仕事体験談 本当にこの仕事が好きかどうかが大事 回答者 : meguさん(女性/24歳) 職業名 : 介護福祉士現在の状態 : 現役経験年数 : 1.5年 仕事内容 老人保健施設で入所の利用者さんの食事介助や排泄介護、入浴介護、リハビリの補助やレクリエーションなどしています。老人保健施設は、病院と在宅の中間施設という位置付けで、病院で長期入院するのと違い、在宅復帰に向けて、医療のもとでリハビリや必要な介護を受けることができます。 老健での生活は、病院のような単調なものにならないように、わたしたち介護職員が利用者さんの生活にメリハリがつくように、レクリエーションをしたり、時には買い物ツアーで外に出向いたり、ボランティアの方に手伝ってもらって音楽界や喫茶会など企画を出して、生活サービスを実施しています。 仕事のやりがい 私の担当利用者さんの1人が今度、88歳のお誕生日なので、その誕生日会の準備をしているところです。施設から500円ほどのプレゼント代が出ます。担当介護職員は小さなプレゼントを用意して、誕生会が毎月1回行われるので、そのときに写真をとってあげたり、誕生会の案内をご家族に送ったりします。 私の担当利用者さんは、とても気難しい男性で、認知症中です。最近は食べたことを直ぐ忘れて「まだ食べてない」といつも不機嫌。担当の私のことも記憶にあるのかないのか分かりませんが、こちらがほほ笑むと、時々、微笑み返されます。 そんな時、担当以外の介護職員ではそういった反応がないようなので、少しでも関係が作ることが出きたことに嬉しくなります。 最近は寒くていつもベッドに入って過ごされているようなので、寒さ対策のための靴下をプレゼンに選びました。そして、お誕生日会。ご本人は自分の年齢を聞いて驚かれ、「まだ55歳だ。年より扱いするな」と言い張られ、また不機嫌に。 でも、後日、プレゼントの靴下を履いておられ、担当者にお礼を言いたいと言いにこられました。認知症の利用者さんを介護するのは難しけれど、上手く関係が作れたとき、よかったなと思います。 覚悟しておいた方がいいこと この仕事には夜勤がつきものです。私は夜勤の仕事を初めてした日、日中と違った施設の雰囲気や職員体制が少なくなって責任を感じて、緊張で全く仮眠ができませんでした。 日中は静かにテレビを見ている利用者さんが、夜になると歩き回っていたり、認知症の利用者さんが「実家に戻りたい」と言って不穏になったり、ナースコールをずっと鳴らして職員を呼ぶ利用者さん・・・少ない職員体制でいろいろなハプニングや介護の対応に追われて朝になっていきます。 専門学校の実習では、夜勤は1回しか経験できなくて、まさかこんなに大変だったとは思いませんでした。でも、月に4回の夜勤を数カ月した頃、身体が慣れてきて、今では夜勤が苦にならなくなりました。 でも、体力勝負なので、不規則な仕事だから健康管理には十分に注意がいると思います。 給料・待遇 お給料は、手取りで17万ぐらいです。夜勤の回数で大分違ってきます。基本給は、短大卒で14万円ちょっとです。それに資格手当と夜勤手当がつきます。 1人暮らしなので、家賃や食費、車も田舎暮らしなので必須ですから、車の維持費もかかります。仕事の割にそんなにいい給料と思っていません。一緒に働いている看護師さんたちの方が、給料ははるかにいいです。 准看護師の同僚は、働きながら夜間の学校に通って正看護師の免許を目指しているようです。彼女から、看護師免許を目指してしてみたら?と看護学校に進学することを勧められます。 しかし、進学費用を貯める生活余裕もありません。今後、ケアマネジャーや社会福祉士など、学校に進学しないでも取れる資格を取得したいです。そうすれば、資格手当が加算されます。ケアマネジャーの資格を取った人には、1万円の手当がつくようです。今もらっている介護福祉士の手当は5000円です。 この職業を目指す人へのメッセージ 介護の仕事をしたいと思ったら、ボランティアで現場を見てみるといいです。わたしは、介護の仕事というよりかは、福祉の仕事に就きたいと高校の時に思って、介護福祉士と社会福祉主事のとれる学校に進学しました。 子ども関係の仕事に就きたいのであれば、福祉の仕事といえば保育士です。