外交官の転勤、異動

転勤のスケジュールはだいたい決まっている

外交官は転勤・異動がとても多い職業です。

しかし一般企業で言う「転勤・異動」とは少しニュアンスが異なります。というのも、一般企業においてはいつ転勤になるか、どこに転勤になるのか、本社に戻って来られるのか、という情報は本人にはわかりません。

しかし外交官の場合は、あらかじめ大体のスケジュールがわかった上で海外勤務をすることになるからです。

海外勤務・異動が頻繁にある外交官

外交官はキャリア(総合職)、ノンキャリア(外務省専門職・一般職)ともに、海外勤務を前提として入省します。

すべての職種において、目安として5〜6年周期で海外勤務と本省勤務を繰り返すのが通例のようです。

総合職と外務省専門職については、行き先は入省時に選ぶ第2外国語に基づいて考慮されるようです。たとえばスペイン語を選べば中南米圏に、アラビア語を選べば中東圏に、といった具合です。

しかし総合職は、英語で仕事をする前提でどこの国にでも派遣される可能性が外務省専門職より高いとされています。これは一般職も同じです。

職員がさまざまな環境で専門分野を発展・発掘できるようにと、異動はおおむね2〜3年と、頻繁に繰り返されます。

海外勤務の苦労とは

家庭がある人は、海外転勤では苦労が大きいかもしれません。家族を伴って総出で海外暮らしとなると、子どもの教育や将来設計に影響が出るからです。

また、赴任先が発展途上国や治安が不安定な国の場合、単身赴任という選択肢を取らざるを得ない場合もあるでしょう。

また、赴任期間が5〜6年と長いため、たとえば持病があったり、突発的に体調に問題が起きた場合、安心感のある日本の医療機関で治療したいと思っても、難しい面があります。

転勤や異動先の希望は出せるのか

外務省としては、「本人の能力、適応性、勤務成績、希望等を総合的に考慮し、配属先が決定されます」と公言しています。

特別に希望する業務や転勤先がある場合は、その分野についての勉強を怠らず、日頃からアピールしていくことが重要でしょう。