インテリアデザイナーの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

インテリアデザイナーの業務スケジュール

インテリアデザイナーは、毎日決まった時間に決まった作業をこなすタイプの職業ではありません。

各自が複数のプロジェクトを抱えて、同時並行で打ち合わせやデスクワーク、現場作業を進めていくケースが一般的であり、日によって仕事内容はばらばらです。

事務所から一歩も出ず、設計図面の作成だけを行う日もあれば、工事現場での監修作業だけで1日が終わることもあります。

さらに、修正作業や追加作業が入ることもしょっちゅうで、1日のなかのスケジュールも刻一刻と変化していきます。

インテリアデザイナーには、その場その場で臨機応変にスケジュールを調整していく、柔軟な対応力が必要になるといえるでしょう。

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建築設計事務所で働くインテリアデザイナーの1日

建築設計事務所で働くインテリアデザイナーは、設計作業や資料作成といった事務所内での仕事と、顧客訪問や家具の買い付け、工事現場の監修といった外訪仕事の双方をバランスよくこなすことが求められます。

クライアントや建築士、工事業者など関わる人も多いため、1日はさまざまなスケジュールでぎっしり詰まっていることが多く、時間に追われがちです。

とくに納期間近になると、夜遅くまで作業に追われる日もめずらしくありません。

9:00 出勤
パソコンを立ち上げてメールをチェックし、案件ごとにミーティングを行います。
10:00 デスクワーク
担当している店舗のリニューアル案件について、レイアウト図面を作成します。
12:00 昼食休憩
外へ食べに行ったり、持参した弁当を食べたりします。
13:00 顧客プレゼン
クライアントを訪問し、考えたコンセプト案を説明します。
15:00 業者面談
事務所に戻って、内装業者と発注する資材について打ち合わせを行います。
17:00 現場作業
工事中の現場を訪れ、職人とともに内装作業を行います。
19:00 帰宅
仕事に一区切りついたら、現場から直帰します。

フリーランスで働くインテリアデザイナーの1日

フリーランスで働くインテリアデザイナーのスケジュールは、企業に勤める場合にも増してさらに流動的になります。

自宅とオフィスを兼用にするケースが多いため、通勤時間もなく、昼食などの休憩時間も自由ですし、その日何をするかも自分の意思ひとつです。

ただし、終業時刻が定まっていないからこそ、ついキリがなく仕事をしてしまって、残務処理をしているうちに日付が変わり、ほとんど丸1日仕事漬けということにもなりがちです。

9:00 メールチェック
パソコンを立ち上げてメールを確認し、クライアントに返信します。
10:00 図面作成
担当しているイベントの完成イメージ図面を作成し、配色などの仕様を考えます。
12:00 昼食休憩
自宅のキッチンで手早く食事を済ませます。
13:00 顧客訪問
クライアント先を訪れ、出来上がった資料を基に打ち合わせを実施します。
15:00 デスクワーク
図面の修正や見積もりの作成、資材の発注などを行います。
17:00 現場訪問
イベント準備中の設営現場を訪れ、職人に細かい指示を出します。
19:00 発表会出席
家具メーカーの新作発表会パーティに出席します。

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インテリアデザイナーの勤務時間・休日

インテリアデザイナーの勤務時間

インテリアデザイナーの勤務時間は、事務所にもよりますが、一般的な会社員や公務員と比べるとやや朝が遅く、9:30~18:00や10:00~18:30前後に設定されているところが目立ちます。

しかし、始業時間・就業時間とも、そこまで厳格に定まっているわけではなく、現場に寄るために朝早くから出社することもありますし、打ち合わせが夜間に実施されることもよくあります。

インテリアデザイナーは、それぞれが別の案件を抱えて、個人で働くケースが多いため、一般的な企業のようにスタッフ全員で足並みを揃える必要性は、そこまでありません。

職場によっては「フレックスタイム制」が採用され、コアタイム以外は出勤・退勤ともに各自の裁量に委ねられているというところも見られます。

ただし、インテリアデザイナーの労働時間は総じて長めであり、ワークライフバランスが取りやすい職業とはいえません。

インテリアデザイナーの休日

インテリアデザイナーの休日は、土日祝日に設定されているところが大半ですが、勤務時間と同じく曖昧です。

クライアントの都合で土日にアポイントが入ることもありますし、案件の進捗状況次第で休日出勤しなければならないこともしょっちゅうあります。

ただし、大型のプロジェクトが終了した後などは、平日まで含めて、まとまって休みを取れることもあります。

インテリアデザイナーは、カレンダー通りに休むというよりは、仕事の都合で休みが決まることのほうが多いといえるでしょう。

インテリアデザイナーの残業時間

インテリアデザイナーは、非常に残業が多い部類に入る職業です。

クリエイティブ系の職業全般にいえることですが、事務や経理のような定型の業務ではないため、アイデアが思いつかなければ、何時になろうがいつまで経っても帰れません。

また、デザイン作業や制作作業などは、こだわろうと思うとキリがないこともあって、完成度を求めるあまり、莫大な時間をとられがちです。

定時に帰宅できることはまれであり、月の残業時間が100時間を超えることがざらという職場もあるようです。

とくに新人や若手のうちは、覚えなければならないことが非常に多いうえ、仕事に慣れないことも手伝って長時間働く覚悟が必要です。

ただし、すべての職種で残業が多いわけではなく、ショールーム勤務の販売系職種やアドバイザーなど、デザイナー業務から離れると、ほぼ毎日定時上がりに近い働き方となるケースもあります。

インテリアデザイナーは忙しい?激務?

インテリアデザイナーが必ずといっていいほど忙しくなるのは、イベントの開催日や物件の引き渡し日が差し迫った、納期の直前です。

日程には余裕を持たせていたつもりでも、締め切り間際になるほど各種作業に追われて、連日終電間際まで働いたり、帰宅時間さえ取れず、泊まり込みになることもあります。

佳境に入ると、プライベートな時間はおろか、睡眠時間さえ満足に取れない徹夜の時期がしばらく続く可能性もあり、インテリアデザイナーの仕事はきわめて激務といえるでしょう。

なお、案件の納期は、集客の見込める大型連休前に集中しがちです。

とくに夏休みとお盆、冬休みと年末年始のある8月と12月は、インテリアデザイナーの繁忙期となり、体力的にも精神的にも負担が重くなります。

インテリアデザイナーの休日の過ごし方

インテリアデザイナーは、普段は非常に忙しく働いているぶん、プロジェクトが片付いたあとは連休を取得してどこかに出かけるケースが目立ちます。

温泉旅館に泊まってのんびりと癒されたり、海外旅行に出かけて非日常を楽しんだりして、頭と気持ちをリフレッシュする人が多いようです。

世間的な大型連休とは時期がずれているため、人混みを避けて旅行できるのは、インテリアデザイナーならではの利点といえるでしょう。

また、1日や2日といった短期の休みについては、家で身体を休めることもありますが、美術館に出かけたり、イベントに足を運んだりして、デザイナーとして刺激を求める過ごし方をすることもよくあります。