数学者に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
数学者に向いている性格・適性
数学が好き
数学者は、数学という学問を心から愛していないと務まらない職業です。
これまで誰も解くことができなかった難問にチャレンジすること、そして一つの問題に長期間向き合うことは生半可な気持ちではすることができません。
数学者の多くは「数学は美しい」と声を揃えます。
数学が好きで、数学の魅力を誰よりも理解していることが求められます。
基礎を大切にできる
数学者が扱う問題は極めて高度なものばかりです。
とはいえ、これらも小学校の算数から始まる基礎の上に成り立っており、どんな難問も算数の知識なくしては解くことは不可能です。
数学は基礎を大切にすることが大前提で、どんな簡単な問題でも大切に思う心は数学者としての基本姿勢であるといえます。
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数学者に必要なスキル・能力
柔軟な思考とひらめき
数学者が挑む難問は、通常の思考ではたちうちできないものばかりです。
基礎を大切にしながらも、これまでの常識を覆すような柔軟な発想力が必要になる場面が非常に多いです。
常にやわらかい頭で、自由な発想を取り入れながら研究に取り組む姿勢が求められるといえるでしょう。
精神力
難易度の高い問題の場合、解析までに長期間を要することは珍しくありません。
過程では何度も失敗をし、なかなか答えにたどり着けないことも非常に多いです。
それでも途中で投げ出すことなく、一つの答えに向かって努力を重ねられる精神力が必要とされます。
もちろん集中力や忍耐力も求められます。
切り替えの早さ
研究職は、これまで自分が正しいと信じてきたものが実は誤りだったり、他の研究者に新しい解析方法を発表されたりと、ある意味で自分を否定されたような気持ちになる場面も多いです。
研究を進める中では、誤りを認めたり、すぐに他の方法を模索したりする切り替えの早さや、素直さも大切です。
また、他の研究者の功績であっても、数学という学問全体の発展に寄与したことを素直に称えられるおおらかな心も必要でしょう。
数学者に向いていないのはどんな人?
数学者として生計を立てるには、たいていの場合、大学などの教育機関で働かなくてはなりません。
教授や教員となる場合は、学生に数学を教えたり、授業を行ったりする必要があるため、プレゼンテーション能力や指導力が求められます。
どれだけ数学の研究で成果を上げたとしても、学生に数学の魅力が伝わらなければ、後進を育てることはできません。
また、大学や学校で働く際には、研究以外にもさまざまな仕事をする必要があります。
生活指導や事務分掌など、他の教員や学生の保護者たちともコミュニケーションをとらなくてはならない場面も多いため、コミュニケーション能力も求められます。
数学者というと、一人で黙々と問題に向き合ったり、論文を書いたりするイメージが強いかもしれませんが、研究以外の仕事も多く、こうした雑務に伴う能力も求められるのです。