弁護士のやりがい(体験談)

仕事は地味な作業が続く

弁護士として仕事をしていると、さまざまな事例を手がけることになります。

とはいっても、テレビドラマのようにドラマチックなことが次々起こったり、大きな事件ばかり扱うわけではありません。

たいていは生活の中で起こったトラブルやビジネスに関する法律指南など、ある意味日常的な出来事に関わっています。

仕事の内容も、資料を調べたり書類を作ったり、地味で根気のいる作業を延々と続けていることがほとんどです。

法廷で華麗に弁護を行うなんていうことは、あまりありません。

見ていて楽しそうな仕事には見えないでしょうし、やっている本人も作業自体が楽しいわけではありません。

仕事の結果が出れば大きな喜びを味わえる

では、弁護士がどのような時にやりがいを感じるかというと、一つは仕事の結果が出たときです。

どんな仕事でもそうでしょうが、手がけた仕事をやり終えたときには達成感を得られます。

また、相手方と争うような案件の場合、自分の依頼人に有利な結果を導けた場合、本当によかったと思います。

反対に、うまくいかなかった場合はやはりガッカリします。

その出来事は、弁護士にとっても大きな関心事ですが、依頼人にとっては、もっと重大な関心事であることはいうまでもありません。

ですから、それだけ責任を感じるとともに仕事としてやりがいもあります。

相談を受けたり、打ち合わせをしていく中で依頼者の不安が少しずつ解消し、安心してくれたときなどもこの仕事をやっていてよかったと感じられます。

刑事弁護に関わっていく重み

また、弁護士がとくにやりがいを強く感じる分野として刑事弁護があります。

刑事弁護では、今まで生活してきた価値観と、まったく異なる世界に触れることになります。

それでも、弁護人を必要としている人がいて、自分が役にたてるというのは弁護士ならではの喜びです。

日本の刑事裁判では、起訴されれば99%以上有罪となるため、無罪を勝ち取る経験はなかなかできないでしょう。

それでも、万が一にも無罪の人が有罪とされないよう、また不当に重い罰を科されないようしっかり弁護しなくてはいけません。

起訴される前の弁護にも関われればよいのですが、日本では起訴以前に弁護人を依頼する人はあまりいないため、なかなkその機会がないのが現状です。