野菜ソムリエの年収はいくら? 給料についてくわしく解説
野菜ソムリエの平均年収・給料はどれくらい?
野菜ソムリエの平均年収・月収・ボーナス
野菜ソムリエは、最近、知名度が急激に上がってきた職業(資格)のひとつといえます。
しかし、この資格を持っている人は「野菜・果物のプロフェッショナル」としては認められるものの、野菜ソムリエの資格がなければできない業務というものはありません。
各社の求人を見ても、「野菜ソムリエ」という職種で採用されるケースはあまり多くなく、「管理栄養士」「調理師・シェフ」「農家」「マーケティングプランナー」など飲食ビジネスに関わる本業を持つ人が、野菜ソムリエとして得た知識を生かしていくケースが目立ちます。
ですので、野菜ソムリエの平均年収・給料は、どのような仕事をするかによって、大きく変わってくることが特徴です。
野菜ソムリエの給料は、あまり公表されていません。
その背景のひとつには、野菜ソムリエという職業自体が比較的新しいものであることや、この資格を持っている人の働き方は多岐にわたるため、一概に給料・年収を出すのが難しいことがあります。
野菜ソムリエの手取りの平均月収・年収・ボーナスは
野菜ソムリエの手取り収入も、勤務先や働き方によって大きく変わってきます。
食品メーカーなどの一般企業に正社員として勤めるのであれば、税金や年金、健康保険料などを差し引いて、額面の75~80%ほどが手取りとなることが一般的です。
大手企業であればボーナスの支給も期待できるので、年収300万円~400万円以上は安定して稼げている人が多いようです。
一方、個人経営のレストランやスーパー、青果店などで働く場合には大手企業ほどの給料が得られないケースもありますし、必ずしも社会保険が完備されているとも限らないので、生活はやや厳しくなる可能性もあります。
フリーランスとして働くのであれば、個人の活動内容によって、手取り収入はゼロに近い状態から1000万円を超えるような人まで、さまざまです。
野菜ソムリエの初任給はどれくらい?
いろいろな求人を探しても、「野菜ソムリエ」という職種で募集されることは決して多くありません。
野菜ソムリエは、さまざまな飲食に関わるビジネスの場において、より素晴らしいサービスを提供したり、新しい商品の開発に役立てたりと、知識そのものを生かすための資格となっています。
そのため、どんな場所で働くのかによって、初任給はかなり違ってきます。
たとえばレストランの調理の仕事をするのなら、下積み時代は手取り10万円ほどで働く人もいますし、食品メーカーに正社員として就職するのなら、初任給で20万円以上を得ることも無理な話ではありません。
最初からフリーランスで働く場合には、自分の活動次第で手にする給料が変わってきます。
野菜ソムリエの福利厚生の特徴は?
野菜ソムリエの福利厚生は、給料と同じように勤務先・働き方によって異なります。
最も充実しているのは大手の食品メーカーなどの企業で、そういったところでは一般的な会社員と同様に、住宅手当、休暇制度、健康診断などの福利厚生が受けられるでしょう。
ただし、この資格を持つ人はフリーランスで働くケースも珍しくなく、自分で働きやすいライフスタイルを整えている人もたくさんいます。
20代で正社員への就職・転職
野菜ソムリエの給料・年収の特徴
資格を持っているだけでは就職・転職が難しい
野菜ソムリエとしての知識・能力を発揮するためには、まず自分が何をしたいのかを明確にし、得意分野を持つことが重要なポイントになるといえるでしょう。
一部の企業や団体を除けば、就職・転職の場において野菜ソムリエが優遇されることはまださほど多くないようです。
「資格を持っているだけで就職・転職が確実になるわけではない」という点には注意が必要です。
どのような活動をするかに正解はありません。
自らの得意分野や興味を生かして、資格取得後の進路を考えていくとよいでしょう。
飲食業界では歓迎されるケースも増えつつある
野菜ソムリエとしての専門知識を仕事に生かすのであれば、「野菜ソムリエ資格者優遇」としている職場を当たってみるのがよいでしょう。
飲食業界のなかでも、とくに飲食店の料理人などの募集では、比較的多く見かけることができます。
また、飲食関連企業の商品開発の仕事でも、野菜ソムリエの有資格者が優遇されることがあります。
そのような職場では、資格手当がついたり、給与が上乗せされたりなどの待遇があることも珍しくありません。
野菜ソムリエの勤務先別の給料・年収
飲食店(レストランなど)
飲食店で料理などの仕事に携わる場合には、野菜ソムリエとしての知識はもちろんですが、調理に関するスキルなどによっても給料に違いが出てきます。
下積み時代はあまり高い給料が望めない場合も多く、フルタイム勤務であっても月給20万円程度で働いている人もいるようです。
ただし、野菜ソムリエの知識を持つことで料理人としての幅を広げ、プラスアルファの価値をつけることができますので、頑張り次第でその後の収入アップにつながるでしょう。
食品メーカー・他飲食関連企業
食品メーカーや飲食関連企業では、野菜ソムリエの資格を生かして商品開発系の仕事に携わることが多いようです。
大手企業の正社員になれば、若いうちから比較的安定した収入が期待できます。
商品開発経験があり、野菜ソムリエの資格を持っていれば、月給30万円以上が約束される企業もあるようです。
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野菜ソムリエが収入を上げるためには?
野菜ソムリエは、ただ資格を持っているだけで高収入が得られるわけではありません。
ただ趣味の延長で資格を取る人もいますので、「資格を生かして、どのような活動をしていくのか」が最も大事なこととなります。
野菜ソムリエのなかには、独立した働き方で資格をフルに生かす人もいます。
たとえばフリーランスの「料理研究家」として食に関する情報を発信したり、ネットを活用して新しい時代に即した農業ビジネスを展開したりと、その種類は多岐にわたっています。
いきなり最初からは難しくても、ある程度、食品業界で経験を積んでから、自分ならではのビジネスを立ち上げるのもひとつの方法です。
リスクもありますが、いずれ高収入にもつながる可能性が大きい道といえるでしょう。
「日本野菜ソムリエ協会」の講師陣も、さまざまな経歴を持っているようですので、情報を集めてみるとよいかもしれません。