歯科助手の需要・現状と将来性



歯科助手の現状

歯科助手は、おもに歯科医院に勤務し、受付や会計といった事務作業や治療のサポートを担う職業です。

歯科医師」や「歯科衛生士」とは異なり、患者さんの口に直接触れて治療することはできませんが、歯科の治療に関するその他すべての業務を担当する重要な役割を果たしています。

歯科クリニックや病院の歯科・口腔外科がなくならない限り、歯科助手の求人もなくなることはないでしょう。

国家資格がいらない職業ではあるものの、治療方法や器具の名称を覚えたり、詰めものを練る作業をしたり、レセプト(診療報酬明細書)を作成したりと、歯科助手の仕事には専門知識が不可欠です。

はじめは大変だと感じることも多いですが、いったん知識やスキルを身につけると、全国にある歯科医院で働けるようになります。

また、正社員だけでなくパートやアルバイトの募集もたくさんあるため、結婚や出産などで仕事を離れたあと子育てをしながらでも働ける職業として、女性に人気があります。

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歯科助手の需要

厚生労働省の医療施設動態調査によると、2019年3月末時点での歯科医院数は6万8000件を越えています。

コンビニの数よりも多いといわれる歯科医院が存在し続けるかぎり、歯科助手の需要もなくなることはありません。

また、最近は歯科衛生士の資格を持った人の就業率が低くなっており、歯科医院の多くで歯科衛生士を十分に雇用できていない状況が続いています。

歯科衛生士の不足を補うために、歯科助手を積極的に採用する医院も少なくありません。

遠い将来には、受付や会計、治療のサポートなどがAI化するともいわれていますが、当分のうちは歯科助手の需要がすぐに減ることはないでしょう。

子育てなどでブランクがあっても、民間資格を取得したり実務経験があったりすると、復職できる可能性はかなり高くなります。

歯科助手の将来性

内閣府によると、現在、5人に1人が65歳以上の高齢者であるという調査報告が出ています。

歯科医院の患者さんは、歯が生え変わるといわれる5歳から9歳の小児と、口の中の健康が衰え始める中高年が中心になっています。

高齢化社会が進む日本において、今後も歯科の需要が高まると予測されています。

高齢者が増えると、歯科医院に通院できない要介護者も必然的に増えるので、自宅や病院で診療する訪問歯科の需要も高まります。

それに伴い歯科助手もたくさん必要になってくるでしょう。

このように、歯科助手はこれから先も必然不可欠な存在といえますが、社会状況が変化しても患者さん一人ひとりに思いやりを持った応対をする大切さは変わりません。

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歯科助手の今後の活躍の場

従来は、むし歯などで口の中の健康に不具合が生じたときに歯科医院に通院するのが一般的でした。

ですが近年では、歯の美容を目的として通う人も増えている状況です。

歯を白くするホワイトニングをはじめとした、見た目の美しさを求める審美歯科はとくに女性に人気があります。

また、インプラントは年齢性別問わず人気が高まっています。

これらは保険が適用されない自費診療になりますが、審美歯科の需要に対応するため開業する歯科医院もあります。

審美歯科やインプラントは歯科業界ではまだまだ新しい分野として成長途中なので、今後も需要が伸びると予測されています。

治療以外で歯科医院に通う人が増えれば、歯科助手の役割も変わってくるかもしれません。