歯科衛生士の給料・年収

歯科衛生士の平均年収・給料の統計データ

歯科衛生士の平均年収・月収・ボーナス

各種データから、歯科衛生士の平均年収は300万円~400万円程度がボリュームゾーンであると考えられます。

歯科衛生士は国家資格であり、また歯科診療の場では不可欠な職業であることから、日本全国さまざまな場所で求人が出されており、安定した需要があります。

ただし、実際の給与制度・待遇の内容については、歯科医院やクリニックごとに異なります。

勤続年数やスキルが上がるにつれて昇給するケースが一般的ですが、どこかで頭打ちになり、年収500万円以上を得ている人はそこまで多くないようです。

ただし、手厚い待遇を用意している勤務先だと、資格手当など各種手当が多く支給されたり、ボーナスの額も多かったりすることがあります。

女性の割合が多い職業であり、正社員以外に、アルバイト・パートや派遣社員、あるいはフリーランスとして働く人も多いです。

賃金構造基本統計調査

歯科衛生士の平均年収_2019

令和元年度の厚生労働省賃金構造基本統計調査によれば、歯科衛生士の平均年収は34.9歳で約370万円となっています。

・平均年齢:34.9歳
・勤続年数:6.7年
・労働時間:162時間/月
・超過労働:6時間/月
・月額給与:268,700円
・年間賞与:480,400円
・平均年収:3,704,800円

また、男女別で見ると、年収は男性よりも女性のほうが60万円ほど高く、月収も7万円高いです。

ただし、ボーナスに関しては女性よりも男性のほうが約25万円高くなっています。

この背景には、歯科衛生士は女性の割合が圧倒的に多いこと、また女性はパートなど非正規雇用で働く人も多く、ボーナスの支給そのものがないか、あっても正規雇用に比べて非常に少ないなどの理由が考えられます。

出典:厚生労働省「令和元年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
歯科衛生士
(Indeed)
317万円 時給 1,379円
日給 1.2万円
月給 25.5万円
歯科衛生士
(求人ボックス)
371万円(正社員) 平均時給
派遣社員:1,400円
アルバイト・パート:1,296円
歯科衛生士
(転職ステーション)
380万円 -
歯科衛生士・歯科助手
(転職会議)
292万円 20代前半:299万円
20代後半:285万円
30代:292万円
40代以上:260万円
最高:520万円
最低:190万円
歯科衛生士
(給料BANK)
310万円~405万円 平均給料: 25万円
20代の給料:18万円
30代の給料:21万円
40代の給料:27万円
初任給:18万円

上記に挙げた求人サービス各社の統計データでは、歯科衛生士の平均年収は290万円~410万円程度がボリュームゾーンです。

歯科診療の場で必要とされる専門的な知識・スキルが重要視される職業であるため、初任給や20代の給料はさほど高くありませんが、キャリアアップするごとに昇給します。

月給は25万円~26万円程度が平均的と考えられます。

歯科衛生士の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

賃金構造基本統計調査をもとに見ていくと、歯科衛生士の平均年収が370万円、そこにボーナスが48万円含まれているとすると、手取り月収は21万円~22万円ほどになると考えられます。

小さなクリニック勤務や正社員以外の働き方などで、勤務先で社会保険に加入しない場合には、稼いだお金(決められている時給など)がそのまま手元に入ってきます。

ただし、自分で国民健康保険や国民年金に加入し保険料を支払わなくてはならないため、まだ給料が高くない新人の歯科衛生士は、やや苦しい生活を送っている人もいるようです。

歯科衛生士の初任給はどれくらい?

正社員として採用された歯科衛生士の初任給は、18万円~21万円程度が相場といわれています。(地方ではもう少し低めになることがあります)

ただし、歯科衛生士になるためのルートはいくつかあり、一般的に、4年制大学を卒業している人と、3年制の短大や専門学校を卒業している人では初任給に差がつけられます。

同じ職場でも、4年制大学を出ている場合は、ほかの学歴の人よりも1~2万円ほど高めの初任給になることが多いでしょう。

令和元年 歯科衛生士の年収(規模別 ※女性のみ)

歯科衛生士の年収を規模別に見ると、1000人以上の事業所に勤める歯科衛生士の年収がやや高くなっています。

10人〜99人の規模に勤める歯科衛生士の平均年収は358万円、100〜999人規模は392万円、1,000人以上規模は434万円、10人以上規模平均は370万円となっています。

ほとんどの歯科衛生士は小規模の診療所で働いていますが、規模の大きい病院で勤務する歯科衛生士の年収は高めと推定されます。

歯科衛生士の年収(規模別)_r1

令和元年 歯科衛生士の年収(年代別 ※女性のみ)

歯科衛生士は、年齢が上がっても給与はそれほど変わらないようです。おおむね300万円~500万円の間となっています。

平均年収は371万円となっています。

歯科衛生士の年収(年齢別)_r1

※本統計は、調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

歯科衛生士の福利厚生の特徴は?

