貿易実務検定の難易度・合格率

貿易実務検定とは?

検定試験の概要

貿易実務検定は、1998年に第一回試験が実施された民間の検定試験です。

2018年5月の時点で約20万人が出願しており、貿易実務に関する民間資格のなかではメジャーなものだといえます。

貿易実務検定には、難易度が低いほうから「C級」「B級」「A級」の3つの級があります。

C級は年に5回、B級は3回、A級は2回、試験が実施されます。

会場は全国主要都市10ヵ所となっており、各地に住む人にとって便利な体制が整っています。

受験資格はありませんが、最初はC級からスタートし、B級、A級にステップアップしていく人が多いです。

検定試験の最新情報は、以下のページをご確認ください

参考:貿易実務検定

取得するメリット

貿易実務検定は、貿易取引に関する実務、貿易書類、貿易業務に必要な英語の能力や汎用的な知識がどのくらい身に付いているかを客観的に評価する試験となっています。

国家試験ではないため、この資格がなくても貿易事務を業務として行うことは可能です。

ですが、この資格を取得するメリットとして、就職や転職にあたり有利にはたらく可能性があることが挙げられます。

就職や転職の際のアピール材料にしたいのであれば、B級以上の取得を目指すとよいでしょう。

実務に就いてからも、企業によってはB級以上の取得で奨励金の支給があったり、取得が昇進・昇格の条件になっていたりすることもあります。

貿易事務になるには? 必要な資格はある?

貿易実務検定の受験資格

貿易実務検定試験の受験資格はとくになく、年齢・国籍関係なく誰でも受験することが可能です。

実務経験も問わないので、在学中から取得を目指す学生もいます。

また、異業種から商社などへの転職を有利にするために受験する社会人もいます。

A級とB級、B級とC級の併願受験も可能です。

貿易実務検定の難易度・勉強時間

C級は比較的短期間で合格可能

貿易実務検定のC級は、貿易実務を始めて1年から3年以上の人に向いている級とされます。

基本的な業務をこなすための用語や業務の流れなどの知識が問われます。

具体的な出題項目は、貿易と環境、貿易経済知識、貿易の流れ、貿易金融、貿易書類、貿易法務、通関知識、貿易保険、外国為替、商業英単語、英文解釈となっています。

難易度は高くなく、経験者で1ヵ月、未経験者でも独学で2~3ヵ月程度で合格レベルにもっていくことは十分可能です。

C級は過去問からの出題が多いため、テキストや問題集を一通り終えた後は、過去問を繰り返し解いていくことが大切です。

英語に関しては、特別に難しい専門単語はなく、高校生レベルの英語力で十分対応可能です。

B級以上は英語力や実務経験が必要に

B級も1~3年以上の実務経験者を対象としていますが、C級の出題項目に、クレーム、貿易マーケティングの2項目が加わります。

A級は、貿易実務においてより高度な判断ができる3~4年以上の経験者を対象としていて、B級の項目に貿易税務、英作文が加わります。

B級やA級になると難易度が上がり、とくにA級に関しては、実務経験がないと合格するのは難しいでしょう。

英語のレベルに関しても専門的な用語が多く出題され、合格にはTOEIC700点レベルの英語力が必要とされています。

英語力に自信があり、1年程度の実務経験があれば、1ヵ月程度の勉強でB級に一発合格した人もいます。

貿易実務検定の合格率

C級の合格率

合格基準点は2科目の合計160点(80%)を基準として、試験委員長の定める点となっています。

過去試験の受験者数と合格率は、以下の通りです。

第82回(令和2年3月)
受験申込者数:2,022名
実受験者数:1,557名
合格者数:1,080名
合格率:69.4%

第81回(令和元年12月)
受験申込者数:1,842名
実受験者数:1,575名
合格者数:1,029名
合格率:65.3%

第80回(令和元年10月)
受験申込者数:1,509名
実受験者数:1,284名
合格者数:924名
合格率:72.0%

最近は60%~70%程度の合格率で推移しており、比較的難易度が低いことが見てとれます。

B級の合格率

合格基準点は3科目の合計210点(70%)を基準として、試験委員長の定める点となっています。

過去試験の受験者数と合格率は、以下の通りです。

第63回(令和2年3月)
受験申込者数:916名
実受験者数:641名
合格者数:348名
合格率:54.3%

第62回(令和元年12月)
受験申込者数:922名
実受験者数:757名
合格者数:382名
合格率:50.5%

第61回(令和元年10月)
受験申込者数:864名
実受験者数:696名
合格者数:377名
合格率:54.2%

合格率は50%程度で推移しています。

A級合格率

合格基準点は各回ごとの基準点(3科目の合計)となっています。

過去試験の受験者数と合格率は、以下の通りです。

第18回(令和元年7月)
受験申込者数:174名
実受験者数:142名
合格者数:59名
合格率:41.5%

第17回(平成30年7月)
受験申込者数:100名
実受験者数:72名
合格者数:28名
合格率:38.9%

第16回(平成29年12月)
受験申込者数:128名
実受験者数:101名
合格者数:31名
合格率:30.7%

A級になると合格率は30%~40%になり、難易度が高いことがうかがえます。