外務省専門職員の仕事内容

外務省専門職員とは

外務省専門職員は、専門となる国や地域を持ち、その専門性に特化した高い語学力と文化や歴史・情勢に関する知識を生かして活躍する職員です。

他の外交官国家公務員試験総合や一般に合格してなるのに対し、外務省専門職員は外務省独自の試験に合格する必要があります。

経済、安保、国連、経済協力、条約等さまざまな分野の専門家として活躍することが期待される職種で、外務省および在外公館で外交領事業務もしくはそれに関連する事務を行います。

他の省庁と同じように、外務省においても総合職の職員がキャリアと呼ばれますが、外務省専門職員の場合、その分野においてはある種総合職よりもさらに高い専門性と深い理解・知識が求められる職種なのです。

外務省専門職員の役割

外務省専門職員には、特定の地域における外交のスペシャリストという役割があります。

その地域の外交においては、総合職と同等あるいはそれ以上に精通していることが求められます。

その国や地域に対する深い理解を生かし、地域における外交全体がスムーズにいくように取り図ったり、現地におけるネゴシエーションやコミュニケーション、あるいは繋がり作りなど、より地域に根差した役割が期待されています。

外務省専門職員の業務の内容

特定の地域のスペシャリストとして活躍する外務省専門職員の業務には、高い専門性を求められるものが多々あります。

例えば、次のような業務に従事しています。

二国間外交

二国間外交とは、配属となった国との緊密なやりとりを通し、社会や文化、歴史、経済などの分野で、日本と担当国の関係を促進していく業務です。

担当国の情報の収集や分析をし、総合職の政策立案の下支えをする、という大事な職務も任されます。

これらの業務をスムーズに遂行するため、外務省専門職員は、英語の他にもう一カ国語を研修で習得します。

総合職の場合は第2外国語の選択肢は主要8カ国語ですが、専門職員の場合には選択肢は約40言語と膨大です。

これは、研修語を母語とする地域や国のスペシャリストとなるためです。

研修後は対象言語地域の在外公館に5〜6年周期で勤務し、二国間外交に従事します。

通訳

研修語の才能を評価されると、通訳担当官として登用されることがあります。

多くは在外公館での勤務後、語学力を買われて本省での重要な会議や首脳会談、政治的な会見などの通訳をこなすことになります。

通訳担当官の職務は、単に語学力だけではなく、対象言語の国の文化や社会情勢について深い知識と情熱を持っている必要があります。

マルチ外交

経済局や国際協力局に配属されると、一国のみに関わる業務ではなく、より幅広い地域やスキームでのプロジェクトに関わることもあります。

「マルチ外交」と呼ばれ、たとえばアフリカや中東へのODAプロジェクトを管理する業務や、外務省関連機構に出向し当該業務に当たったりします。

外務省専門職の業務は、総合職に比べ対象地域や国との関わりが密接な面があります。

特定の地域や国に情熱を注ぎ、その国と日本との関係を発展させる業務を担当していく人材となるのです。