テストエンジニアの求人状況
テストエンジニアの就職先にはどんなところがある?
メーカー
携帯電話やカメラ、半導体などの電子機器製品を製造するメーカーでは、自社で製品の検証テストを行っている企業も多いです。
基本的な勤務時間や待遇は企業の平均水準に準じ、他業界より好待遇な場合が多いです。
メーカーの品質管理基準に従ったテスト設計が求められ、企業によって必要知識が異なります。
IT関連企業
ソフトウェアメーカーやWebアプリ、Webサービス、ゲームなどの開発などを手がけるIT関連企業で活躍するテストエンジニアも多いです。
バグや使い勝手の悪い部分を見つけ出し、報告や修正を行います。
サービス公開を早めるため、重要度の低いバグはアップデートの際に対応するケースが増えており、バグの重要度の判断や、修正の優先順位づけも求められます。
テスト専門会社
テスト専門会社は中立な立場からの第三者検証へのニーズが高まる中で増加しており、多くのテストエンジニアが活躍しています。
企業もテスト部門を内部に持たずに外注することが増えているため、さまざまな業界の製品のテストを受注します。
テストが主な事業になるため、しっかりした技術が求められ、また営業力や提案力も求められます。
20代で正社員への就職・転職
テストエンジニアの求人の状況
求人はIT企業やゲーム会社が多い
テストエンジニアの求人は、多くがIT企業やゲーム会社で、製造業が続いています。
IT企業やゲーム会社のテストエンジニアは、開発者兼務の場合とテスト専業の場合があり、専業の場合はテスターとして単純作業を任される場合が多いです。
IT企業、ゲーム会社では上流を担当するテストエンジニアは、新卒から育てるか、もしくは即戦力を中途で採用するパターンが多いです。
中途で技術・経験に乏しいテストエンジニアは、ほぼテスター業務となり、待遇もあまりよくありません。
製造業では好待遇も採用減
製造業では、最初は単純作業を中心に行いますが、現場で経験を積んで成長していけば、徐々に任される仕事も増えます。
企業が成長している段階なら、上流設計を行うポストもどんどん増え、昇進のチャンスも増えるでしょう。
また、テスト関係の資格はもちろん、品質管理に関係した資格の取得者は、就職にも有利で、就職後に資格手当もつくことが多いです。
ただ、第三者検証へのニーズが高まる中、テスト業務をアウトソーシングする企業が増えており、メーカーでのテストエンジニアの求人は減少傾向です。
製造業を中心にしたテストエンジニアになりたい場合は、製造業を主な顧客としているテスト専門企業にアプローチするとよいでしょう。
テストエンジニアの就職先の選び方
業務内容と企業の主な顧客をチェック
テストエンジニアが行うテストの内容は、企業によってさまざまです。
そのため、求人を見るときには、業務内容だけではなく、企業の主な顧客もチェックしてみましょう。
企業がどんな顧客をもっているかで、ITを専門にしているのか、製造業を中心にしているのかがわかります。
資本系列を確認する
テスト業務を担う企業は、あるグループ企業に属しているケースも多いです。
メーカー系列のテスト会社であれば、グループ内のメーカーからのテストが安定して発生するため、仕事の種類はやや固定される一方で、企業の経営は安定しやすい長所があります。
独立系のテスト専門会社などの場合、経営力に注意し、売上や資本金などの情報をしっかりチェックしましょう。
エンジニアと兼業になっていないかを確認
テストエンジニアとして求人されていても、実際に入ってみるとテスト業務の傍らで開発や運用の業務も任されるケースも少なくありません。
他分野も学習したいなら兼業はよい経験になりますが、テスト専門でやりたい人にとっては業務負担が大きくなるため避けた方が無難です。
基本的に、兼業になると業務量が増え、残業も多くなる可能性がありますので注意しましょう。
20代で正社員への就職・転職
テストエンジニアの志望動機・面接
テストエンジニアの志望動機では、向上心があることや、自分の性格や能力との適性があることを示しましょう。
未経験者でもできることや、簡単で楽なイメージがあることをアピールしてはいけません。
「最初は単純作業でも、後々はテスト業務の設計を行えるようにしたい」「いつかAI搭載機器のテストに関われるくらいに成長したい」など明確な目標を示すとよいでしょう。
面接ではコミュニケーション能力や、エンジニアとしての論理性が見られます。
また、たとえ私服OKでフランクな社風だったとしても、社会人として面接時のビジネスマナーはしっかり守ることが大切です。
服装や言葉遣いで失礼のないように注意し、よい印象を残しましょう。
就職先はどのように探したらいい?
テストエンジニアの就職先は、求人サイトまたは人材会社による紹介から探すのが一般的です。
求人サイトは、さまざまなスキルの人を募集しており、アルバイトや単純作業を担うテスターの募集も多いです。
人材会社の場合は、案件数は多くはありませんが、スキルにあった仕事を紹介してくれます。
特にQAエンジニアや、IT系のシステムテストにおける上流設計を担当できる技術者なら、人材会社はよい案件を紹介してくれることが多いです。
地方では案件が少ない場合が多いため、エリア特化型の求人サイトや人材会社が仕事探しで頼りになります。
また、まずは派遣会社に登録して働き、派遣先で正社員登用を目指すのもひとつの手です。