心理学者に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
心理学者に向いている性格・適性
人間そのものに興味がある人
「心」とは何か、という答えのない問題を解き明かしていくには、まず人間そのものに興味関心を持つことが大切です。
研究対象に高い興味関心を持っているということは、研究者の基本です。
人間の心理という解明しきれない事象を研究対象とし、その職務を全うしていくには多くの苦労が伴います。
それを乗り越えるのに必要なのは、人間に対して高い興味関心を持ち楽しんで研究を続けようとする姿勢です。
好奇心旺盛な人
研究者は自身の研究に没頭していくうちに、外界との関わりを遮断してしまう傾向があります。
しかし、心理学の分野においてはこうした傾向は命とりになることもあります。
心理学の研究対象は生きた人間です。
同じ人間でも幼児期と老年期では心身ともに大きな変化がありますし、また同じ高校生であっても昭和、平成、現代ではその時代背景により、メンタリティの傾向に大きく差が出るでしょう。
国や文化の違い、性別でも同じことがいえます。
とにかく研究室にこもっているだけでは成り立たないのが心理学という学問です。
多方向にアンテナをはり、時代の流れに敏感で、あらゆる事象に興味を持てる人は心理学者として結果を残す可能性を秘めているといえるでしょう。
気持ちの切り替えができる人
研究を進めていく上では、トライアンドエラーの繰り返しです。
予想外の事態に動揺してしまったり、毎回落ち込んだりしているようなメンタリティでは研究者は務まりません。
すぐに気持ちを切り替えて新しい切り口で研究を進められるような強い精神力を持つ人は研究者としての適性の一つを大いに満たしているといるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
心理学者に必要なスキル・能力
心理学者のみならず、研究職に従事する人は並以上の強い忍耐力が必要不可欠です。
研究者は、自分の研究テーマに関して日々あらゆる角度から考察を重ね、調査を行います。
ときには思ったような成果が得られなかったり、あらかじめ立てていた仮説とは違った結果が出たりすることもあります。
何度も同じ過程を繰り返さなければならないこともあります。
特に研究対象が生身の人間である心理学の分野では、得られた結果がすぐに古くなってしまいます。
心を折ることなく、何度も地道な研究を繰り返すことのできる忍耐力がなければ、心理学者を続けることは難しいでしょう。
心理学者に向いていないのはどんな人?
心理学者になるには、大学や大学院等で心理学を学ぶことが必須です。
心理学という学問を学べる学部学科は、多くの教育機関において文系学部に設置されています。
そのため、受験の段階で理系科目の学習をやめてしまっている学生が多いのが現状です。
ところが、心理学分野では調査結果を統計学を用いてデータ化したり、脳のメカニズムを科学的に学んだりと、理系の知識が必須です。
理系分野に苦手意識があるという人は、早いうちから克服しておいたほうがよいでしょう。