歯科助手の年収・給料の平均はどれくらい? 手取り額やボーナスも解説

歯科助手は資格が必須ではないため、未経験からでも多くの人が働いています。

さらに、正社員以外にアルバイト・パートや派遣社員としてもニーズがある職業のひとつです。

ボーナスや手当は勤務先によって異なるものの、安定した収入が見込めます。

ここでは、詳細なデータや給与の傾向を解説し、歯科助手の収入の魅力について解説します。

歯科助手の平均年収・給料の統計データ

歯科助手の平均年収は約300万円前後といわれています。

民間企業の平均年収と比べると少し低めです。

ただし、この仕事は女性が多く、正社員以外にアルバイト・パートや派遣社員として働く人も多いため、実際の給料は働き方によって異なります。

歯科助手には国家資格などが必要なく、未経験からでも始めることができます。

ただ、実務経験を積んで現場で柔軟に対応できるようになると評価され、昇給の機会が増えます。

高収入を得るのはやや難しいと言える職業ですが、全国に多くの歯科医院・クリニックがあるため、経験や実力次第で

歯科助手の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

歯科助手の平均年収_2022

厚生労働省の令和4年度賃金構造基本統計調査によると、歯科助手の平均年収は、35.7歳で312万円ほどとなっています。

・平均年齢:35.7歳
・勤続年数:6.3年
・労働時間/月:169時間/月
・超過労働:6時間/月
・月額給与:232,800円
・年間賞与:326,500円
・平均年収:3,120,100円

出典:厚生労働省「令和4年度 賃金構造基本統計調査」
歯科助手の平均年収の推移_r4

※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

歯科助手の手取りの平均月収は18万円程度

歯科助手として正社員として働く場合、年収300万円(ボーナス30万円を含む)の場合、手取りの月収は約18万円前後になるでしょう。

ボーナスは待遇の良い歯科医院・クリニックだと年に2回支給され、さらにその会社の業績に応じて追加支給されることもあります。

未経験者や新人の場合は手取りが少なく、生活にあまり余裕を持つことが難しいと感じることが多いです。

ただし、経験を積んで現場で臨機応変に動けるようになったり、後輩の指導ができるようになったりすると、手取り月収が25万円を超える人も出てくるようです。

歯科助手の初任給は17万円から22万円程ほど

歯科助手の初任給は個人差がありますが、正社員の場合、一般的には17万円から22万円程度が相場とされています。

未経験者の場合は初任給が比較的低めになることがありますが、一方で「歯科衛生士」になるための勉強をしながら歯科助手として働く場合には、少し高めの初任給が期待できることもあります。

歯科助手は特別な資格・スキルがなくても働ける職業であるため、就職時の能力やスキルによって初任給には差が出ることを覚えておくと良いでしょう。

歯科助手の勤務先の規模別の年収(令和4年度)

歯科助手の年収は、勤務先の事業所の規模が1000人以上だと、やや高くなる傾向にあるようです。

10〜99人規模の事業所に勤める歯科助手の年収は316万円、100〜999人規模は269万円、1,000人以上規模は353万円、10人以上規模平均は312万円となっています。

歯科助手の年収(規模別)_r4

上記グラフの基タイトルは「その他の保健医療サービス職業従事者」で動物看護師など他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

歯科助手の勤務先の年齢別の年収(令和4年度)

歯科助手の年収は、年齢が上がってもあまり変わらない傾向にあります。最も年収が高い世代は、55~59歳の391万円です。

全年代の平均年収は312万円となっています。

歯科助手の年収(年齢別)_r4

上記グラフの基タイトルは「その他の保健医療サービス職業従事者」で動物看護師など他職業を含むデータです。

 

歯科助手の福利厚生の特徴は?

歯科医院やクリニックでは、歯科助手以外にも歯科医師や歯科衛生士、受付スタッフなどが働いており、お互いの連携が非常に重要です。

特に、歯科助手の勤務先は一般企業よりも小規模な場合が多く、スタッフ同士の良好なコミュニケーションや信頼関係が非常に重要です。

そのため、歯科医院・クリニックでは、働きやすい環境づくりに力を入れ、福利厚生を充実させているところが多いようです。

歯科医院によっては、さまざまな手当(歯科助手手当、皆勤手当、精勤手当、早出手当、目標達成手当など)が支給されたり、有給休暇を積極的に取得できる体制を整えていたりします。

