国連職員のつらいこと、大変なこと、苦労

国連職員は、その世界への貢献性・やりがいの大きさの反面、苦労もあります。紛争や人権問題、貧困や環境問題など、世界にはさまざまな問題があり、世界はその問題解決を国連に期待しています。

異動の多さ

国連職員の職場となるのは、世界各地です。

国連グローバル本部は、スイスのジュネーブ、オーストリアのウィーン、ケニアのナイロビにあり、また国連の下部組織、国際組織は国連加盟国である193もの国に広がります。

それゆえ、世界各地が職場であり異動も頻繁にあります。

リスクのある環境

紛争地帯や危険を伴う地域での任務を遂行することもありえます。

ガスや水道など日本では当たり前の環境が整っていなかったり、医療水準の低い地域での勤務、紛争地域でテロなどのさまざまなリスクと隣り合わせの過酷な環境での勤務や視察もあります。

雇用形態

国連職員の雇用形態は多様です。短期契約をはじめ、終身雇用であるパーマネント契約、数年契約をし、その後更新するフィックスタームなどの形態があります。中には数ヶ月単位の契約もあります。

現在、パーマネント契約は減少傾向にあり、ほとんどの職員が契約雇用です。そのため、1年1年成果を出し認められなければならいないという緊張感があります。

また契約が終了するごとに、転職活動(機関内、他の国際組織)をすることも生じる場合もあります。このように、キャリアを構築するまで異動を繰り返し、時間もかかります。

家庭との両立

家庭との両立も懸念の一つでしょう。異動も多く、家庭や子育てとのバランスをうまくとっていくということも必要になります。ベビーシッターやお手伝いさんを雇うことも多くいますし、国連職員はさまざまな制度的な支援(時短勤務、子育て休暇、帰国手当など)もあります。

また、事務所に子どもを連れてくることも見られたり、柔軟性があり働きやすい部分もあります。

その一方で、仕事で忙しすぎて、子供のために十分な時間を過ごせないという悩みもあるようです。

国連という特殊性

国連職員という立場・性質上、感情移入せずに中立・公平でいることが求められます。また、やりがいにも繋がることですが、即戦力として問題解決が期待されていることへのプレッシャーもあるでしょう。

また、国連自体は、官僚的であり、効率が悪いということが言われています。調達や文書にも何重もの承認が必要だったりと、日本の大企業でも生じている部分とやや似ているかもしれません。