ホテルスタッフに英語は必要?



訪日外国人の数は右肩上がり

近年、和食ブームや日本のアニメなどの世界的な人気や、国を挙げたインバウンド事業の促進により、日本を訪れる外国人の数は増え続けています。

東京や大阪などの都心部や、北海道や京都といった代表的な観光地以外にも、口コミやSNSを通じてたくさんの外国人が訪れるようになっています。

今ではシティホテルやリゾートホテルだけでなく、ビジネスホテルやカプセルホテルといった比較的安価なホテルにも訪日外国人が訪れます。

そのため、ホテルスタッフが英語を使う機会はかなり多くなっているのが現状です。

英語が必要かどうかは働くホテル次第

ホテルスタッフが英語を使う機会が増えているとはいえ、就職時に英語が必要になるかどうかは、働くホテルの立地や種類などによるところが大きいです。

たとえば都心部に位置するホテルの場合は、海外からのビジネスマンや観光客の利用も多いため、英語を使うケースが多々発生すると考えられます。

外国人によく知られている観光地やリゾート地にあるホテルでも英語で接客をする機会が多いでしょう。

大手外資系ホテルの場合には、一定の英語力を持つことを応募資格としていることもあります。

一方で、主要駅から遠い郊外のホテルや高速道路沿いのホテルなどであれば、まだまだ外国人のお客さまは少ないといえます。

ホテルスタッフに必要な英語力は?

たとえば、外資系ホテルであるシェラトン・グランデ・トーキョベイ・ホテルの2013年契約社員募集要項(正社員の募集はなし)の応募資格欄にはこう書かれています。

大学生:TOEIC600点以上相当の英語資格を取得する予定があること。又はその他の外国語に堪能であること。

短大、専門学校生:TOEIC470点以上相当の英語資格を取得する予定があること。又はその他の外国語に堪能であること。

ちなみに、TOEIC600点相当は、英検2級〜準1級程度のレベルといわれています。

応募資格として特別に書かれていない場合はTOEICや英検を持っていなくても応募できますが、全体的に見て、ホテルスタッフは英語の資格がプラスに評価される機会は多いと言えるでしょう。

中国語・韓国語の能力も生かせる

上記のシェラトンの応募資格の中で、「又はその他の外国語に堪能であること」という記載があるように、英語以外に得意な語学があるのも強みになります。

とくに最近重要視されているのは、中国語と韓国語です。

アジアからのビジネスマンや観光客が増えていることもあり、この先はこれらの言語を使えるホテルスタッフが重宝されていくだろうと考えられています。

語学力だけでなく国際感覚も重要

外国人のお客さまをスムーズにもてなすにあたって大切なものは、語学の習得だけではありません。

日本に住む人にとっては当たり前のことでも、外国のお客さまからすればまったく未知だったというケースはよくあります。

たとえば、和食のレストランを教えてほしいと依頼を受けて寿司屋を予約したら、出かける直前になって「ベジタリアンだけど大丈夫?」と聞かれたり、日本の広さの感覚がつかめない人も多いため、「東京から富士山まで歩いていきたい」という相談を受けたりすることもあります。

そういった予想外の依頼にも苛立ったりせず、落ち着いて対応できるような国際感覚を持ったホテルスタッフが今後は求められていくでしょう。

たとえ英語が十分に話せなくても、異文化を理解しようとする姿勢があれば、外国のお客さまも心地よく滞在できます。