陶芸家の年収はいくら? 給料についてくわしく解説

陶芸家の平均年収・給料

陶芸家は売れたときのみ収入が入る

陶芸家の給料は、決して安定しているとはいえません。

手間をかけて作品を作ってもなかなか売り上げにつながらないのが現実で、この職業だけで生計を立てていくのには相当な実力や経営能力が必要です。

また陶芸家によって作品の価値はピンキリであり、副収入がある人も多いため、平均年収を割り出すことは難しいといえるでしょう。

ただし、陶芸家は作品が売れたときにしか収入がありません。

大手の窯元に社員として雇われている場合でなければ、毎月安定した収入を得るのは難しいでしょう。

陶芸家の初任給はどれくらい?

大手の窯元に就職する場合、毎月15万円前後の固定給をもらうことも可能です。

師匠のもとで修行をしている見習いの陶芸家の場合、毎月の収入が5万円ほどということも珍しくありません。

陶芸家の福利厚生の特徴は?

大手の窯元などで雇われる場合は、各種社会保険、有給休暇、懐妊・育児休職制度、各種休職・休暇制度などがあります。

しかし、個人で創作活動をして生計を立てたり、陶芸教室を開いたりする場合は、こうした福利厚生はありません。

自由度の高い仕事といえますが、しっかりとスケジュールを管理し自己管理を徹底しなくてはならない面もあります。

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陶芸家の給料・年収の特徴

不安定な生活

窯元に社員として雇われている人でなければ、陶芸家は売り上げによって給料が大きく変わる不安定な生活になるのが一般的です。

年収にすると50万円から300万円ほどになるようです。

一方で、人間国宝に認定されるような素晴らしい腕前の陶芸家の場合は、ひとつの作品に何百万円という高額な値段がつくこともあります。

実力が全ての世界なので、給料に関してもピンからキリまであるのが実情です。

材料費がかかる

ベテランの陶芸家であっても、材料である土や釉薬、窯を使うための光熱費などにたくさんのお金がかかります。

また、焼き上げるときに作品がすべて割れてしまって材料費だけがかかるという失敗もあります。

多くの作品をつくるためにはどうしても材料費がかかるため、ときには工面のために借金をするということもあるようです。

経営能力も必要

陶芸家が一生懸命手をかけて作った作品も、全然売れずに収入につながらないということもあります。

とにかく手間をかけて作ってもなかなか売り上げにつながらないというのが現実で、この職業だけで生計を立てていくのには相当な実力や経営能力が求められます。

多くの陶芸家が「焼き物作りだけで生計を立てたい」と考えていますが、実際にはそれはとても厳しいことです。

副業の収入

仕事の合間に陶芸教室を開いて講師をしたり陶芸体験のイベントを開いたりして、生徒から授業料や参加費をもらうという形で副収入を得ている人もいます。

こうしたイベントを行うと、人に教えるということで自分の腕を磨くこともできますし、生徒としてやってきた人がお客さんとして作品を購入してくれることもあるので、陶芸家にとってメリットがあります。

また、どうしても生活が苦しいという場合は、陶芸とは関係のないアルバイトやパートをしながら生活費の足しにしていることもあります。

陶芸家の仕事だけで生活をすることは非常にハードルの高いことなので、道半ばで挫折して他の職業に転職する人も少なくありません。

陶芸家が収入を上げるためには?

宣伝や広報に力を入れる

ただひたすら作品を作っているだけでは、作品は売れません。

まずは自分の作品を知ってもらう努力が必要です。

インターネットで作品を発表したり、SNSで工房や窯元の様子を発信したり、ネットショッピングサイトを開いたりするなど、さまざまな工夫が必要です。

また、陶芸を身近に感じてもらうために、陶芸教室や陶芸体験をしているところも多くあります。

コンクールや陶芸展で入賞する

一度大きなコンクールや陶芸展で入賞すると、世間から注目を集めることができ、作品の単価もアップします。

また陶芸教室を開く場合も、生徒から信頼を集めやすくなります。