ホテルスタッフのつらいこと・大変なこと・苦労
ホテルスタッフのつらいこと・大変なこと
とにかく体力勝負!
ホテルは365日、24時間休まずに営業するのが基本です。
そのため、ホテルスタッフは「シフト制」で交互に働きます。
勤務形態はホテルによって異なりますが、担当業務によっては深夜勤務がある可能性もおおいにあります。
そのため睡眠時間はバラバラになりがちですし、現場では日常の業務は立ち仕事が中心となるので、非常に体力を消耗します。
華やかに見えるホテルスタッフですが、とにかくまずは体力をつけることが、元気に働くポイントと言えるでしょう。
クレーム対応
ホテルスタッフの仕事は、お客さまからの反応がダイレクトにわかることがやりがいにもなる反面、プレッシャーやストレスを感じることもあります。
特に大変なのは、クレームを受けてしまったとき。自分のミスだけでなく、他のスタッフのミスによって怒られることもあります。
ホテルの一員である以上、自分のミスでなくても誠心誠意対応しなくてはなりません。
サービスに絶対の正解はない
ホテルスタッフは、お客さまにホテルで快適に過ごしていただくため、きめ細かなサービスを提供していきます。
しかし、お客さま一人ひとりが望むものは違います。
また、ホテルにはお年寄りや小さな子ども、ビジネスマン、さらには外国人など、さまざまなお客さまがやってきます。
さらに同じお客さまであっても、前回訪れたときと今回訪れたときで、体調や気分が異なることもあるでしょう。
このように、ホテルスタッフはあらゆるお客さまに対して、常に満足していただけるサービスを考え、提供しなければなりません。
これはとても大変なことで神経をすり減らしますが、満足していただけたときには疲れが一気に吹き飛ぶものです。
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ホテルスタッフの悩み
人間関係がこじれやすい
ホテルスタッフは拘束時間が長くなりがちで、外勤がほとんどない職業です。
勤務先で同じスタッフと過ごす時間がとても長くなるので、職場の人間関係がこじれやすいといわれます。
反りが合わないスタッフと長時間一緒にいることでストレスが溜まり、職場が余計にぴりぴりしてしまうケースもあるようです。
もちろんすべてのホテルに当てはまるわけではないものの、希望のシフトに入れてもらえなかったり、雑用を押し付けられたりといったトラブルが起きることも。
お客さまからのクレームだけでなく、職場の人間関係にまで悩むことになったら、離職を考える人もいるでしょう。
ホテルによっては全国転勤がある
大手のホテルチェーンに就職した場合、全国各地へ転勤する可能性があります。
一般的な企業であれば、支店といっても駅の近くなど便利な場所に建っていることが多いでしょう。
しかし、ホテルの立地は、郊外のリゾート地や高速道路のインター付近など、必ずしも利便性のよい場所にあるとは限りません。
都心のホテルから突然ゆかりもない田舎のホテルへ異動になるパターンもあります。
全国展開しているホテルに社員として勤務する場合、異動の時期には気が休まらない思いをすることになります。
ホテルスタッフを辞める理由で多いものは?
ホテル業界における新卒入社後3年以内の離職率は40%~50%にのぼるとされ、全体平均の30%程度よりもかなり高くなっています。
ホテルスタッフを辞めてしまう理由として、「不規則な勤務体系」と「給与の低さ」が挙げられます。
基本的にホテルは24時間体制をとっているため、シフト制の勤務になる職種が多いです。
日勤と夜勤の繰り返しで生活サイクルが乱れ、体の不調を起こしてしまうホテルスタッフも少なくありません。
とくに夜勤の場合、午後に出社して12時間以上拘束され、早朝に退社するというシフトが組まれているホテルも珍しくないようです。
夜間に2時間ほどの仮眠時間があるものの、お客さまからの呼び出しがあれば対応しなければいけません。
不規則な勤務のため家族や友人などと予定を合わせづらく、プライベートの時間が十分に取れないストレスを感じる人もいます。
そうした労働環境にいる割には、役職に就いていない限りもらえる給与は決して高いとはいえず、離職してしまう人が多いのが現状です。