インテリアデザイナーのやりがい・楽しさ・魅力
インテリアデザイナーのやりがい・楽しさ
ひとつの案件を完結させたときの充実感
インテリアデザイナーが大きなやりがいを感じるのは、任されたプロジェクトをやり遂げ、クライアントに引き渡す瞬間です。
ひとつの案件にかかる期間は短くても数ヵ月、ときには数年を要することもあり、その間には何度となくプランの修正作業を余儀なくされるなど、さまざまな困難がともないます。
しかし、そうした紆余曲折を経るからこそ、無事に内覧日や引き渡し日を迎えたときには、安堵感とともに、それまでの苦労が吹き飛ぶほどの大きな充実感が味わえます。
また、依頼者が思い描いていたイメージ通りのものに、あるいはそれ以上のものに仕上げられたときには、依頼者に心から喜んでもらえるでしょう。
そうした実績の積み重ねが、インテリアデザイナーとしての信頼を生み、次の仕事へとつながっていきます。
コンペを勝ち抜いたときの達成感
インテリアデザイナーが手掛ける案件はさまざまですが、ホテルや商業施設、公共関係の建物など、ある程度規模の大きなものになると、コンペ形式で受託者を決めるケースもよくあります。
コンペの競争倍率は、案件にもよりますが、数倍~数十倍、あるいはそれ以上になることもあります。
競争はきわめて熾烈ですが、知恵とアイデアをふり絞って企画を練り、プレゼンテーションをして、見事依頼を勝ち取れたときの喜びはひとしおで、ほかにはない達成感が得られるでしょう。
コンペに勝利したということは、自身のセンスが認められたという証拠でもあるため、インテリアデザイナーとしては何よりうれしいことかもしれません。
また、これから訪れる仕事の日々に思いを馳せて、期待に胸が膨らむと同時に、身が引き締まる瞬間でもあるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
インテリアデザイナーの魅力
多くの仲間たちとの絆
インテリアデザイナーの仕事は総じて大掛かりであり、クライアントはもちろん、建築士や設計士、大工、職人、現場監督など、数多くの人が関わることになります。
ひとつのゴールに向かって仕事を進めていくとはいえ、意見が食い違って揉めることもあり、ときには厳しく叱責されることもあるでしょう。
とくに新人や若手の時代は、経験や知識が足りずに、悔しさやふがいなさを感じて、泣きたくなるときも多いかもしれません。
しかし、仕事に真摯に向き合い、本気で衝突を繰り返したからこそ、本物の人間関係が生まれるともいえます。
多くの苦難を乗り越えてきた仲間たちとの絆が芽生えることは、インテリアデザイナーの仕事の大きな魅力であり、またかけがえのない財産といえます。
自身の視野を広げられる
インテリアデザイナーの仕事はあくまで「クライアントありき」であり、自分の表現したいことを優先するなど、決して独りよがりになってはいけません。
住宅であればそこで暮らす人のために、店舗であればそこを訪れる人のために、クライアントの要望を実現することが仕事です。
そこが難しさの源でもありますが、自分以外の人の考えや意見、趣味嗜好について真剣に考えることで、自身の視野が広がる点が、インテリアデザイナーの魅力といえます。
また、インテリアデザイナーは依頼に応じて全国各地を訪れることも多く、名のあるデザイナーになると海外からオファーが届くこともあり、世界中を飛び回っている人もいます。
仕事でさまざまな土地を訪れることも、自身の見識を広げるのにおおいに役立つでしょう。