野菜ソムリエ講座で勉強することは? どんな人が目指している?

野菜ソムリエ講座はレベル別に3種類ある

日本野菜ソムリエ協会が認定する野菜ソムリエの資格は、「野菜ソムリエ(旧ジュニア野菜ソムリエ)」「野菜ソムリエプロ(旧野菜ソムリエ)」「野菜ソムリエ上級プロ(旧シニア野菜ソムリエ)」の3種類があります。

いずれも、資格取得には該当する講座の受講が必要です。

野菜ソムリエ講座で勉強すること

最も基礎的な資格となる「野菜ソムリエ」の講座は、以下の科目で構成されています。

・ベジフルコミュニケーション
・ベジフル入門
・ベジフルサイエンス
・ベジフルクッカリー

この講座で学ぶことは、野菜ソムリエの役割、野菜・果物の魅力の伝え方、野菜・果物の分類、品種ごとの特徴や保存方法、栄養素の基本、野菜の切り方、品種の特徴を生かしたレシピなどが中心です。

野菜・果物の基礎知識と、伝え方のノウハウを身につけることを目指しており、講座の内容は初心者でも無理なく受けられるレベルとなっています。

上位資格になると勉強の難易度も上がる

「野菜ソムリエ」の上位資格になる「野菜ソムリエプロ」の講座では、野菜ソムリエとしての基礎知識の習得に加え、ブランディングやマーケティング、流通、生産、セルフプロデュースといった、より専門的かつ高度な内容の講義が行われます。

作物の生産から流通、さらに食の歴史や時事問題まで幅広く学んでいくことになります。

さらに最上級である「野菜ソムリエ上級プロ」では、ビジネスの現場で知識を生かすことを目的としたカリキュラムが組まれています。

講座の受講に際しても条件があり、自らの専門領域を持っていること、そしてその領域において野菜ソムリエプロとしての活動実績が既にあると審査によって認められなくてはなりません。

このように野菜ソムリエになるために勉強することは、レベルが上がれば上がるほど難しく、広範囲にわたります。

野菜ソムリエの講座を受講すれば、野菜ひとつとっても、これだけ多くのコトや人、システムやルールがあることに驚かされ、奥が深いと感じることでしょう。

それだけにやりがいと価値を見出す人が多く、人気の資格になっています。

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野菜ソムリエを目指すのはどんな人?

幅広い年代・職業の人が目指している

日本野菜ソムリエ協会の発表によれば、2018年1月末日現在、野菜ソムリエ講座の受講者の年代は、10代が1%、20代が27%、30代が40%、40代が19%、50代が10%、60代以上が3%となっています。

また、受講者の職業は、会社員(「食」以外)が33%、「食」関連事業関係者が19%、専業主婦が14%、学生・非正規が10%、農家が3%、その他が21%となっています。

こうしたデータから、幅広い年齢層の人が野菜ソムリエを目指しており、また職業もさまざまであることがわかります。

野菜ソムリエの志望動機

野菜ソムリエを目指す人の志望動機はさまざまです。

純粋に「野菜・果物を食べるのが大好き」という人はもちろん、野菜があまり好きではなくても、「もっと知識を深めて好きになりたい」といった人もいます。

また、農業従事者や料理人として働く人が「スキルアップのために」「消費者に野菜の魅力を上手に伝えたい」という思いから学ぶこともあります。

たとえ仕事に生かさなくても、自分や家族の食生活を豊かなものにするために勉強する主婦もいます。

このように、野菜ソムリエの志望動機は本人の仕事内容や置かれている立場、目指す方向性によって十人十色といえますが、どんな人にも共通しているのは「野菜・果物のことをもっと知りたい」という好奇心です。

野菜のプロフェッショナルになるために

野菜ソムリエを目指す場合、一般的な企業の面接試験のように「志望動機」が問われる場があるのでしょうか?

結論からいえば、初級となる「野菜ソムリエ」を目指す場合は、資格を得るために志望動機が問われることはありません。

野菜ソムリエコースの講座に所定の回数以上出席し、修了試験(筆記)に合格すれば、誰でも「野菜ソムリエ」になれるからです。

ただし、もう一段階難易度が高い「野菜ソムリエプロ」資格を目指す場合は、課題提出や筆記試験に加えてプレゼン・面接も実施されます。

ここでは野菜ソムリエとしての心構えや情熱が問われるようです。

面接試験を抜きにしても、世の中では「野菜ソムリエ」と名乗るようになれば、「野菜のプロフェッショナル」として見られます。

自分がどんな野菜ソムリエになりたいのか、野菜ソムリエとして何をしたいのかは、しっかりと考えておく必要があるといえます。

野菜・果物の魅力を人に伝えるには、ただ知識を有していることだけではなく、自分自身がそれらに興味を持ち、日々新しい発見から感動することが非常に大切です。

そういった情熱は必ず人に伝わるものです。

「野菜のことはこの人に聞けば間違いない!」と思われるようになれば、活躍の場も広がっていくでしょう。