測量士のやりがい・楽しさ・魅力
測量士のやりがい・楽しさ
手掛ける仕事の社会貢献度の高さ
測量作業は、あらゆる工事の基礎となるものですが、なかでも測量士が活躍するのは、道路や鉄道、トンネル、橋、ダムといった、官公庁や自治体が手掛ける大規模公共工事です。
そうした工事が人々の生活に与える影響力は甚大であり、道路が一本開通しただけで、日々の暮らしが劇的に便利になるケースもよくあります。
測量作業には重い責任がともないますが、生活に重要なインフラ建設に携わった一人として、大きな誇りを感じることができるでしょう。
また、橋やダムなどを手掛けた際は、巨大な建造物を実際に目で見ることで、自分の地道な作業が確かに実を結んだという実感が得られるはずです。
インフラは、ものによっては子や孫の世代、あるいはそれ以上にわたって長く残り続けるため、数え切れないほどの人の役に立てるということも、測量士のやりがいにつながっています。
技術者としての楽しさ
近年は、IT技術がめざましい発展を遂げている影響もあって、測量士が扱う機器も、日進月歩で進化しています。
衛星から送られる電波を使って位置情報を特定する「GPS」はもはやすっかりお馴染みですし、3Dスキャナーを使って立体的に測量データを捕捉したり、ドローンを操縦して上空から計測することも可能になっています。
測量士の仕事は、これら最新鋭の技術に習熟して、いかに誤差を最小限にとどめて精度の高いデータを集めるかという、技術者としての楽しさや喜びにあふれているといえます。
また、たとえばドローンの操縦技術を磨くことで、ほかの人では請け負えない土地を測量できるといったように、専門性の高さ・技術の高さが自身の強みとなり、依頼を獲得するのにも大きく役立つでしょう。
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測量士の魅力
需要が安定している
インフラ工事のみならず、民間の建設工事などでも測量作業は不可欠であり、測量結果に基づいて設計作業や工事計画がつくられ、実際の工事が行われます。
また、近年ではカーナビやWeb上の地図サイト、スマホの位置情報アプリなどを作成するために、工事以外でも測量データが求められるケースが増えています。
こうしたことから、測量作業の汎用性は非常に高く、それにともなって測量士の需要も安定している点が大きな魅力です。
測量事業を手掛ける企業では、事務所ごとに1人以上の測量士または測量士補の資格保有者を配置することが義務付けられており、法的にも測量士の需要は保証されているといえます。
屋内作業と屋外作業のバランスの良さ
世間には、事務職や経理職のように、ほぼ毎日屋内でのデスクワークに終始する職業もあれば、反対に、大工や農家のように、屋外での作業に1日の大半を費やす職業もあります。
事務所のなかから一歩も外に出ないと、気が滅入ったりするかもしれませんし、かといって丸一日野外での作業ばかりだと体力的な負担が重くなりすぎるかもしれません。
その点、測量士は野外での測量作業と屋内での事務作業のどちらも手掛けるため、頭を使う日もあれば身体を使う日もあり、仕事のバランスのよさが魅力といえます。
どちらかに偏っている職業と比べれば、気分転換もしやすく、心身共に健康な状態を維持して仕事を続けられるでしょう。