介護福祉士の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
介護福祉士を目指すきっかけで多いものは?
高齢者や障害者に触れて
介護福祉士のみならず、介護の世界で働く人に多いのは「高齢者や障害者に触れたことがきっかけで介護に興味を持った」というものです。
家族を実際に介護していたり、同じクラスに障害を持つ児童がいたりした経験から介護福祉士を目指す人も多いようです。
手に職をつけたい
少子高齢化に伴い、介護の仕事は今後より市場が拡大し、介護を利用する人も急増していきます。
介護福祉士の仕事は求人が多いこと、一生続けられる仕事であること、女性でも長く働きやすい仕事であることから手に職をつけたいとこの職業を選ぶ人も多いようです。
介護福祉士の志望動機の考え方
人間性が伝わるように
介護福祉士としての志望動機を書く時に重視したいことは、介護や福祉の仕事に興味があることを伝え、そのうえで介護職に就く熱意・意欲をアピールすることです。
人と向き合う介護福祉士の仕事では、専門性だけではなく人間性も問われます。
志望動機は人によって異なりますが、採用試験では「本当に信頼できる人なのか?」という観点で判断されることも多いため、この仕事になぜ就きたいと思ったのか、どんな介護福祉士を目指したいかなどをありきたりな言葉ではなく自分の言葉でアピールできるようにしましょう。
志願書を書くときの心構え
介護福祉士として就職を目指す際、一般的には志願書を提出する書類審査(1次審査)、そして書類審査が通過すると面接(2次審査)が行われます。
「志願書」に書かれている志望動機は人事採用者が求職者の人物を見分ける、重要な資料となります。
どれくらい仕事に熱意があるのか、介護の仕事に適性があるのか、どんな強みがあるのかなど、人間性が見られます。
志望動機を書くためには、まず自己を知ることが大切で、どんな介護福祉士になり、どのように働いていきたいのかをじっくりと考えることが必要です。
介護福祉士の志望動機の例文×3
家族の介護経験を盛り込んだ志望動機
「祖父が要介護となったことを機に、介護の仕事に興味を持ちました。
デイケアセンターを利用していますが、そこの職員さんが非常に優しく、祖父だけでなく家族の悩みにも気軽に相談に乗ってくれたことがうれしく、私もこの世界で働きたいと思うようになりました。
この施設では研修制度が充実し、介護士や介護福祉士も積極的にキャリアアップを図っていると聞きましたので、私も現場で経験を積み徐々にスキルアップしていきたいです。」
障害者との触れ合いをきっかけにした志望動機
「学生時代、ボランティアで障害児の施設に行きました。
子どもたちは障害をものともせず元気に過ごしており、また介護をする人のちょっとした声掛けや働きかけで動きがみるみる変わっていくのを見て非常に驚きました。
それまでは介護の世界を志望していましたが、これをきっかけに障害を持つ人を支えていく世界へと関心が移り、特に障害を持つ子どもたちを支える仕事がしたいと思っています。
私のケアで子どもたちの可能性を広げられるような介護福祉士になりたいです。」
施設を志望する理由を盛り込んだ志望動機
「母が介護の仕事をしていたため、自分も自然と福祉について関心を持つようになり、大学でも介護を専門に学びました。
さまざまな施設に実習にいったなかで、この施設はお年寄りが一番ゆったりと穏やかに過ごしていると感じました。
また、スタッフの方々も利用者一人一人に寄り添った介護をしているという印象を受け強く惹かれました。
私もスタッフの一員となり、お年寄りとじっくり向き合って仕事をしたいと考えています。」
介護福祉士の面接で聞かれること・注意点
介護業界は全体的に人手不足となっており、介護福祉士に関しても引く手あまたの状況となっています。
とはいえ、大手や待遇のよい施設は福祉・介護を専攻する学生からの人気が高く、高倍率になることも少なくありません。
面接は集団で行われることもあれば、学生1人に対して複数の面接員で行われることもあり、施設長と事務長・人事部の担当者・介護現場の主任などが面接員となります。
学生であれば、介護現場での仕事は未経験であるため、人柄や介護の仕事に対する熱意、言葉遣いや態度など高齢者に対してきちんと接することができるかといった点を重視して判断されます。
話す内容だけでなく、話し方や態度にも気を付ける必要があります。
介護福祉士の自己PRのポイント
面接で自己PRをする場合は、志望する施設・企業をよく調べた上で考える必要があります。
施設や企業によって運営方針や理念は異なるため、その内容をよく理解したうえで、自分がどのように貢献していきたいか、どのような強みを生かしていけるかなどを考えるとよいでしょう。