司法書士に独学で合格できる? 勉強時間はどれくらい?

  
司法書士試験は、合格率も低く難しい試験です。

そのため多くの人は、学校や通信教育を利用して勉強しています。

ですが、必ず学校や通信教育で学ぶ必要はなく、なかには独学で勉強して自力で司法書士になった人もいます。

この記事では、司法書士の独学・勉強時間について解説します。

司法書士を独学で目指す人はいる?

司法書士試験は、数ある国家資格のなかでもきわめて取得の難しい部類に入ります。

このため、民間の資格専門学校に通ったり、通信教育を受講したりして、司法書士試験のための専門的対策を講じる受験者が圧倒的大多数を占めます。

専門学校で朝から晩まで授業を受けたり、大学と予備校の「ダブルスクール」で学習したりと、一日の大半を試験勉強に費やす人も珍しくありません。

しかし、独学で合格することが百パーセント不可能というわけではなく、学校などに通うことなく、自力で司法書士になった人もいます。

誰かに教えを請うことが最適の勉強方法とは限りませんし、各人によって生活事情、経済事情なども異なります。

ただ、独学で合格までたどり着くことは並大抵の努力では足りないことも事実ですので、以下では、独学で司法書士を目指す場合のメリット・デメリットについて具体的にご紹介します。

独学のメリット

独学のメリット
  • 自分のペースで勉強できる
  • 費用がかからない
  • 働きながら勉強できる

自分のペースで勉強できる

独学の場合、合格に至るまでの学習計画や学習方法などは、自分で自由に設定できます。

司法書士試験の出題範囲は広く、各分野によって個人の理解度は異なりますし、また勉強の進捗度合も、1日に充てられる勉強時間もばらばらです。

各人に合ったペースで無理なく勉強を進められるのは、定型のカリキュラムに沿って学習していく民間のスクールなどにはない、独学ならではのメリットといえるでしょう。

費用がかからない

民間の資格専門学校に通う場合、学校や受講コースによって多少の差があるものの、おおむね50万円~70万円の費用がかかります。

とくに若いうちは、かなり大きな出費といえますので、ほとんどコストのかからない独学を選ぶメリットはかなり大きいでしょう。

ただ市販のテキストだけで勉強すると、答練の量が不足しがちになったり、自身の学力がどこまで身についているのか、客観的に判断しにくいといった弊害も起こります。

資格学校に通うほどの費用は出せないけれども、多少の経済的余力があるという人の場合は、通信講座を受講し、ウェブなどで模試を受けるという選択肢もあります。

通信教育にかかる費用は業者によってさまざまですので、一度資料などを請求してみてもよいでしょう。

働きながら勉強できる

司法書士を目指す人のなかには、すでに社会人として働いている人も大勢います。

社会人向けに夜間講座を開いている資格学校もありますが、残業に追われたり、また業務上の付き合いがあったりと、定期的に学校まで通学することが難しいというケースも多々あります。

独学の場合、仕事と両立させながら無理なく試験勉強を進められるのは、大きなメリットです。

ただし、試験直前の追い込み時期などは、仕事を休んで受験対策だけに集中し、1日9時間ほどの勉強をする人もいます。

独学のデメリット

独学のデメリット
  • モチベーションを保ちにくい
  • 最新の法改正に対応できない
  • 効率的に学習を進められない

モチベーションを保ちにくい

司法書士試験に合格するためには、法律的素養があるかないかによっても異なりますが、1400時間以上の勉強が必要といわれています。

これは、試験勉強だけに専念できる環境であっても、おおむね1年間という長い期間がかかる計算になります。

学生として授業を受けながら、あるいは社会人として働きながら司法書士を目指す場合は、1年よりもかなり長い期間にわたって、コツコツと勉強し続ける必要があるでしょう。

専門学校などに通っている場合でも、途中でつらくなってしまうケースは決して少なくありませんが、たとえさぼっても咎める人がいない独学の場合、モチベーションを維持することはさらに困難といえます。

日々の勉強がおろそかになればなるほど、合格は遠のき、受験勉強に要する期間も長引くことになるでしょう。

誰もが常に自分を厳しく律せれるわけではありませんので、第三者の目線がないという点は、独学における大きなデメリットといえます。

最新の法改正に対応できない

司法書士試験対策のためのテキストは、書店やウェブサイトなどでも広く販売されています。

しかし、試験に関する法律のほとんどが毎年改正されるため、市販のテキストでは最新の情報を織り込むことは困難で、新試験範囲に未対応のものも多数出回っています。

司法書士試験の競争は熾烈ですので、法改正のあったほんのわずかな部分への理解の差が、そのまま合否を分ける可能性もあります。

個人で改正された法律の範囲を学び、それに対する試験対策を立てることは、きわめて困難です。

効率的に学習を進められない

独学の場合、マイペースに勉強を進められる一方でその学習方法が本当に正しいのか、また進捗状況は適正なのか、自分では把握しにくいというデメリットがあります。

専門学校などは、長年にわたってノウハウを蓄積しているため、学習内容が的外れになることはなく、合格に必要なペース配分などについても熟知しています。

しかし、独学で勉強していると、あまり重要でない部分に力を入れてしまったり、逆に重要な部分をおろそかにしてしまったりと効率的に学習を進められないことも珍しくありません。

ただ、忙しくて通学する時間がなかったり、あるいは経済的にそこまで余裕がなく、専門学校に通うのはハードルが高いという人も少なくないでしょう。

そういう場合、自宅で学習できる通信教育を利用するという手段もあります。

逆にいうと、通信講座などで効率よく勉強するノウハウさえ掴んでしまえば、専門学校などに通う必要性はそこまで大きくないといえるかもしれません。

上手に学習計画を立てれば、目安とされているよりも少ない勉強時間で合格することも不可能ではないでしょう。

司法書士に独学で合格できる? 勉強時間はどれくらい? のまとめ

司法書士試験は数ある国家資格のなかでもきわめて取得の難しい部類に入り、民間の資格専門学校に通ったり、通信教育を受講したりして、司法書士試験のための専門的対策を講じています。

しかし、独学で合格することが百パーセント不可能というわけではなく、自力で司法書士になった人もいます。

独学のメリットは、自分のペースで勉強できる・費用がかからない・働きながら勉強できるといった点があげられます。

ただし第三者の目線がないという点は、独学における大きなデメリットといえ、日々の勉強がおろそかになればなるほど、合格は遠のき受験勉強に要する期間も長引くことになるでしょう。

また試験に関する法律はほとんど毎年改正されるため、最新の法改正に対応できないなどのデメリットがあります。

学生として授業を受けながら、あるいは社会人として働きながら司法書士を目指す場合は、1年よりもかなり長い期間にわたってコツコツと勉強し続ける必要があるでしょう。

独学で合格までたどり着くことは、並大抵の努力では足りないことも事実です。