経済学部で学ぶこと、学科、志望理由、就職先

世界を動かす経済について深く探求する
目次
経済学部とは
経済学部は、世の中のお金の流れやその影響について学ぶ学部です。
私たちが暮らす社会では、日々膨大なお金の取引やものの売買が発生しています。
その総体としての経済を、理論・政策・歴史の3つの切り口で研究していくのが経済学です。
経済活動を数理的に分析するのが理論経済学という分野です。
理論経済学を応用し、現実の経済を分析することに役立てる政策や方法論を学ぶのが応用経済学です。
そして、経済学そのものの思想の変遷や歴史について学ぶのが経済史や経済思想です。
人々の活動を支えるお金の働きや仕組みについて興味がある人や、メガバンクに就職したいなど明確な目標を持っている人が、経済学部を志望する傾向があります。
経済学は古くからある実学の1つですので、大学においても経済学部の歴史が長いことがよくあります。
そのため、他学部と比べて比較的多数の学生が在籍していることが多く、にぎやかで活気がある大学が多いようです。
経済学部の卒業生の進路としては、一般企業への就職が最も多くなっています。
経済の知識を活かして銀行など金融系の職に就く人が他学部よりもたくさんいるのが特徴です。
経済学部の理念
経済学とは、個々の消費者の消費行動をはじめ、社会の財政や金融といったさまざまな経済活動の仕組みを考察し、その構造を研究する学問です。
経済学部では、経済の仕組みや法則を解明し、経済学の視点で現代社会の社会・経済現象を経済学的視点から分析し、問題解決をしていくことができる人材を育成します。
それと同時に、経済に関わる研究をより深めていき、社会・文化の発展に貢献することを使命としています。
経済学部で学ぶこと、勉強すること、授業内容、卒論
経済学部で学ぶこと
経済学部では、ミクロ経済学やマクロ経済学を柱としながら、経済史、財政学、金融論、労働経済学、地方財政論など、多様な専門科目を学ぶことになります。
経済学を学ぶうえでは、論理的思考力や経済の実態を数量的に把握する習慣が必要とされるため、数学や統計学などの数理関係の科目も多く置かれています。
大学によって特色ある科目が用意されており、年次が上がるにつれ、経済学の基礎から応用へと発展させていけるカリキュラムが組まれています。
そのほか、文学、歴史、哲学、政治学、社会学などの教養科目まで広く学びます。
学生生活の後半には研究テーマに沿った少人数制の演習(ゼミ)で専門性を深めていくほか、現代のグローバル社会で活躍できる人材の育成を目指し、外国語や情報関連の科目も充実させている大学が多くなっているようです。
経済学部の授業内容
経済は世の中のあらゆるところで影響を与えていることから、経済学部での授業内容も多岐にわたっています。
ミクロ経済学・マクロ経済学・統計学の基本的な知識を学ぶ授業が1・2年次を中心に行われます。
より専門性の高い授業として、金融論や経済政策、財政学、労働経済学、経済史、経済数学といった分野について学びます。
現実の経済を分析するための理論として、環境経済学や証券市場論、ゲーム理論などを学ぶこともあります。
そのほか、隣接する領域の学問として、経営論や商法、簿記について学ぶ場合もあります。
経済学部の卒論の例
- ポートフォリオで考える都道府県農業の成長性
- 日本の投資信託の現状と問題点
- 投資家行動に影響を与える経済指標の考察
- パナソニックと消費者の購買行動
- インドネシアから見る経済成長の要件
- マイナス金利の発生メカニズムと金融市場への影響
- 欧州金融危機における政策金利
経済学部で学んだことの口コミ
- さまざまなビジネスの現場で実地研修があり、収益構造を学ぶのに役立った。
- 経済情勢や経営科目の授業も受けることができ、商売の基本を学ぶことができた。
- 社会人がしている経済についての会話を理解でき、経済の現状について自分の意見を言うことができるようになった。
- 労働法を扱った講義があり、社会に出てから労働法についての知識がいろいろいな機会に役立った。
- 企業の業績を見極められるようになったので、投資にかなり役立っている。
- 会計士試験と科目が重なっている授業は、基礎を学ぶのにちょうど良かったと思う。
- 1年時に簿記が必修だったので、基本的な帳簿の見方を理解していることが社会に出てからも役立っている。
