォームやリノベーションの会社は、悪徳・悪質と呼ばれる業者もはびこっています。

お客さまに寄り添った対応をし、しっかりと実績や信頼をつくっていくことが求められます。

技術の継承

建築板金工の仕事には「建築板金技能士」という国家資格があり、これを取得することで一定のレベルを証明できます。

しかし、現場での施工技術は、基本的に熟練工から新人へと受け継がれているものであり、企業によっては技術継承がうまくいっていないところも少なくないようです。

とくに中小企業では、技術がマニュアル化されていなかったり、先輩から教わる機会がなかったりすることで、新たな人材が育成できないという問題が浮上しています。

今後、熟練建築板金工の技術や技能を次世代につなぐには、人材を育成するしくみや社内制度、そして教育者としての役割を持つ板金工が必要となってくるでしょう。