ただし、実際の福利厚生の内容は医院ごとに異なるため、給与と合わせてよく確認してから、勤務先を決めることが重要です。

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歯科助手の給料・年収の特徴

地方よりも都市部の給与水準が高め

正確な給料や年収、待遇は歯科医院・クリニックによって異なります。

歯科助手として正社員として働く場合、平均的な月収は約17万円から22万円ほどが相場とされています。

年収にすると、300万円前後が一般的な範囲と考えられます。

ただ、民間会社員の平均年収と比べるとやや低めです。

しかし、歯科助手の勤務先は日本全国に多く存在し、実際の給料は地域や医院ごとに大きく異なります。

都市部の医院のほうが一般的に給与が高めです。

また、歯科助手としての経験が豊富で、規模の大きな医院で診療補助などの幅広い業務に携わる場合には、給料が高くなる傾向があります。

歯科助手としての給与を考慮する際には、地域や勤務先の規模を考慮し、自身の経験・スキルと合わせてよく検討することが重要です。

経験・スキルに応じて昇給が望める職場も

歯科助手としての学歴や資格は必須要件ではないため、実際に勤務している人々の知識やスキルは個々に異なります。

そのため、給料にも個人差があります。

未経験者や新人の場合は、給料が低めになることが一般的ですが、経験を積んでスキルを磨いていけば、昇給につながる可能性が高まります。

歯科助手の給与は、実務経験やスキルの向上によって変動するため、仕事に積極的に取り組み、専門知識や技術を向上させることが重要です。

経験を積んで能力を高めることで、より良い給与や職場環境を手に入れるチャンスが増えるでしょう。

歯科助手の正社員以外の給料・年収

派遣社員

歯科助手には派遣社員としてのニーズも存在します。

派遣の場合、給料は時給で支払われることが一般的であり、即戦力として活躍できるスキルを持つ人材が求められます。

そのため、アルバイト・パートの時給よりもやや高めの傾向があります。

時給換算だと正社員よりも高い場合もありますが、派遣の場合、ボーナスや手当の支給がないこと、働ける時間が限られていることがあるため、やや不安定な働き方になることが多いです。

派遣の歯科助手として働く際には、給与条件だけでなく、福利厚生や労働条件をよく理解しておくことが重要です。

アルバイト・パート

歯科助手のアルバイト・パートの求人は比較的多くあります。

業務内容は歯科医院・クリニックによって異なりますが、簡単な器具の準備や清掃、受付などの範囲であれば、未経験者でも採用されることがあります。

アルバイト・パートの給料は基本的に時給制で、正社員と同様、医院・クリニックによって異なります。

経験を積んでいくことで少しずつ昇給することがある一方、正社員の歯科助手に比べると収入が安定しなかったり、手当や休暇などの待遇面は劣る場合が多いです。

一方で、将来的に出産や子育てなどでライフスタイルが変化しても、無理なく働ける柔軟性があります。

また、日本全国に多くの歯科医院が存在するため、就職先に困ることは少ないでしょう。

さらに、歯科助手として働きながら勉強して歯科衛生士の資格を取得することも可能です。

自分のペースでキャリアを築きながら、充実した職業生活を送ることができる魅力的な職業です。

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歯科助手が収入を上げるためには?

都市部のクリニックで勤務する

日本全国に数多くの歯科医院・クリニックがあり、歯科助手として働く場所を選ぶ際には多くの選択肢があります。

都市部のクリニックでは手厚い待遇や昇給システムが整備されていることもあります。

自分の努力に応じて収入アップが見込める環境もありますので、条件に合うクリニックを選ぶことが重要です。

ただし、歯科助手は人気のある職業でもあり、条件のよい求人には多くの応募が集まるため、採用の競争が激しくなることがあります。

実務経験を積む

よりよい条件で働くためには、アルバイトからでも経験を積むことが大切です。

実務経験を重ねることで、現場ですぐに活躍できるスキルを身につけることができます。

また、歯科助手はスタッフや患者さんと密に接する職業ですので、コミュニケーション能力や人柄も重要視されます。

協調性やチームワークを意識して働く姿勢は高く評価されるでしょう。

自己成長とコミュニケーション能力の向上を意識し、理想の勤務先を見つけるために努力することが成功の鍵となるでしょう。

学歴や資格で差をつける

高卒と大卒を比較すると、大卒のほうが給料が高い傾向があります。

これは大卒のほうが役職が上がる可能性が高いためです。

勤務先によっては、100万円ほどが出るケースもあります。

また、歯科助手になるためには資格が必須ではありませんが、一部の勤務先では資格手当を支給していることもあります。

資格を取得している場合、給与面でも優遇を受ける事が出来る場合があります。

資格取得によりスキルアップができ、キャリアの成長にも寄与することができるため、資格取得を検討するとよいでしょう。

歯科助手の年収・給料の平均はどれくらい?のまとめ

歯科助手の年収や給料は、勤務地や経験によって異なります。

一般的な初任給は約17万円~22万円ほどです。

ただし、都市部の医院や経験豊富な助手は高収入も見込めます。

統計データによれば、助手の給与はやや低めですが、やりがいや職場環境の面で多くの人が選ぶ人気の職業といえます。