編集者へ転職するには? 未経験・中途採用はある?
編集者への転職状況は?
一度は編集者への道をあきらめたものの、あこがれを忘れられずに再度編集者への道を歩みたいという人は少なくありません。
また、編集者も激務で入れ替わりが激しいため、中途採用を行うこともあります。
ただし、編集者の求人はほとんどが「経験者」とされていて、「3年以上」「5年以上」などという具体的な期間を条件とされるところも非常に多くあります。
そのため、未経験者がいきなり編集者へ転職するのはハードルが高いと言えるでしょう。
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編集者への転職の志望動機で多いものは?
編集者への転職の志望動機でやはり多いのは「本づくりへの情熱」「編集者へのあこがれを捨てきれない」と言ったものです。
編集者はほかの仕事とは違い、自分の手でゼロからものを作り出すクリエイティブな仕事のため、非常に魅力を感じる人は多くいます。
また、営業や事務などで本や出版に関わっていた人が「自分も編集者として仕事をしてみたい」と希望することもあるようです。
未経験・社会人から編集者になるには
未経験・または社会人から編集者になる道としては、アルバイトやアシスタントとして採用されることです。
大手出版社はアルバイトを募集することもありますし、ときには学生インターンを募集することもあります。
アルバイトであれば新卒採用よりもハードルはぐっと低くなるため、まずはどのような立場だとしても出版業界に飛び込み、本づくりの現場で働いてみることから始めるのがよいでしょう。
また、編集プロダクションの場合は、大手出版社よりも比較的容易に採用される場合が多く、まったくの未経験でも採用されることもあります。
求人の条件をしっかりと読み、未経験可の求人に積極的に応募しましょう。
もし時間や金銭面に余裕があれば、一度エディタースクールやライター講座などに通い、編集者としての知識を身に付けるのもひとつの方法です。
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編集者への転職に必要な資格・有利な資格
編集者になるために特別な資格は必要ないため、転職の際にも資格が必要とされることはほぼありません。
資格よりも、転職の場合は編集者への熱意やこれまでの実績が重要視されることが多いため、しっかりと自己分析をし、自分をアピールできるようにしていた方がよいでしょう。
編集者への転職に役立つ職務経験は?
トレンド感覚とタイムマネジメント能力
編集者への転職で役立つ職務経験は「トレンド感覚」と「タイムマネジメント能力」です。
編集者は、常に流行やトレンドを追いかける必要があります。
そのため、仕事をする上で流行やトレンドを追いかけたこと、調べて活用したことなどをアピールできるとよいでしょう。
さらに、常に忙しく働く編集者は、タイムマネジメント能力も必須です。
事務や営業だとしても、時間をやりくりして仕事をこなしたことや、スケジュール調整をした苦労などを話すとよいでしょう。
職務経験を具体的に伝える
このように編集者への転職に役立つ職務経験はさまざまですが、PRするときのポイントは「実績や成績をわかりやすく書く」ことです。
営業職であれば、「一日○件に電話をかけ、○本の契約を勝ち取った」、ライターであれば、「自分の描いた記事が○人に見られた」など具体的な数字を挙げるとわかりやすく、目にも止まりやすいでしょう。
また、結論から先に話すこと、5W1Hを基本に誰にでもわかりやすく読みやすい文章を考えることが必須です。
編集者への転職面接で気をつけるべきことは?
編集者への転職の際に面接で気を付けることは、予想外の質問が来ても焦らないことです。
編集者に限らず、出版業界では一般的な面接では考えられないような質問が飛び出ることもあります。
これは、クリエイティブな仕事につく人がどのような答え方や発想をするのかを見るための質問です。
たとえ返答に迷ってしまうような質問が来ても焦らず冷静に答えましょう。
どうしても答えられないときは「申し訳ございません。少々考える時間をください。」などと断りを入れ、考える時間を頂きましょう。
編集者に転職可能な年齢は何歳くらいまで?
編集者になる際に、年齢がハードルとなることはあまりありません。
出版業界は転職が多いため、似たような仕事をしている広告業や新聞社などから編集者へ転職する人は大勢います。
本や雑誌もさまざまな種類があり、年配や高齢者向けのものもあるため、たとえ編集者は年齢を重ねても働くことができます。
しかし、どうしても仕事が忙しくなりがちなことや、体力的・精神的にハードな仕事であること、特に未経験からの転職の場合、下積み期間が長いと生活が苦しくなることもあるため、編集者を目指すのであれば出来るだけ早いうちがよいでしょう。
未経験から編集者の転職での志望動機
志望動機の考え方
未経験の場合、編集の仕事に近い業務をしたことはないかを洗い出す必要があります。
たとえば、マーケティング経験やメールマガジンやコピーの作成、社内誌などの広報経験など、すこしでも編集に関わる業務をしたことがあれば、必ずアピールしましょう。
また、編集者という仕事に対する熱意も問われます。
編集者という仕事は激務で、新人の内は精神的にも肉体的にも特に生活が大変なため、面接官はそれに耐えられるかどうか、乗り越えられるかどうかを見ているのです。
新しいことにチャレンジしたり、苦労を乗り越えたりした経験があればそれも盛り込むとよいでしょう。
情熱も大切
未経験から編集者を目指す場合、重要なのは「編集者になりたい」という情熱です。
編集者は入れ替わりが激しく、どの編集部でも長く仕事を続けてくれる人材を求めています。
志望動機では、自分がどれだけ編集者になりたいのか、どんな風に本や雑誌と向き合っていきたいのかを熱く語りましょう。