調理師の勤務時間・休日
調理師の勤務体系
早出・残業がある上に休みが取りにくい
職場にもよりますが、一般的に調理師の仕事は勤務時間が長く休日の取りにくい仕事です。
仕込みがある場合は朝早くに行くこともありますし、翌日の準備、食材管理、売上管理、調理場の掃除など雑務が多く深夜残業になることもあります。
店によっては早出・残業は当たり前の上、基本給しか出ないなど、労働基準法を無視した勤務形態のところもあります。
また、人手が不足しているところでは、休日が週1回となることもあります。
基本的には拘束時間が長くハードな仕事であると思ったほうがよいでしょう。
土日祝日が休みという職場に勤めていない限りは、調理師の休日は主に平日となり、職場内のローテーションで休むことになります。
ぎりぎりの人数で回している店も多いため、お盆や正月などの長期休暇を除くと、思うように休みを取りにくいのが実情です。
大手企業の場合はシフト制
大手チェーン店の調理師や病院などの食堂に勤務する調理師は、早番・遅番がしっかりと分かれていて、実働8時間というように勤務状況は比較的安定しています。
また、事前に申請していればシフト次第では休みも比較的取りやすいようです。
ただし、土日祝日はやはり取りにくいと思っておいたほうがよいでしょう。
学校給食や社員食堂の調理師は待遇がよい
学校給食や企業の社員食堂の調理師は、土日祝日、お盆や正月は休みという調理師には珍しい環境で仕事をします。
とくに学校給食の調理師は、学校と同じように夏休み、冬休み、春休み中は研修への出席以外は出勤しなくてもいいという利点があります。
これらの調理師は、拘束時間が一定な上、休みも安定しているということで非常に人気の高い仕事です。
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調理師の勤務時間
調理師の仕事はよく「激務、ハード」といわれますが、その理由の一つは、とにかく労働時間が長くなりがちなことです。
たとえば、営業時間が11:30〜22:00、ランチ営業とディナー営業の両方をしている店があったとします。
この場合、朝は9時くらいには仕込みを開始し、閉店後に洗い物や片付け、翌日の準備をすると、帰宅できるのは23時を超えることも珍しくはありません。
もちろん、複数のスタッフが交代して働く店も多くありますが、職場によっては1日12時間勤務も当たり前、場合によっては18時間ほど働く人もいるようです。
なお、ランチとディナーの間はお客さまが減る「アイドルタイム」となり、この時間に休憩をとるケースが一般的です。
ただし、あまりに忙しい日などは、休む間もなく働き続けることもあります。
とはいえ、すべての店が過酷な環境というわけではありません。店によってだいぶ実態は異なるようです。
調理師の休日
調理師は多忙だといわれることが多いですが、実際もその通りで、1日あたりの仕事量が多く勤務時間も長い職業です。
調理業界は慢性的に人手が不足している業界なので、ほとんど休みなく働いている調理師も少なくありません。
一般的な会社員と比べると有給休暇や育児休暇なども取りにくい傾向にあります。
また、調理師の仕事はお客さまに料理を提供することであり、多くのお客さまは土日や祝日、会社の昼休み、終業後など、一般的な休日や休み時間にお店へやってきます。
よって調理師の休みは主に平日となるのが普通です。
お盆や年末年始などの長期休暇や、ハロウィンやクリスマスといったイベント時にも多くの人が飲食店へ訪れるため、調理師は休みにくいでしょう。
ただし、勤怠管理がしっかりしている大手企業やシフト制を取っている病院や学校などであれば、休日もきちんと確保できるケースが多いです。
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調理師の残業時間は?
調理師の仕事は一般的に勤務時間が長い仕事です。
ランチタイムも営業しているレストランなどの場合、日が昇る前から出勤して食材の調達や仕込み作業をおこない、閉店後は厨房の掃除や売上管理などで深夜まで残業することもあります。
お店によっては早朝出勤や深夜残業があるにもかかわらず基本給しか出ないといった、いわゆる「ブラック」な形態が珍しくないのが飲食業界です。
大手企業の場合は基本的に残業代がつきますが、個人経営などの小さなお店ではサービス残業が当たり前というところもまだまだあるのが実情です。
調理師に夜勤はある?
レストランで働く調理師には基本的に夜勤はありませんが、勤務先によっては夜勤が発生する仕事もあります。
夜食を提供するホテルや旅館といった宿泊施設や、夜間に働く人がいる企業の社員食堂などでは、調理師にも夜勤が求められます。
夜勤がある職場では3交代制や4交代制といったシフトが組まれることが多く、あらかじめ勤務時間が決まっているため残業が発生することはほとんどありません。
夜中の勤務にはなりますが、多忙なレストランのように12時間以上働き続けるといったことはないでしょう。
調理師は忙しい? 激務?
労働時間、拘束時間が長い
調理師の仕事は激務だといわれるが多いです。
飲食業は全体的に人材が不足しがちな業界なので、1人あたりの仕事量がどうしても多くなります。
お客さまへ美味しい料理をスムーズに提供するには営業時間だけ働くというわけにはいかず、食材の調達や仕込みなどの業務を早朝からおこない、閉店後の片付けなどが深夜まで及ぶこともあります。
朝の6時に家を出て帰宅するのは深夜0時過ぎといった勤務を毎日こなしている調理師も少なくありません。
修行中や、新人時代は大変?
料理の世界は昔も今も変わらず、師弟関係で成り立っています。
新人調理師は、いつでも先輩の仕事ぶりを間近で見て、技術を盗みながら徐々に成長していくのです。
そのため、基本的に先輩の言うことは絶対です。
最初の1年間はずっと洗い物ばかり任せられたり、同じ食材の下準備だけを続けたりといったこともあります。
「雑用」ともいえそうな単調な作業を続けるのは非常に厳しいですが、その厳しさを乗り越えた人だけが、難易度の高い仕事まで任せてもらえるようになります。
また、この業界はまだまだ男性が多く、ミスをしたら体育会系のようなノリで怒鳴られるようなことも珍しくありません。
こういった厳しさに耐え切れず、道半ばで夢を諦めてしまう人もいるようです。
夢や目標を持てるかどうか
調理師の仕事は長時間立ちっぱなしとなるため、足腰を痛めやすいです。
また、真夏の調理場は火の熱さで汗だくになるなど、心身ともにタフさが求められます。
これだけ大変な仕事ですから、生半可な覚悟では務まりません。
「料理が好き」「料理で人を笑顔にしたい」といった強い気持ちが何よりも大切です。
現在、調理人として働いている人たちも、「1日も早く独立したい」「一流レストランの料理人なりたい」など、自分の夢や目標に向かってがんばっています。
実力主義の世界ですから、いかに成長意欲、向上心を持ち続けられるかが、この仕事を続けていくポイントになるといえるでしょう。
調理師の休日の過ごし方
調理師という仕事は基本的に土日祝日やお盆休み、年末年始などの繁忙期には休みを取りにくく、早出や残業も多くなりがちです。
また、クリスマスやバレンタインデー、ハロウィンなどのイベントの時期にもお客さまが多く訪れます。
まわりの人が休みの日にこそ働く仕事であることは覚悟しておく必要があるでしょう。
ただし、世間一般の人が働いているときが休日となるため、人が少ない日に出かけたり、安い値段で旅行ができたりといったメリットもあります。