でも、福祉の職場で子どもにこだわりがなければ、介護福祉士は高齢者や障害児、障害者など幅広い職域で仕事が選べるので、この資格をひとつもっていれば仕事選びに困りません。 ただ、仕事はいくらでもあるのですが、本当に介護の仕事をやっていけるのか、この仕事が好きかどうかが大事だと思います。それには、実際に自分で福祉の現場で介護福祉士の仕事を目にしてみることが一番手っ取り早いです。 福祉ボランティアはいつでもどこでもできると思います。自分の住まいの社会福祉協議会にボランティア募集のお知らせがあるはずです。福祉のボランティアをすることで、普段の自分の生活とは全く違う生き方があるんだって分かります。違う世界が開けます。 前の記事へ 次の記事へ
老健での生活は、病院のような単調なものにならないように、わたしたち介護職員が利用者さんの生活にメリハリがつくように、レクリエーションをしたり、時には買い物ツアーで外に出向いたり、ボランティアの方に手伝ってもらって音楽界や喫茶会など企画を出して、生活サービスを実施しています。
私の担当利用者さんは、とても気難しい男性で、認知症中です。最近は食べたことを直ぐ忘れて「まだ食べてない」といつも不機嫌。担当の私のことも記憶にあるのかないのか分かりませんが、こちらがほほ笑むと、時々、微笑み返されます。
そんな時、担当以外の介護職員ではそういった反応がないようなので、少しでも関係が作ることが出きたことに嬉しくなります。
最近は寒くていつもベッドに入って過ごされているようなので、寒さ対策のための靴下をプレゼンに選びました。そして、お誕生日会。ご本人は自分の年齢を聞いて驚かれ、「まだ55歳だ。年より扱いするな」と言い張られ、また不機嫌に。
でも、後日、プレゼントの靴下を履いておられ、担当者にお礼を言いたいと言いにこられました。認知症の利用者さんを介護するのは難しけれど、上手く関係が作れたとき、よかったなと思います。
日中は静かにテレビを見ている利用者さんが、夜になると歩き回っていたり、認知症の利用者さんが「実家に戻りたい」と言って不穏になったり、ナースコールをずっと鳴らして職員を呼ぶ利用者さん・・・少ない職員体制でいろいろなハプニングや介護の対応に追われて朝になっていきます。
専門学校の実習では、夜勤は1回しか経験できなくて、まさかこんなに大変だったとは思いませんでした。でも、月に4回の夜勤を数カ月した頃、身体が慣れてきて、今では夜勤が苦にならなくなりました。
でも、体力勝負なので、不規則な仕事だから健康管理には十分に注意がいると思います。
1人暮らしなので、家賃や食費、車も田舎暮らしなので必須ですから、車の維持費もかかります。仕事の割にそんなにいい給料と思っていません。一緒に働いている看護師さんたちの方が、給料ははるかにいいです。
准看護師の同僚は、働きながら夜間の学校に通って正看護師の免許を目指しているようです。彼女から、看護師免許を目指してしてみたら?と看護学校に進学することを勧められます。
しかし、進学費用を貯める生活余裕もありません。今後、ケアマネジャーや社会福祉士など、学校に進学しないでも取れる資格を取得したいです。そうすれば、資格手当が加算されます。ケアマネジャーの資格を取った人には、1万円の手当がつくようです。今もらっている介護福祉士の手当は5000円です。
子ども関係の仕事に就きたいのであれば、福祉の仕事といえば保育士です。でも、福祉の職場で子どもにこだわりがなければ、介護福祉士は高齢者や障害児、障害者など幅広い職域で仕事が選べるので、この資格をひとつもっていれば仕事選びに困りません。
ただ、仕事はいくらでもあるのですが、本当に介護の仕事をやっていけるのか、この仕事が好きかどうかが大事だと思います。それには、実際に自分で福祉の現場で介護福祉士の仕事を目にしてみることが一番手っ取り早いです。
福祉ボランティアはいつでもどこでもできると思います。自分の住まいの社会福祉協議会にボランティア募集のお知らせがあるはずです。福祉のボランティアをすることで、普段の自分の生活とは全く違う生き方があるんだって分かります。違う世界が開けます。