経済学部の主な学科・分野と概要
経済学科
経済学の理論や歴史を基礎から体系的に学び、複雑化する現実の経済に関わる諸問題を自ら分析し、解決できる人材を育成します。
国際経済学科
国際的な経済の動きや仕組みを専門的に学び、激しくグローバル化が進む社会の中、国際経済の専門化として活躍できる人材を育成します。
現代ビジネス学科
経済学の基礎的科目を学びながら、現実のビジネスに直結する科目を並行して学び、日本経済の構造改革や企業経営の担い手を育成します。
地球経済学科
基本的な経済学に加えて、地方自治法など「地域と経済」をテーマとする科目を学び、地域の活性化・再生を実現させることのできる人材を育成します。
経済学部で学ぶ学問分野・概要
ミクロ経済学
企業活動や家計と消費活動といった個々の経済活動について研究します。
マクロ経済学
景気の調整や公共政策、国民所得の成り立ちといった国の規模での経済事象について研究します。
国際経済論
国家間の経済活動を分析し、貿易論や国際金融論について研究します。
経済史
経済の発展の歴史について学び、その過程を考えることでを経済学に対する理解を深めます。
産業経済学
経済環境の変化が産業構造に与える変化について、企業活動における視点から経済学的に分析します。
経済システム論
資本主義や社会主義、南北問題といった経済の原理を規定するシステムについて研究します。
統計学
データの性質の分析や、分析のための方法論について研究します。
ゲーム理論
意思決定や行動の相互依存的状況について、数学的なモデルを用いて研究します。
経済学部で目指せる主な資格
・簿記検定
・ファイナンシャルプランナー(FP、AFP、CFP)
・証券アナリスト
・銀行業務検定
・中小企業診断士
お金を扱う簿記やファイナンシャルプランナーといった資格は、経済学部の研究分野と親和性が高いと言えます。
その他にも金融や経営に関わる資格は、経済についての基本的な知識があることで比較的勉強に取り組みやすいでしょう。
いずれも一般的によく知られている資格ですので、就活に向けて取得を目指す人もいます。
経済学部の大学選びのポイント
多くの大学が経済学部を設置しており、興味のある分野の研究ができるよう専門科目を多くそろえています。
中には、商社に関する経済活動に焦点を当てる総合商社論や、スポーツビジネスを研究するスポーツ経済論といった独自性の高い専門科目を履修できる大学もあるので、自分の興味関心に合った研究ができそうかどうか、シラバスや卒業生の卒論テーマを参照して確認しておくことが大切です。
また、経済学はもともと経済に関わる問題を数学を用いて分析することのある学問ですが、近年はコンピュータを用いた統計分析などを行うことも増えています。
理系から文転した人や、もともと数学やコンピュータが得意な人は、そういった素養を活かせそうな研究に力を入れている大学を探すのもひとつの考え方です。
経済学部の入試方法・受験科目
経済学部は一般的に文系学部に分類されていますが、研究の過程で数学を使う機会も多く、理系的な側面もある学部です。
多くの大学が入試で英語・国語を必須としていることに加え、日本史・世界史・地理・数学の中から1科目選択といった形になっています。
国公立大学の2次試験では数学が必須科目となっていることもよくありますので、試験科目をしっかりと調べておくようにしましょう。
なお、数学が苦手な人は数学以外の科目を選択できる大学を選ぶ傾向がありますが、入学後も研究で数学を使うことは避けて通れないことは肝に銘じておきましょう。
経済学部の学費
経済学部の研究は他の文系学科と同様、特別な研究費用を必要としないことから、他学科と比べても平均的な学費の大学が多くなっています。
一例として、
明海大学経済学部では、1,205,300円(入学金230,000円、授業料698,000円、施設維持240,000円、教育後援会費20,000円、学友会費5,000円、同窓会入会金10,000円、学生教育研究災害傷害保険料2,300円)、4年間で4,124,300円 といった学費になっています。
経済学部の志望理由、例文、面接
経済学部の志望動機
経済学部では、お金とモノの関係性をもっと知りたいと考えたり、ニュースなどを通じて世界の景気や経済情勢について興味を持ったことをきっかけに、この学部へ進学している人が多いようです。