歯科衛生士の主要な勤務先となる歯科医院では、待遇・福利厚生が医院ごとに異なります。

充実しているところだと、各種手当(通勤手当、残業手当、住宅手当など)のほか、退職金制度、スキルアップのための研修制度、資格取得支援制度などがあります。

雇用保険、労災保険、健康保険などの各種社会保険に関しては、歯科医院指定のものに加入できることが多いです。

ただし、小さな医院だと社会保険完備ではなく、個人で国民健康保険への加入を求められることもあります。

歯科衛生士は女性が多く活躍しているため、産休や育休などの制度を整えて、安心して長く働き続けられる体制を整えている医院も目立ちます。

歯科衛生士の給料・年収の特徴

勤務する歯科医院・クリニックによって給料が異なる

歯科衛生士の給料・年収の水準は、勤務先によってまちまちです。

日本全国にはたくさんの歯科医院・クリニックがあり、歯科医師や歯科衛生士が複数人いる大きななところもあれば、1人の歯科医師と1人の歯科衛生士しかいない小さな医院も存在します。

ただ、単純に規模が大きければ給料や待遇がよいわけではなく、小規模であっても自費診療に力を入れており利益が多く出ているクリニックなどでは、高めの給与設定にしていたり、待遇を手厚くしていたりするところもあります。

一方、ある程度の地域差は見られ、地方よりは都市部の歯科医院・クリニックに勤務する人のほうが、高めの給料・年収を得ているというデータもあります。

昇給の仕方も勤務先ごとに違いがある

基本的に、歯科衛生士の給料はキャリアと能力に応じてアップするため、勤務年数が増えれば昇給も望めるでしょう。

しかし、職場によっては昇給額は微々たるものであったり、ある程度のところで頭打ちになったりすることもあります。

正社員のフルタイム勤務であれば収入はある程度安定していますが、30代、40代…とずっと働き続けたとしても、給料が上がり続けるというわけではない場合も多いことには注意が必要です。

このような事情もあり、あえてひとつの歯科医院に勤めず、転職をきっかけに収入アップを目指したり、フリーランスとして複数の歯科医院での勤務を掛け持ちしたりする人もいます。

歯科衛生士の正社員以外の給料・年収

派遣社員

正社員の歯科衛生士を雇う余裕がない歯科医院や、歯科衛生士の急な退職などで人手不足になった際などに、派遣社員の歯科衛生士が募集されることはよくあります。

派遣の場合、事前に登録しておいた派遣会社から勤務先(派遣先)の歯科医院を紹介してもらい、条件が合えば契約を結んで勤務します。

給料は時給制のことが多く、地域にもよりますが1,300円~2,000円ほどで働いている人が多いようです。

派遣の歯科衛生士には即戦力になれる知識・スキルが求められるため、経験豊富な人ほど高い時給やよい待遇で働けるチャンスが掴みやすいです。

アルバイト・パート

アルバイト・パートであっても、「歯科衛生士」として採用される以上は、歯科衛生士の国家資格が求められます。

したがって、特別な資格を持たずに就ける事務職などよりは、アルバイト・パートとしての時給相場は高めです。

首都圏では時給1,500円〜2,000円、地方では時給1,000円〜1,200円程度が相場と考えられます。

ただし、実務経験年数や年齢によっても時給には差が出るため、実際は面接時や採用後にスキルの確認を経て、給料が決まることが多いです。

アルバイト・パートの待遇は正社員より劣ることが多いものの、一部の歯科医院ではボーナスの支給があったり、資格手当が付いたりすることもあるようです。

フリーランス

現状では、フリーランスとして働く歯科衛生士は決して多いわけではありませんが、徐々にこのスタイルで働ける場も増えています。

フリーランスの場合、個人事業主として歯科医院・クリニックと契約を結び、事前に勤務条件を決めて働きます。

特定の歯科医院に所属する社員ではないため、いくつかの医院を掛け持ちすることが可能です。

たとえば、A医院では日給15,000円で週に2回、Bクリニックでは日給18,000円で週に1回といったようなかたちで働く人もいます。

経験豊富で高いスキルを持ち、どのような歯科医師とでもスムーズに連携して動ける歯科衛生士は、高い報酬を得られることがあります。

歯科衛生士の働き方の種類・雇用形態

歯科衛生士が収入を上げるためには?

日本全国、歯科診療を行うあらゆる場で歯科衛生士は求められるため、歯科衛生士が活躍できる場は非常に多いです。

国家資格を取得し、現場で経験を積んでいけば昇給が見込めますし、よりよい給料・待遇を求めて転職することも決して難しくはありません。

しかしながら、歯科衛生士は勤務先の選択肢が多すぎるがゆえ、その選び方に迷ってしまい、なかなか自分に合う職場が見つからずに悩んでいる人もいます。

とくに歯科衛生士は勤務時間中、限られた人たち(歯科医師・歯科助手など)と、限られた場所(病院・クリニック内)で過ごします。

やや閉鎖的な雰囲気になりやすいため、実際に働いてみると医師の人間性や診療方針が合わなかったり、他のスタッフとの人間関係がうまくいかずに、結果的にすぐに離職してしまう人もいるのが現実です。

もちろん収入重視で勤務先を選ぶことが悪いわけではありませんし、待遇のよさは充実感や、やりがいにもつながります。

それに加えて、病院・クリニックの考え方や雰囲気が合うかどうかもよく考えて選択するほうが、結果的に長く、イキイキと働けるのではないでしょうか。