アナウンサーの職業病にはどんなものがある?

他のアナウンサーの話し方が気になる

アナウンサーとして働き始めると、とにかく日本語に敏感になります。

たとえば、休日にのんびり家でテレビを見ていても、番組に出演しているアナウンサーや司会者の話し方や表現の仕方が気になったり、番組の進行について「自分なら、もっとこうするな…」と考え込んでしまったりすることがあります。

もしもそれが同じ放送局の後輩のアナウンサーだった場合は、個人的に注意してあげることにも繋がるでしょう。

一方、相手の言葉に対してすごく上手な返し方をしていたり、アドリブが上手だったりするアナウンサーを見ると刺激を受けて「自分も負けられない!」と思ったりもします。

番組作りの裏側を知っていますし、耳に入ってくる音はどうしても気になってしまうので、なかなか一般の人のように番組そのものを楽しむことができません。

これは、アナウンサーの宿命ともいえるでしょう。

日常生活でもアナウンサーの話し方と姿勢

アナウンサーは、日常生活で話すときもアナウンサーならではの話し方になりがちです。

たとえば電話を受けるとき、留守番電話に吹き込むときなども、仕事と同様に滑舌よく、間を大事にして話したくなります。

発声からイントネーション、言葉遣いまできちんとしているため、周囲から見ればすぐに「この人はその道のプロかな?」とわかるようです。

少し恥ずかしい思いをすることもありますが、日頃からきちんとした日本語を使えていなければ仕事にも支障が出てしまいます。

「これも仕事をがんばるためなんだ!」と割り切っていくしかないでしょう。

また、アナウンサーは、カメラやマイクの前では常に「見られている意識」を持って仕事に臨んでいます。

身だしなみに気を付けることはもちろん、猫背にならないようにピンと背筋を伸ばしていますが、いつの間にかこれが癖になって、プライベートの時間でも抜けないことがあります。

他人からは、リラックスしていても緊張しているように見られることがあるかもしれません。

流行語には敏感に

アナウンサーとして仕事をするためには、正しい日本語を知っておくことが何よりも大切です。

それと同時に、いわゆる「新語」や「流行語」といわれる新しい言葉についても知っておかなければいけません。

通りすがりの学生が珍しい言葉遣いをしていたとき、街の看板やチラシの中に面白いキャッチコピーが載っていたとき、人気のある芸能人やタレントが新しい言葉を生み出したときには、すぐにその言葉の意味や影響力について調べたくなってしまいます。

このような流行語というのは日本のどこかで一年中新たに生み出されているものであり、言葉の探求には決して終わりがないのです。

仕事を離れても常に言葉に対するアンテナを張っているという点では大変な面もありますが、こうした日々の努力の積み重ねがアナウンサーを言葉のプロフェッショナルにしているのではないでしょうか。