早くから卒業後は金融関連の仕事に就くと決め、銀行への就職を目指していたり、ファイナンシャルプランナーになるといった具体的な目標を掲げている人もいます。
一方、まだ将来の進路がハッキリと決まっていないからこそ、経済学部へ進むことを考える人も少なくないようです。
経済は、私たちの生活に密に関わっており、この学部では、社会に出ていくうえでの基礎となる科目を多く学べることから、役に立つことが学びたいという理由で選択する人もいます。
経済学部の志望動機の例文
GAFAのようなグローバル企業が世界の富や情報を独占していくのではないか、といった新聞記事を読んでから、今後はますますビジネスが情報戦になると考えるようになりました。
将来はマーケティング職で活躍したいと考えていますが、そのためには個々の企業の経営だけでなく、より広いくくりで経済について学ぶ必要があると感じています。
これからの時代は既存の産業が急激に衰退したり、これまでなかった産業が栄えたりといったことが当たり前のように起きていくはずです。
産業構造と経済の関係について学び、ビジネスの場で活躍していく素地を作っておきたいといった理由から、貴校の経済学部を志望いたします。
経済学部のAO・推薦入試の面接で聞かれること
経済学部は、見方によっては「とくにやりたいことがなかった」という人が就活対策として志望することもあり得る学部です。
そのため、どういったきっかけで経済学部を志望するのか、入学後はどのような分野について詳しく学びたいのか、といったことを詳しく聞かれる可能性があります。
漠然としたイメージで答えるのではなく、具体的な根拠や理由を添えて答えられるように準備しておくことが大切です。
志望する大学が力を入れている研究分野や、ゼミを指導する教授陣の専門分野について調べておくなどして、大学の特徴に合った答え方ができるようにしておきましょう。
経済学部の志望理由の口コミ
- 会計の仕事がしたいという目標があり、会計分野は専門学校で、経済やビジネスは大学で学びたかったから。
- 経済学部は「エリートビジネパーソン養成」のための学部だと聞いていたので。
- 世の中のお金の流れを知ることができ、将来就職してから役に立つと思ったから。
- 高校3年の時点で将来就きたい職業が決まっていなかったので、幅広い就職先に対応できそうな学部を選んだ。
- 経済の知識を得て、社会をきちんと理解したいという思いが強かったから。
経済学部の雰囲気・男女比
経済学部の男女比は大学によって異なりますが、歴史ある総合大学では、7:3程度で男性の割合のほうが大きくなっている大学が多いようです。
経済学部は、他の学部と比べても在籍学生数が多めとなっているため、全体的にはアットホームというよりは、ワイワイとした明るい雰囲気があります。
とはいえ、大学によっては少人数教育を重視した科目が多く置かれており、同級生と連帯感を得ることも可能です。
サークル活動やアルバイトなどに夢中になったり、資格の勉強に打ち込んだりしながら、充実したキャンパスライフを送っている学生も多くいます。
大学自体の特色に加え、多様な個性を持つ人が大勢集まりやすい学部のひとつだといえるでしょう。
経済学部の雰囲気・男女比の口コミ
- 具体的な目標を持って真面目に勉強に取り組んでいる人が多かった。
- 男子の割合が高いぶん、女子は1グループでまとまっていて仲が良かった。
- 全体的に前向きで快活、ビジネス意識の高い人が多かった。
- ビジネスに関する話題が好きで、株式投資をしている人もいた。
- 学ぶ時は学び、遊ぶ時は遊ぶという切り替えができている人が多かった。
経済学部の楽しいこと・大変なこと・つらいこと
経済学部の楽しいことの口コミ
- 自由で、ほどよく楽ができるところは、経済学部の良いところだと思う。
- 経済を学ぶことで、その流れを生み出した人間の心について迫ることができた。
- アルバイトに励んだり、共通の趣味を持つ友人達と親交を深めたりと、大学生にしかできない時間の使い方を楽しむことができた。
経済学部のつらいことの口コミ
- 会計学や商法など、数学の知識が必要ということもあって、単位が取りにくい科目があったこと。
- 経営学部ほど身近に感じられるトピックが少なく、講義が退屈に感じてしまうこともあった。
経済学部の就職先、業界、目指せる職業・仕事、進路
経済学部の就職先
経済学部出身者の進路としては、一般企業への就職が最も多くなっています。
