編集者の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
編集者を目指すきっかけで多いものは?
編集者になったきっかけの多くは、「本が好き」「自分も本づくりに携わりたい」という思いです。
小説や漫画などを担当する編集者であれば、憧れの本や雑誌を自分の手で作りたい、人気作家のもとで仕事をしたいと考えた人もいるでしょう。
また、本や雑誌の特定の記事を読み「自分もこういう特集を組みたい」「こうした情報を広く世間に伝えたい」と情報を発信する側として仕事をしたいと考える人も多くいます。
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編集者の志望動機の考え方
志望動機を面接で話すとき、ありきたりなエピソードではほかの学生と差をつけることができません。
自分はどんな記事をつくりたいのか、どんな本を手掛けたいのかなど、あらかじめ編集者として働いたときに具体的にどんな仕事がしたいかという将来像を思い浮かべておくことが大切です。
また、新卒など未経験の場合、これまでの経験の中で少しでも編集に結び付くことがあればぜひアピールしましょう。
編集者の志望動機の例文
自分自身の体験をもとにした志望動機
「私は、大学内で配布するフリーペーパーを作るサークルに所属していました。
さまざまな人にインタビューや取材をして記事を書きましたが、わかりやすく、読みやすい文章を書く難しさと魅力を感じました。
フリーペーパーづくりの中で参考にさせていただいたのが御社の「○○」という雑誌です。ときには難解なテーマを、学生にもわかりやすく興味を惹きやすい記事にまとめられていて、素晴らしいと感じています。
大学でのフリーペーパーづくりの経験を活かし、ぜひ御社での雑誌作りに貢献したいと思っています。」
志望先の魅力を盛り込んだ志望動機
「御社の「○○」というファッション雑誌に非常に魅力を感じています。
私自身、ファッションに興味があり、学生時代はアパレル業界でアルバイトをしてきました。
その際「○○」を見て来店されたという方が非常に多く、雑誌の影響力を感じました、
自分自身も毎号「○○」をチェックし、店舗でのコーディネートやお客さまへの販売に生かすことが何度もあり、ファッション業界全体に大きな影響力のある雑誌というメディアに関心を持ち始めました。
採用されたら、自分が経験したアパレルでの知識を生かして、ぜひファッション雑誌の編集に携わりたいと思っています。」
志望先の特徴に沿った志望動機
「御社を志望するのは、非常に信憑性のある実用書をいくつも出版しているからです。
私は雑学やクイズが好きで、常にさまざまな本を読んでいますが、ときにはインターネットで得た誤った知識を掲載している本も多く、残念に思うこともたびたびありました。
しかし、御社の書籍は非常に信憑性が高く、古くから実用書や学術書を多く出版されていることからも、その意識の高さがうかがえます。
編集者として採用されたら、ただ面白おかしい売れるための本を出版するのではなく、しっかりとした情報を読者に届け後世に残っても恥ずかしくない本を作りたいと思っています。」
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編集者の面接で聞かれること・注意点
編集者の面接でよく聞かれることに「最近どんな本(または雑誌)を読んだか?」というものがあります。
これは本のセレクトを見ることもありますが、その本を見て本人が何を感じ、どのように考えたのか、を見ています。
何を読んだと回答しても構いませんが、ただ「面白かった」「感動した」というありきたりな答えではなく、具体的によい(または悪い)と感じた文章やシーンを上げ、どのように感じたのかを具体的に話せるようにしておきましょう。
編集者の自己PRのポイント
編集という仕事は、日常生活を送る上であまり触れることのない仕事です。
学生時代に積極的に編集の勉強をしたり編集に関わることに興味を持ったりしない限り、編集という仕事を身近に感じることはないでしょう。
編集者を目指す上でアピールできることがないと不安に思う人もいるかもしれませんが、上手い文章を書いたり、編集の経験があったりすることだけが自己PRではありません。
たとえばサークルのリーダーとして多くの人をまとめた経験は、編集者のディレクション能力につながりますし、イベントを企画した経験は、編集者の企画能力にも通じるところがあります。
自分のアピールポイントの中に、編集者として生かせるところはないか、じっくりと考えてみましょう。
編集者の履歴書で気をつけるべきことは?
編集者を目指すからには、履歴書という1枚の書類の書き方でもセンスが問われます。
キャッチコピーをつけたり、目を引きやすいように書き方を工夫したりするなど、まずは採用担当者の目に留まりやすいようにすることが大切です。
誤字脱字や読みにくい字は論外なので、字が下手だとしてもとにかく丁寧に書きましょう。
また、クリエイティブ系の出版社の場合、自身のSNSやブログのURL・QRコードを載せアピールするのもよいでしょう。