心理カウンセラーになるためにはどんな学校にいけばいい?(大学、専門学校、スクール)
心理カウンセラーになるための学校の種類
心理カウンセラーになるために、絶対に通わなくてはならない学校はありません。
ただし、いざ現場に出て仕事をするとなると、心理学の専門知識やカウンセリング技術は必要になります。
そのため、基礎から体系的に心理学を学ぶことは決して無駄にはならないでしょう。
心理学を学べる学校の種類としては、大学の心理系学部・学科、短期大学、専門学校、さらに民間のスクールが挙げられます。
通信講座でも心理カウンセリングの基礎を学ぶことは可能です。
このように、心理カウンセラーになるにはさまざまな学び方がありますが、学校の種類などによって、どの程度のレベルのことまで学べるかや、取得できる資格などには違いがあるため注意が必要です。
学歴は重要?
心理カウンセラーとして働くうえで、学歴はそこまで重視されるものではありません。
実際、高卒であったり、心理学とはまったく関係のない大学の学部を卒業してきた人でも、その後の勉強の仕方などによって心理カウンセラーとして働くことはできます。
文系・理系もとくに関係ありません。
ただし、「公認心理師」や「臨床心理士」の資格を取得するためには、大学の心理学部・学科や大学院で、心理学を専門に学ぶ必要があるなど、目指す資格の種類によっては決まった学校へ進学し、卒業しなくてはなりません。
これらの資格は業界でも認知度があり、社会的な評価も高いため、実際には大学などで専門的な勉強をしている人のほうが就職はしやすい傾向にあるようです。
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心理カウンセラーになるための大学
心理学を学べる学校として、まず大学の心理系学部・学科が挙げられます。
4年制大学が中心ですが、なかには短大学でも心理学の基礎を学べるところもあります。
心理学部や心理学科のほか、教育学科、社会福祉学科、人間福祉学科などにおいても、心理学について学ぶことは可能です。
ただし、心理学といっても臨床心理学、教育心理学、犯罪心理学など、さまざまな分野に分けることができます。
将来、進みたい方向性がある程度決まっているのであれば、それに関連する講義が多く設置されていたり、著名な教授が在籍しているような大学を選ぶとよいでしょう。
学費は、国公立であれば卒業までの4年間で250万円前後、私立の場合は400万円~600万円程度が一般的とされていますが、大学や学部によって大きく差が出るため、一概にはいえません。
臨床心理士を目指す場合
数ある民間の心理系資格のなかでも専門性が高いとされる「臨床心理士」の取得を目指すのであれば、心理系の大学卒業後、基本的に臨床心理士の指定大学院もしくは専門職大学院へ進学をする必要があります。
指定大学院と専門職大学院を受験するためには、一般的に「大卒(卒業見込み含む)」以上の学歴が求められます。
大学の学部・学科はとくに問われませんが、心理学の単位や卒業論文などの要件を満たさなければ受験できない大学院もあります。
臨床心理士になるための大学院でかかる費用は、国立で130万円~150万円程度、私立だと300万円前後となっているようです。
公認心理師を目指す場合
国家資格である「公認心理師」の資格を取りたい場合には、国家試験の受験資格を得るために、まず4年制大学で「公認心理師になるための科目」を履修する必要があります。
ここでいう「公認心理師になるための科目」というのは臨床心理学に関わる内容が中心となるため、実際には大学の心理系学部・学科の卒業が必須となります。
その後、大学院でさらに臨床心理に関する学びを深めていくことになります。
心理系学部・学科を卒業していれば、大学院へ進まなくても2年以上の特定の施設での実務経験を積むことで、公認心理師国家試験を受けることも可能です。
心理カウンセラーになるための専門学校・専門学校
体系的に心理学を学びたいのであれば、やはり大学や大学院に進学するのがベストな選択肢だといえます。
しかし、大学に通うほどの時間やお金を割くことができない場合には、心理カウンセラーに関連する勉強ができる専門学校や民間のスクールも視野に入れてみるとよいでしょう。
専門学校は2年制のところが多く、学校によってだいぶ特色が異なります。
心理カウンセラーとしての基礎はもちろん、福祉の現場でよく必要とされる「認知行動療法」や「音楽療法」などを専門的に学ぶことができるコースを置く学校もあります。
心理カウンセリング系の民間資格取得が目指せる学校も多くあります。
また、民間のスクールでも、さほど時間をかけずに心理カウンセリングの基礎や実践について学んだり、資格取得に向けて勉強することができます。
スクールでは、勉強をする期間やカリキュラム、取得できる資格などにもだいぶ違いがあるため、さまざまなスクールをよく比較して、自分に合ったところを選ぶことをおすすめします。
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心理カウンセラーになるための通信講座
心理カウンセラーに関連する通信講座は、実はたくさんあります。
たとえば、「メンタル心理カウンセラー」「メンタルケア心理士」「ケアストレスカウンセラー」「行動心理士」など、さまざまな会社が独自のカリキュラムを用意しています。
そして、カリキュラムを修了した人に対する資格認定も行っています。
通信講座の最大のメリットは、大学などに通うのと比べて、非常に安く学ぶことができる点だといえるでしょう。
安いものであれば5万円程度で全カリキュラムが終了するため、まずは心理カウンセラーという仕事に軽く触れてみたいという人や、基礎を学んで今後の進路を改めて考えたいという人などには、向いているかもしれません。
通信講座であれば、自宅で空いた時間に勉強することができるため、普段は忙しくなかなか決まった時間がとれない人にも適しています。
独学で心理カウンセラーになれる?
心理カウンセラーになるために必ず通うべき学校やスクール、また取得必須の資格がない以上、独学でこの仕事を目指していくことも可能ではあります。
とはいっても、現実的には大学や大学院で心理学の専門的な勉強をしている人のほうがニーズがあり、就職などでもだいぶ有利になることが多いようです。
とくに近年は、ようやく心理学の業界において公認心理師という国家資格が誕生したことから、有資格者が優遇される傾向はさらに強まっていくという意見も出ています。
心理カウンセラーとしてより専門性を高め、本気で生きていきたいと考えているのであれば、大学・大学院で心理学を学ぶことを考えたほうが、自分の可能性も広がるといえそうです。
心理カウンセラーの学校選びのポイントは?
心理カウンセラーの学校選びをするときは、まず、自分がどのような資格取得を目指したいのかを考えていく必要があります。
公認心理師や臨床心理士の資格を取りたいのであれば、心理学を専門に学ぶために、決められた大学に進学しなくてはならないからです。
とはいっても、心理学を学べる大学は全国にいくつもあるため、その中から自分に合うところを比較して選ぶことは可能です。
学費や実習内容にも違いがあるので、いろいろな大学を見てみるとよいでしょう。
大学進学はしないことを決めた場合も、心理カウンセラー志望者向けの専門学校・スクールはたくさんあるため、各学校・スクールで学べる内容や、目指せる進路などをよく確認しておくことが大事です。