業界は金融・保険、製造、卸売・小売、情報通信、商社、サービスなど多岐にわたっており、学生時代に身につけた経済学の知識を生かし、幅広い分野において活躍することができます。
なかでも銀行など金融業界への就職が目立ちます。
職種も多様な選択肢がありますが、コミュニケーション能力や論理的思考力などを生かし、総合職、営業職、企画・マーケティング職などに就く人が多くなっているようです。
経済学部は多くの大学に設置されている学部であり、学生の数も多いことから、それぞれが自らの目標に向けて多様な道へ進んでいることが特徴です。
経済学部の就職の状況と需要
一般的に経済学部はいわゆる「つぶしが利く」、就職に強い学部と言われています。
経済に関する知識はビジネス全般に関わることであり、大半の業種で活かせるものです。
そのため、経済学部で学んできたことで就職に不利になることはまずないと考えていいでしょう。
経済学部の特徴の1つに、文系であっても数学の知識を必要とされる点が挙げられます。
つまり、経済学部で学んできたことによって「文系でも数学ができる」と評価してもらえることにもつながるのです。
経済学部の就職以外の進路
経済学部の卒業生の進路は主に一般企業への就職であり、その割合は他学部と比べても高くなっています。
一部ですが、より専門性を深めるため大学院へ進学し、研究テーマを追究していく人もいます。
また、公認会計士やファイナンシャルプランナー、宅建などの資格を取得して、専門家としてその道へ進む人もいます。
経済学部は、他学部と比べて就職を見据えて学部を選んでいる人の割合が比較的高い学部と考えられます。
そのため、就職以外の進路を選ぶ人の割合が相対的に低くなる傾向があります。
経済学部の就職の状況の口コミ
- 大手銀や地方銀といった金融系の仕事に就いた人が最も多かった。
- 士業の資格取得に向けて猛進している人も一定数いた。
- 地元に戻って家業を継いだり、公務員になったりした人もいる。
- 民間企業の経理や営業、会計士や公務員など、選べる仕事の幅が広い。
経済学部から公務員を目指せる?
公務員採用試験を受けて公務員となり市役所や区役所などで働く人や、教員免許を取得したうえで、中学校や高等学校で社会科系の教諭として活躍する人もいます。
地方上級や国家公務員試験では、経済原論や財政学といった経済系の科目が出題されます。
そのため、経済学部で学んだ知識を活かすことができ、新たに学び直す必要がないという点では有利な面もあります。
ただし、公務員試験は出題範囲が広く、法学部で学ぶような内容の基礎的なことも問われますので、経済学部で学んでいれば勉強の必要がないということでは決してありません。
他学部と同様、学部の試験やレポートの合間を縫って公務員試験に向けた勉強を続ける必要があります。
経済学部の卒業生の感想
経済学が汎用性の高い知識で、就職時や社会人になってからも活かせる知識であると考えている人が多いようです。
金融系の仕事に就きたいという目標がある人や、ビジネスに関する普遍性の高い知識を得ておきたいと考えている人にとって、経済学部は適した選択肢の1つとなるでしょう。
また、文系学部にはめずらしく数学の知識を使うことも強みになると考えている人もいます。
こうした汎用性の高さから、大学入学時点でやりたいことが特に決まっていないという人は経済学部がおすすめ、と言う人もいます。
大学で学びながら、自身の興味関心や将来の進路について考えていくのもひとつの方法と言えるでしょう。
在学中、研究対象となる分野が幅広いため、特定の領域に特化して学ぶことをどこかの段階で決めないと、卒論で苦労すると指摘する声もありますので、注意しておきましょう。
経済学部の卒業生の感想
- 経済学部は専門性は高くない代わりに、万能性が高くどの会社に入っても教養として役立つと思う。
- 文系学部ではあるものの数学を使うことが多いので、高校で習った数学をしっかり復習しておくべき。
- 経済学部は就職に強く、とりわけ銀行に就職したい人にとっては仕事に必要な知識も得られて一石二鳥と感じた。
- 扱う分野が幅広い学部なので、特定の領域に特化して学ぶなど自分で決めておかないと、まとまりがなくなってしまいがち。
- 今はとりあえずやりたいことや目指したいものがない、という人におすすめの学部だと思う。
経済学部で数学は必要? 文系でも大丈夫?
