介護老人保健施設(老健)の介護福祉士の仕事内容は? 資格はあったほうがいい
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投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 4.00
- 仕事内容
- 4.00
- やりがい
- 4.50
- 働きやすさ
- 4.00
- 給料・年収
- 2.50
- 休日・待遇
- 3.00
- 成長・将来性
- 3.50
- メッセージ
-
介護福祉士になるためには基本的に実務経験や研修の受講、試験合格などを経てからの資格取得が必要です。
例え資格が無くても良い介護士にはなれますし、仕事内容も資格の有無では余り変わりません。
しかし、ある程度の知識と経験があることを示すのが介護福祉士の資格であり、資格手当も付きます。
また、無資格の場合と比べると転職や昇進に有利でもあるので、介護の世界で長く働くつもりならば、資格を取って働くことをおすすめします。
- 仕事内容
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大まかな仕事の流れの目安(老健の場合)
※あくまでも一例です
・5-7時:起床介助(モーニングケア)
・7-9時:朝食(食事介助、服薬介助)
・9-10時:排泄介助、臥床介助、午前入浴開始
・10-11時:飲み物提供
・11-12時:昼前の体操、午前入浴終了
・12-13時:昼食(食事介助、服薬介助)
・13-14時:レクリエーション、午後入浴開始
・14-15時:おやつ、午後入浴終了
・15-17時:排泄介助、臥床介助
・17-18時:申し送り
・18-19時:夕食(食事介助、服薬介助)
・19-21時:就寝介助(ナイトケア)
・21-22時:清掃
・22-23時:巡回、排泄介助
・23-5時:巡回、見守り、排泄介助、ナースコール対応
など
※業務の隙間にパソコン業務、清掃、リネン交換などを含む - なるには
-
私の場合はハローワークの職業訓練(求職者支援訓練)で実務者研修の資格を取った後に、介護士として老健で働き、3年以上の実務経験を経て、試験に合格し介護福祉士の資格を得ました。
無資格未経験でも初められるのが介護士の良いところですが、介護福祉士になるには上記のような要件があります。
- やりがい
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よく言われるのが人に感謝される職業だということです。
これは利用者様本人に限らずご家族から感謝して頂けることもあるため、やりがいの一つではあります。
ただ私個人としては認知症ケアが上手くいった時に大きなやりがいを感じます。
我々と見ている世界が違う認知症のある利用者様。
その方に安心して頂き、ストレスの少ない生活を送って頂くにはどうすれば良いかを考え、それが上手くいった時が一番達成感があります。
人を相手にする、人の生活を助ける仕事なので、働く程に奥深い仕事だと感じます。
- つらいこと
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人の死に立ち会うことがあり、まずその部分には大きな覚悟が必要です。
夜勤で一時的にキャパオーバーするくらいの業務を抱えること、認知症のある利用者様からの暴言や暴力、腰痛リスクなどが主に挙げられることがつらい部分です。
ただ、多くのつらいい部分には慣れることもできますし、それ以上の得るものがあると私は感じています。
- 向いてる人
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介護の世界で必要だと言われがちな『優しさ』は勿論重要です。
しかし、それよりもやってはいけない事を分かっている『倫理観』の方が重要だと私は思います。
また、人の命を預かる職業なので責任感も重要ですし、複数の人を相手に働く時には業務の優先順位をつけ、瞬時に判断して動くという切り替えの早さも必要不可欠です。
- 志望理由
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介護士として働きたいと思った理由はありますが今回は割愛します。
介護福祉士として働きたいと思った理由は資格手当が付くことと、私が働いていた施設では介護福祉士の資格を取ってこそ一人前の介護士だという風潮があったからです。
- 働きやすさ
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職場に女性が多く、40代前半くらいまでは若いと見られがちなケースが多い業界です。
雰囲気は事業所の管理者によって大きく左右されますが、私の経験だけで言うと「まじめに働く」「挨拶をしっかりする」「職場に馴染もうと努力する」この三つをしていれば半年程で認められます。
- 給料・年収
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処遇改善手当等が導入されたことにより、ここ数年で介護業界全体の給料は上がりました。
ただ、経験年数が長くても昇給する金額はたかが知れている場合が多く、年間で基本給が千円上がると聞けば「まあ普通だな。」と思うレベルです。
おそらく夜勤手当等の諸手当を含め額面400万円行けば良い方ではないでしょうか。(大都会や地方の場合は金額が前後すると思います。)
大きく稼ごうと思えば役職者になるのが手っ取り早いです。
- 休日・待遇
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プライベートの時間が尊重される事業所もあります。
一方で残業が多かったり、休憩時間が満足にとれなかったりする事業所があるのも事実です。
シフト勤務だと、人手不足の影響で有給休暇もあまり取れないというケースもあるでしょう。
施設での介護は夜勤も苦にならない。平日休みの土日勤務でも構わないという方におすすめです。
- 就職・転職
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介護福祉士の資格を持っている場合、介護施設に就職する又は転職することに関しては、無資格の人と比べて大きなアドバンテージになります。
転職の際には事業所によって介護観は大きく変わるということを念頭に置いて、それまでの固定観念には縛られず、自身の経験や知識を活かしていきたいとという気持ちをアピールすれば、大体の場合は受かるのではないでしょうか。
- 恋愛・結婚
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職場内結婚、恋愛はちょくちょくあり、事業所規模にもよりますが、数年に一組は事業所内カップルが結婚しているイメージです。
施設勤務だと介護分野以外の人との出会い、リハビリ職や看護職、事務職との出会いもあります。
女性が多い職場なので産休、女性の育休には理解がある事業所が多いのではないでしょうか。
- 成長・将来性
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介護業界自体はこれから成長していく業界です。
大きな理由が高齢者の方、つまり利用者が増えていくことからです。
ただ現場レベルで言うと、人手不足が加速していくこはほぼ確実です。
働く事業所によっては過酷な労働環境になることが予想されるので、人手不足解消に取り組んでいる場所を探すことが必須です。
ある程度待遇が良い事業所、何かコンセプトを掲げ実現できている事業所は働きやすく、自身の成長にも繋がる業務ができる傾向にあります。