テストエンジニアのつらいこと・大変なこと・苦労
テストエンジニアのつらいこと・大変なこと
納期が短い
開発や生産のプロジェクト全体の事情から、テストにかけることができる納期が非常に短くなることがあります。
納期が短くなっても、テスト用の機械の処理能力や人員体制は大きく変わらないため、時には残業などで対応せざるを得ないこともあります。
対象の数量やテスト内容を変更できない場合、スケジュールの遅延を避けるため、深夜まで延々とテスト作業を実施することも少なくありません。
会社によっては残業が前提のスケジュールを組むこともあり、もし機器のトラブルなどでさらに作業が遅れた場合には大変です。
トラブル時の責任が重い
テストを担当した製品で、後になって未知のバグや不調、リコールなどが発生した場合、その責任を強く感じてしまいます。
安全で高品質な製品を世に送り出すという使命感があるからこそ、うまくできなかったときには社会に迷惑をかけたという自責の念もわいてきます。
直接的な責任がないとしても担当の製品に何かトラブルがあれば、やはり気分がよくないという人も多いです。
立場が弱い
テストエンジニアは製品の不出来な部分を発見して指摘する仕事であるがゆえに、開発現場の人々から嫌がられることも少なくありません。
また、社内の人員配置で、若手や新人が回されることが多く、なかなか技術水準が上がらないこともしばしば問題になります。
仕事でもスケジュールのしわ寄せがきやすく、テスト期間の短縮を簡単に提案されても断りにくいといった、社内での立場の弱さを感じることも多いようです。
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テストエンジニアの悩み
専門性に乏しい
すべてのテストエンジニアがそうではありませんが、専門性に乏しいことで将来に不安を感じる人も多いです。
テスト作業の中には誰でもできる作業もあり、未経験者や他職種の人が担当することも少なくありません。
職場や与えられている業務によっては専門性が育たず、昇進や転職で不利になるケースもあります。
キャリアを考えにくい
テストエンジニアは専門性の高い人材へのポストが社内に少ないことが多いです。
そのため、技術を磨いても昇進や昇格が期待できない職場もあります。
スキルが特殊なため、地域によっては転職が簡単ではないこともあり、キャリアに悩む人も多いです。
新技術に仕事を奪われないか心配
AIやRPAなどの新技術によって、テストの作業は自動化が進むと予想されています。
テストの設計などを担当できる知識や技術があっても、知識や技術を生かせるポストにいないと仕事が奪われる恐れがあります。
テストエンジニアを辞める理由で多いものは?
仕事が合わない
テストエンジニアの仕事は、正確性が求められる、いわば「細かい」仕事です。
業務において細かい指摘をされたり、何度もやり直しを命じられることに強いストレスを感じる人も少なくありません。
学び、努力しても簡単に改善できず、適性のなさを感じてやめる人も多いです。
待遇や将来性に不満
なかなか待遇が伸びず、スキルアップやキャリアアップも見込めないために辞める人も多いです。
単純なテスト作業ばかりに従事し、上流工程に関わる機会も得られず、待遇に不満を感じるケースも少なくありません。
そのため、業務と同じような知識や技術を扱う、別のエンジニア職に転向するケースも多く見られます。