心理学者の需要・現状と将来性

心理学者の現状

心理学のみならず研究職全般にいえることですが、研究だけで生計をたてていけるようになるまでは、非常に長い期間が必要です。

大学教授を目指す場合、非常勤講師の立場からスタートすることになります。

この枠もかなり少数ですが、民間の研究所等でも採用人数が一人というのも珍しくありませんし、年によっては求人募集がないこともあります。

いずれにしても心理学者としての求人はほとんどないと考えていいでしょう。

実力があっても然るべきポストに空きがあるとは限らないのが研究職なのです。

現状としては、自分の研究だけに没頭することで収入を得るという職に就くのは非常に厳しい進路選択であるといわざるを得ません。

その一方で、一度就職が決まれば、よほどのことがない限りその後離職することはなく、安定して長く働くことができるといえるでしょう。

心理学者の需要

心理学者としての需要は少ない一方、カウンセラーとしての需要は増加傾向にあります。

現代社会においては、あらゆる場所でメンタルケアの重要性が叫ばれるようになりました。

これを受けて、教育や医療の現場を始め、民間企業や公的機関でも心理職を置くところが増えています。

またスポーツチームに帯同するカウンセラーの存在も珍しくなくなりました。

研究職に従事する傍ら、臨床の現場に出る可能性が十分にあることを知っておきましょう。

また研究職で食べていくには時間がかかるため、その間カウンセラーを職業にする人というのも選択肢の一つです。

心理学者の将来性

現代では人々の価値観が多様化し、コミュニケーションや生き方の選択肢が増える一方、ストレスや生きづらさを感じる人も非常に増えてきています。

心理学者は、こうした社会の変化を受け入れながらも、心理学の専門家として人々の嗜好のメカニズムを解き明かしていくことが求められます。

心理学者やカウンセラーという職業が社会に浸透し始めたことで、この仕事を目指す人も増えてきていますし、心理学に興味を持つ人も増えてきています。

今後は心理学者の数が増え、まだ解き明かされていない事象を発見する人が増える一方で、カウンセラーなどとして実際の現場で直接心理学の知識を役立たせる人も増えていくでしょう。

心理学者の今後の活躍の場

心理学者というと、大学や研究所で働くというイメージを持つ人も多いでしょう。

しかし最近では、一見心理学とは関連のない民間企業や公的機関内でも心理学者として勤務するケースが増えてきています。

社員のメンタルヘルスに対処するために心理学者を採用することもありますし、企業の戦略や商品開発の時点で消費者の心理を掴むために心理学者のアドバイスを求めることもあります。

自分のやりたい研究ではなく、所属先のニーズに合わせた研究をすることにはなりますが、進路選択の幅が広がっていることは間違いありません。

現代社会をとりまくメンタルトラブルは多岐に渡り複雑化を増す一方です。

今後も心理学者の活躍の場は多様化していき、増加していくでしょう。