外交官のつらいこと・大変なこと・苦労

外交官のつらいこと・大変なこと

日本の外交の最前線で活躍する外交官ですが、外交官ならではのつらさや大変さもあります。

赴任先の治安

外交官の仕事は海外勤務と切り離すことができません。

海外での駐在生活は華やかに聞こえるかもしれませんが、実際は必ずしもそうではなく、とくに開発途上国の場合は治安がよくない地域での生活となることもあります。

もちろん、治安がよくない地域の住宅で暮らす場合は、ガードマンが警備につき、送迎も必ず車で移動するなどの細心の注意を払っています。

しかし、日本での生活のように気軽に出歩くということはまずできませんし、ストレスを感じたり恐怖を感じたりする経験もあるでしょう。

また、国によっては日本人への理解が浅く、なかなか打ち解けられないこともあるかもしれません。

このことは、外交官本人だけでなく妻や子どもなど家族にとっても大きなストレスとなってしまいます。

それでも、両国の発展のために、その国の人たちと信頼関係を築くために全力を尽くし、与えられた任務期間をしっかりとまっとうするのが外交官の仕事なのです。

語学習得

外交官の主な仕事は他国との外交ですから、外国語が話せるのは必須条件です。

今や世界の共通言語となりつつある英語は、できて当たり前。ネイティブ並みに話せる外交官も決して珍しくありません。

さらに、英語以外の多国語の習得も求められます。赴任した国の言語を巧みに操ることができなければ、赴任国の要人との交渉に大きな支障をきたしてしまうからです。

ときには恥をかくこともありますし、コミュニケーション不足から誤解を生んでしまうことにもつながりかねません。

こうしたことを避けるため、外交官は、常に外国語を勉強し続けることになります。

世界各国と安定した関係を保つためには、外交官の地道な努力が欠かせないのです。

外交官の悩み

外交官にとって最も大きな悩みの1つとして、職務の重責があります。

日本の外交を一手に担う人材となるわけですから、自分の仕事が及ぼす影響も大変大きくなります。

訪問している他国の重要人物をエスコートすることもありますし、重大な会議の場に立ち会うこともあります。

そういった場において、自分の立ち振る舞いや言動に常に気を張って立ち回るというのは、思っている以上のストレスとなります。

また、キャリアを重ね重要な政策に関する交渉や調整を任された場合には、ちょっとしたミスのせいで、世界情勢に重大な影響を与えかねません。

このように、外交官の仕事はやりがいや魅力がある一方、同じだけの重さ、あるいはそれ以上の責任や影響力を持っています。

その重責に負けず、しっかりと背負っていける精神力が外交官には欠かせない資質といえるでしょう。

外交官を辞める理由で多いものは?

外交官を退職する理由にはいくつか代表的なものがありますが、勤務体制に関わるものが大きな理由の一つです。

外交官は数年おきに国内勤務と在外公館での勤務を繰り返して業務にあたります。

そのため、一般的な仕事に比べて引っ越しも多く、また、どのような国に赴任するかわからないという不安もあります。

家族がいる場合、この移動がネックとなって退職を決心するという人もいるようです。

また、特に重要な政策に関わる案件を担当している際や、国際的な事件などがあった際など、時期によっては大変多忙になることもあります。

そのような際には、残業時間が膨大になったり、生活リズムが崩れたりということもあります。

国際情勢に影響される部分が大きいため、いつ何時このように忙しくかつ神経を張り詰める状況になるか、予測がつかないこともあります。

このように、生活リズムや基盤を固定できないというポイントが、外交官に退職を意識させる大きな理由の一つとなっているようです。