養護教諭の勤務時間・休日
養護教諭の勤務時間
公立学校の教員は、その勤務時間や休日を各都道府県の条例によって定められています。
一般的には、月~金曜日の間で合計38時間45分、勤務します。
学校によって多少のずれがありますが、概して8:30~17:00が勤務時間となります。
ただし、朝は8:30ピッタリに出勤するわけでなく、多少早めに出ている教諭がほとんどで、仕事が溜まっているときには1時間以上早く出勤することもあります。
また、勤務時間が過ぎてからも残った事務仕事や会議などに出席することが多いです。
私立学校に勤務する場合は、各学校が定める勤務時間に則って働きます。
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養護教諭の休日
公立学校で働く養護教諭の休日は、土・日・祝日が基本となります。
このほか、年末年始の連休や年次有給休暇、病気休暇、夏季休暇、妊娠出産休暇、育児休業などが付与されます。
公立の養護教諭は公務員の身分で働くため、法律で定められている通り、休みはきちんと取得できます。
学校の夏休みや冬休みなどを利用して、救急対応などの研修に参加する人が多いです。
養護教諭は女性が非常に多い職業ですが、出産や育児に関する休みが取得できるため、家庭や職場の配慮を得ながら長く働きつづけることも可能です。
養護教諭の残業時間
終業時刻は17時前後ですが、定時に帰路につける日の方が少ないと考えておいたほうがよいでしょう。
児童・生徒が学校にいる間は、体調不良やケガなどの来室に加えて、学校生活に関わる相談事を聞いてほしくて保健室を訪れる子どもが多いため、どうしても事務処理が放課後になってしまうからです。
また、保健室利用者の担任や部活動顧問などと、その生徒の抱える問題について情報交換をしたり、指導方針を話し合ったりする機会も放課後が多くなります。
さらに部活動の最中にケガをした生徒に付き添って、病院に行かなければならないこともあり、事務仕事はどうしても時間外にやることになってしまいがちです。
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養護教諭は忙しい? 激務?
ほとんどの学校には養護教諭が一人しかいません。
応急手当などの処置はもちろん、薬品の管理も養護教諭が行なっているので、保健室に不在となると学校全体が困ってしまいます。
修学旅行の引率や教員としての資質を高めるための研修会参加など、「出張」(校務)として保健室を留守にする間も、常に心配がつきまといます。
ですから、自分自身の病気や子どもの参観日など、個人的に休む場合も他の教員以上に児童・生徒のことが気がかりです。
権利としては休暇が与えられていますが、気分的には取りづらい状況です。
養護教諭は、他の教員からも頼られる場面が多いため、どうしても忙しく働く人が多いようです。
養護教諭の休日の過ごし方
養護教諭は、毎週の休日はインドア・アウトドアの趣味を楽しんだり、友人や家族などと一緒に過ごしたりする人が多いです。
結婚している養護教諭であれば、平日はなかなか手が回らない家事を片付けたり、育児に専念したりする人もいます。
基本的にはゆっくりと休むことができますが、業務が立て込んでいる時期には仕事を持ち帰って片付けることもあります。
なお、小学校では部活動の顧問になることはないので土・日・祝日は休めますが、中学、高校では部活のために休日出勤しなければならない可能性もあります。