養護教諭の1日のスケジュール・生活スタイル

養護教諭の業務スケジュール

養護教諭は、1日の多くの時間を保健室で過ごします。

児童・生徒が学校で勉強や部活動をしている時間帯は、基本的に保健室で待機しながら子どもたちの急な病気やケガの対応を行います。

ただし、養護教諭の業務はそれだけではありません。

始業前や放課後にもさまざまな業務があり、また健康診断や季節ごとの行事に向けた特別な業務も存在します。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

始業前

校種やそれぞれの学校によって前後しますが、8時過ぎから朝の打ち合わせ(職員会議)があります。

それまでに保健室の整備をしたり、校内巡視(窓を開ける、石鹸やトイレットペーパーが足りているか確認するなど)をしたりします。

打ち合わせ後は、朝の会(SHR)に参加できない児童・生徒が保健室前で待っている場合があり、その子どもたちと話をしながら、各クラスの欠席者や健康観察カードをチェックします。

日中

具合の悪い児童・生徒をベッドで休ませながら、保健だよりや職員・保護者向けのプリント作成、掲示物作り、健康診断のデータ処理など、事務仕事をこなします。

また、体調不良を訴えて来室した子どもが悩みを語りだすこともありますので、その場合は面談をします。

休み時間には、検温や体重測定、教室移動の途中で立ち寄った児童・生徒で保健室がにぎやかになることも。

小・中学校は給食、高校は弁当を食べますが、職員室で他の先生方と情報交換をしながら昼食をとる人もいれば、保健室で事務的作業を進めながらの食事になる人もいます。

養護教諭に限らず、児童・生徒にとっては休み時間・昼食の時間でも、教員は勤務時間なのでゆっくり過ごすことはありません。

昼休みに保健委員会を開く日もあります。

清掃時には保健室の掃除を指導しつつ、トイレの清掃状況を確認しに行きます。

放課後

引き続き事務処理をしつつ、話を聞いてほしくて来室する子どもの対応に追われます。

あるいは、面談をして担任や部活動顧問など他の先生との連携が必要であると感じた場合は、その先生と指導に関する打ち合わせをすることもあります。

さらに、部活動や補習等で怪我をしてしまった児童・生徒に付き添って病院まで行くことも少なくありません。

勤務終了時刻は17時頃ですが、定時に帰路につけることはまれです。

学期・行事・季節の業務

1学期には身体測定や健康診断が集中しているので、春休みから準備を始めます。

そして、遠足や宿泊訓練、修学旅行など校外で行なわれる行事を引率するのはもちろん、スポーツテストや運動会(体育大会)、マラソン大会など体育的行事の折にも、養護教諭は全校生徒の健康に気を配ります。

冬季にはインフルエンザが流行しますので、保健だよりなどで早めに予防を呼びかけたり、校内巡視をして子どもたちや先生方に換気を促します。

不調を訴える児童・生徒はなるべく早退させ、感染がそれ以上広がらないように気を遣うことに。

養護教諭は毎日が多忙なうえに、時期によっては非常に多忙となります。

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公立小学校で働く養護教諭の1日

8:00 出勤・朝礼
職員間での連絡事項の確認を行います。
8:30 清掃・欠席者確認・事務
保健室の清掃を行い、換気や消毒を徹底します。

学校を欠席している生徒を把握し、事務仕事を開始します。

9:30 児童の対応
保健室に訪れた子どもの対応をします。

「急にお腹が痛くなった」「体育の授業で転んでケガをした」など、症状はさまざまです。

12:40 昼食・昼休み
基本的に職員室で給食を食べますが、保健室に来る子どもがいれば速やかに対応します。
15:30 清掃指導
子どもたちに清掃の指導を行います。
16:00 デスクワーク
児童が下校してからは、ようやく落ち着いて事務作業にとりかかることができます。
19:30 退勤
キリのよいところで学校を出て帰ります。

養護教諭は学校に一人しか配置されないことが多いため、いつも元気でいられるよう健康管理には十分に気をつけます。

養護教諭の勤務時間・休日