経済学部は他の文系学部と比べると、入学後も数学を使う機会が多い学部です。
とはいえ、理系学部のように専門的な知識が求められるわけではなく、数学Ⅰ・Aと数学Ⅱ・Bまでの基本的な部分が分かっていれば対応できる範囲です。
数学に自信がない人でも、努力次第で経済学部を目指すことは可能です。
受験時に地歴など数学以外の科目を選んだ人の中には、数学に苦手意識を持っている人もいるかもしれません。
前述のように入学後の授業や研究の過程で数学の知識が必要になることがありますので、苦手意識のある人は高校の数学を復習しておく必要があるかもしれません。
経済学部は文系と理系どっちが有利?
経済学部では入試科目に数学が入っているケースが少なくありませんが、大学によって選択科目になっていたり、地歴など社会系の科目を選べたりしますので、文系・理系でどちらが有利ということはほとんどありません。
国公立の2次試験では数学が必須科目になっていることもありますが、理系の受験生は数Ⅲ・Cを学んでいるのに対して、経済学部で求められるのは数Ⅱ・Bまでの知識ですので、受験に必要のない科目を学ばなくてはならないという点で必ずしも有利とは言えません。
経済学部と経営学部の違い
経済学部が経済の仕組み全般について探求するのに対して、経営学部は各企業に視点を置き、企業経営のあり方について学ぶことが両者の最大の違いです。
辞書では、
・経済学:人間社会の経済現象,特に,財貨・サービスの生産・交換・消費の法則を研究する学問。
・経営学:企業活動の原理や構造、またその合理的な管理方法などを研究する学問。
「大辞林」三省堂
と説明されています。
企業における組織論や経営戦略について探求するのは経営学の領域と考えていいでしょう。
ただし、経済学部の授業においても経営学の知識が必要になるケースや、経済学への理解を深めるために経営学についても学ぶケースもあります。
経済学部と商学部の違い
経営学部と似た学部に商学部があります。
イメージとしては、経営学よりもさらに「商売」そのものにフォーカスした学問と考えていいでしょう。
つまり、企業の現場や組織の内部で必要とされる知識について学ぶ学問が商学なのです。
経済学が世の中のお金の流れに関する法則や概念を学ぶのに対して、商学では個々の取引そのものや市場に着目し、商品を売るためのノウハウについて考えます。
たとえば、マーケティングの知識は経済学・経営学・商学のいずれでも学ぶ機会がありますが、最も親和性が高く直接的に関わるのは商学部です。
経済学部で教員免許は取れる?
経済学部で教職課程を専攻し、教員免許を取得することも可能です。
その場合、中学社会科や高校の商業を選択するケースが多いでしょう。
学部での勉強に加えて教職課程の単位を取得し、さらに採用試験に向けた勉強もしなくてはなりませんので、相応の努力が必要になることは覚悟しておきましょう。
また、社会科の教員は採用試験で高倍率になりやすい傾向がありますので、教員免許を取得したとしても教員になれるとは限りません。
教員免許取得は可能ですが、教員になりたいという思いがある人は採用試験のことも見越して対策を練っておく必要があるでしょう。
経済学は世の中のお金の流れ全体について考える学問であり、将来どのような仕事に就く場合でも知識を活かせる可能性が高い、汎用性の高い学問です。
就職に向けて、金融系の仕事に就きたいなど具体的な目標がある人はもちろんのこと、まだ具体的に目指す方向性が定まっていない人も、経済学部で学んだことを活かして将来活躍することは可能です。
大学で学ぶなら実学がいいと考えている人は、経済学部を選択肢の1つとして考えておくといいでしょう。
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