歯科衛生士に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

歯科衛生士に向いている性格・適性

清潔感がある人

歯科衛生士は患者さんの口の中に手を入れるので、清潔感を持つことが大切です。

たとえば、身だしなみがだらしないと患者さんに「この人で本当に大丈夫なの?」と不安に思われてしまいます。

歯科医院のような医療機関では院内感染を防ぐため、清潔さに常に敏感でなければいけません。

患者さんの健康を守るために、手先の消毒や器具の滅菌など、清潔感を徹底できることが重要です。

細かい作業が好きな人

歯科衛生士は歯科助手とは異なり、患者さんの口の中に直接触れて処置をする職業です。

歯石や歯垢を取る、ブラッシング指導、口腔ケアといった細かい作業が多いので、手先の器用さが求められます。

細かい作業が好き、得意な人は歯科衛生士に向いています。

人と接することが好きな人

歯科衛生士は子どもからお年寄りまで幅広い年代の患者さんと接します。

治療に不安を抱えた患者さんがリラックスできるような安心感を与えるのも歯科衛生士の仕事です。

また、患者さんのやる気を引き出すような歯ブラシ指導をするなど、コミュニケーション能力が求められます。

知識や技術があるだけでなく、初めて会う人ともにこやかに会話できる人が向いているでしょう。

このように、歯科衛生士には清潔感がある人、細かい作業が好きな人、人と接するのが好きな人が向いているといえますが、自信のない人でも「患者さんの役に立ちたい」という気持ちがあれば問題ありません。

コミュニケーション能力や手先の器用さは徐々に身につけることができるので、日々の積み重ねが大切です。

歯科衛生士になるには? 必要な資格は?

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歯科衛生士に必要なスキル・能力

歯科衛生士の資格

歯科衛生士として働くためには、国家試験に合格し、歯科衛生士として厚生労働省に登録されなければなりません。

歯科衛生士の資格を取得するにも、誰でも国家試験が受けられるわけではありません。

歯科衛生士の国家資格を受験するには、歯科衛生士専門学校で3年間学び、卒業する必要があります。

虫歯の治療以外のスキルが求められる時代に

歯科衛生士を目指すなら、歯科衛生士の資格が必須となりますが、それ以前に、歯科衛生士の資質や今後求められるスキルについて詳しく知っておく必要があります。

歯科衛生士というと、手に職があるから就職や転職に困らない、結婚後も働けると人気の職業です。

しかし、誰でも働くことができたのは10年以上前の話です。

現在、歯科業界は過渡期にあるといえます。

歯科医院の数は増える一方で、経営難の歯科医院も多数あります。

歯科衛生士として生き残っていくためには、他の歯科衛生士に負けないスキルや資質を備えている必要があります。

患者さんを呼び込めない歯科医院が淘汰されていくなか、経営が安定している歯科医院もたくさんあります。

その多くが専門性を伸ばすことでほかの歯科医院との差異化を図っており、虫歯の治療だけでは存続が難しくなっているのが現状です。

専門分野に特化した技術・接遇スキルが必要

そこで、歯科医師たちもインプラント、矯正、審美歯科、予防歯科など虫歯治療以外の歯の美容と健康に特化した専門の歯科を開業しはじめ、すでに成功しています。

専門性に特化した歯科医院で歯科衛生士として即戦力となるためには、インプラントや矯正に詳しい、歯周病のメンテナンス業務ができるなど、一般の歯科衛生士よりも秀でたスキルが求められます。

また、医療機関は昔のように、殿様商売ではいけません。

歯科医師や歯科衛生士もサービス業と同じように患者さんと同じ目線で治療の説明などをおこなっていく必要があります。

したがって、コミュニケーションスキルの高い歯科衛生士の需要が今後ますます高まっていくでしょう。

歯科衛生士に向いていないのはどんな人?

向上心がない人

歯科衛生士は国から指定された学校に3年間通い、国家試験に合格するとなれる職業ですが、勉強はそこで終わりではありません。

学校では実習があるものの、実際に歯科医療の現場に出てみて初めて分かることもたくさんあります。

患者さんそれぞれ症状が異なるため、教科書通りに進まない治療も多いです。

もう資格をもっているからと勉強を怠っていては一人前の歯科衛生士になることはできません。

歯科衛生士になってからも新しい知識の習得を怠らず、勉強会や学会へ積極的に参加する姿勢が大切です。

女性ばかりの環境が苦手な人

全国の歯科医院や病院で働く歯科衛生士の90%以上は女性だといわれています。

男性の歯科衛生士の数も少しずつ増えているものの、まだまだ女性が多い職業です。

一般的に男性よりも共感力が高いといわれる女性は、患者さんとのコミュニケーションが必要とされる歯科衛生士が適職となる一方、共感性の高さから派閥をつくったりお局さんが生まれたりすることも多いです。

こうした女性特有の人間関係が苦手な場合、歯科衛生士の仕事をつらいと感じるかもしれません。

外科手術のサポートをしたり全身疾患を抱えた患者さんを受け持ったりする総合病院では、体力のいる業務も増えるため、男性の割合も高くなっています。

女性ばかりの職場に苦手意識がある人は、一般病院や大学病院の歯科・口腔外科に勤務するとよいでしょう。