飲食店の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
飲食店会社社員の仕事とは
飲食店に社員として就職すると、まずは店長候補として店舗に配属されます。
配属先では、まずは経験を積むためにアルバイトと同じく接客業に従事するのが一般的です。
そうして現場の動きを熟知し、すべての業務ができるようになると、副店長や店長となり、現場の責任者を任されます。
アルバイトとして実績を積み、店長として正社員登用される場合も珍しくないのが業界の特徴です。
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飲食店会社の種類・分類
規模の違い
一口に飲食店といってもその規模はさまざまです。
全国的に店舗展開している大手チェーン店は企業力があるため、倒産の恐れもほとんどなく安定した収入が望めます。
昇給や役職、賞与等の職務規定、福利厚生もしっかりしており安心して働くことができるでしょう。
その一方でクリエイティブな要素が少なく、モチベーションの維持に苦労するかもしれません。
ある地域に限定した店舗展開、数店舗のみの展開の中小規模の会社の場合、自身の個性を生かしやすいというメリットがある一方で、経営状況が安定しないという部分も否めません。
また職務規定もあいまいで福利厚生がしっかりしていないことも珍しくありません。
営業時間の違い
飲食店の中には、24時間営業しているところもあればランチがメインのところ、モーニングも実施しているところ、ディナー後はバーになるところもあります。
営業時間やターゲットにしている時間帯もそれぞれであり、それに伴って勤務時間も異なります。
営業時間や狙う客層は立地に影響し、オフィス街であればランチ重視、駅近であればモーニング実施、歓楽街では24時間営業、というように変わってきます。
飲食店は、このように街の特色に沿ったマーケティングを行って、売り上げの向上を目指すといきます。
メニューの違い
飲食店の種類を、扱うメニューで分類するとかなりの数に上るであろうと思われます。
ファストフード、ファミリーレストラン、各種専門料理店、居酒屋、喫茶店など客層も予算もまったく異なりますが、すべて飲食店であるということができます。
なかには昼間は喫茶店、夜は居酒屋といった営業形態をとるところもあります。
大手チェーンの場合は数種類の飲食店を経営していることもあり、飲食店はまさに多種多様な業界といえるでしょう。
飲食店会社社員の業務内容
現場の総責任者
店長になるとシフトの調整やアルバイトの教育、食材等の発注といった店舗マネジメント業務を任されます。
現場でトラブルが起きた際は、責任者としてその処理を行います。
また大手チェーン店などの場合は、店舗間で異動があることも多いようです。
店長を指導する立場に
大手チェーン店の場合、同一エリア内の数店舗に一人、エリアマネージャーが配置されています。
エリアマネージャーは直接、店舗の営業をするわけではなく、担当する店舗を定期的に巡回し、本社の運営方針を伝達する役割を担います。
その他、各店舗の状況を把握し、売上向上のために商品構成や店内のレイアウト、在庫管理等を指導します。
また、店長の教育を行うのも重要な業務です。
同時に、逆に各店舗の状況を本社にフィードバックする役割も担っています。
このように店舗運営全般における支援と指導を行い、本社と店舗との橋渡し役を担います。
店長を指導する立場であるエリアマネージャーには現場経験が必須です。
そのため、店長を経てさまざまな経験を積んだ後に抜擢されることがほとんどであるといえるでしょう。
本社勤務
エリアマネージャーとして経験を積み、実績を上げると、本社に配属されるチャンスが得られます。
会社としての戦略を練ったり、商品やオペレーションを開発したり、各種企画を立案したりと経営の根幹を成す仕事です。
ただし飲食業界の中心はあくまでも客と直接に接する現場であるため、本社で勤務している社員は全体のほんの一握りであるというのが実情です。
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飲食店会社の役割
お客さまと店をつなぐ
飲食店社員の役割は、お客さまと店をつなぐことです。
多くの飲食店は、パートやアルバイトなど多くのスタッフを抱えています。
こうしたスタッフをリーダーとして束ね、店を円滑に運営し、お客さまに飲食を提供します。
また、店づくりや接客の対応の仕方は、社員の考え方により大きく変わってきます。
お客さまに対しどのように接していくのか、トラブルがあった際にどのように対応するのかは、マニュアルはあるものの、実際に現場で働く社員にかかっているのです。
売り上げの確保
飲食店の社員として働く際、大きなウエイトを占めるのは売り上げの確保やノルマの達成です。
チェーン店の場合は、どのような戦略で売り上げを確保するのかある程度方向性が決められていますし、販売数にノルマや売り上げ目標があることも少なくありません。
自分の店舗の客層や客単価を踏まえ、どのように売り上げを上げていくのかを考えるのも、社員の役割です。
飲食店会社に特有の職種
飲食店と関連した職業はさまざまあり、なかには社員を兼ねている場合もあります。
ホールスタッフ
飲食店でお客さまへの対応をする仕事です。
席に案内し、注文をとり、配膳をし、会計を行うなど飲食店内のさまざまな仕事を行います。
調理師
飲食店で調理を担当するスタッフです。
基本的には提供するメニューのすべてを手掛けますが、飲食店によっては、温めや盛り付けなどの簡単な作業のみというところもあります。
ソムリエ
飲食店でワインを選び、お客さまにサービスする仕事です。
主にバーやイタリアンレストラン、ホテルのレストランなどで活躍しています。
バーテンダー
カクテルなどお酒に関する知識を持ち、お客さまに提供する仕事です。
主にバーで活躍しており、カクテルづくりの技術をパフォーマンスとして披露する人もいます。
バリスタ
コーヒーに関する専門家です。
喫茶店で豆や焙煎に関する知識と技術を発揮し、お客さまに最適なコーヒーを提供します。
飲食店会社の有名な企業
飲食店会社で有名な企業には、以下のようなものがあります。
・ゼンショーホールディングス(牛丼専門店・ファミリーレストラン・回転すし)
・すかいらーくホールディングス(ファミリーレストラン)
・日本マクドナルドホールディングス(ハンバーガー専門店)
・コロワイド(居酒屋など)
・吉野家ホールディングス(牛丼専門店)
・スシローグローバルホールディングス(回転すし)
・ロイヤルホールディングス(ファミリーレストラン)
飲食店会社の仕事の流れ
ホール業務
社員や店長は基本的に「ピークタイム」と呼ばれる忙しい時間帯を中心に勤務しています。
店内が混みあっているときは、自らホールに出てお客さま対応を行います。
食材の発注・在庫管理
ピークタイムが過ぎると、売上はどのくらいか、客足はどうかなどを踏まえながら、食材の発注を行います。
スタッフの指導
アルバイトやパートが増える時間になると、自ら指導を行います。
清掃や接客の仕方などをていねいに教え、現場のリーダーとして見本を見せます。
売り上げの管理・報告
一日の営業が終わると、売上を計上し本部に報告します。
また、アルバイトのシフト管理や、マネジメントに関することなどを行います。