司法書士の1日・生活スタイル
とくに日中については、裁判所や法務局の窓口業務での手続きを受付時間内に済ませるために、外に出ている時間が長くなりがちです。
案件が立て込んでくると、事務所での作業をどうしても後回しにせざるを得なくなり、夜まで事務仕事に追われるケースも珍しくありません。
この記事では、司法書士の1日・生活スタイルについて解説します。
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司法書士の業務スケジュール
司法書士は、手掛ける案件の種類によって若干の差があるものの、顧客を訪問したり、不動産取引に立ち会ったり、関係書類を集めたりと外出する機会の多い仕事です。
裁判所や法務局の窓口業務が夕方頃に終了してしまう関係上、それら公的機関での手続きを受付時間内に済ませるために、外に出ている時間が長くなりがちです。
司法書士の業務は、こうした事務処理上の都合や、顧客のアポイントを優先してスケジュールを組む必要があるため、書類作成などのデスクワークはその合間の時間にこなすことになります。
案件が立て込んでくると、事務所での作業をどうしても後回しにせざるを得なくなり、夜まで事務仕事に追われるケースも珍しくありません。
ただ、近年は司法書士業界もIT化が進展しており、顧客とのスケジュール調整を出先から行えたり、依頼をメールで受け付けるなど不動産登記を電子申告できるようになっています。
今後、さらに技術革新が進めば、より多くの業務を事務所にいながらにしてパソコンで完結できるようになるでしょう。
それにつれて、司法書士の業務スケジュールも、さらに自由になっていくものと想定されます。
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不動産登記をおもに手掛ける司法書士の1日
不動産登記をおもに行う司法書士の場合、スケジュールは不動産の取引日を基に逆算して組み立てることになります。
依頼者や金融機関からの相談を受け付けると、決済に必要な印鑑証明書や登記簿謄本を集めたり、売買契約書を確認したり、銀行の担当者に抵当権解除を申請したりします。
決済日当日には指定された銀行の支店に赴き、必要書類が揃っていることをすべて確認したら、法務局に持ち込んで所有権移転登記手続きなどを行います。
一人で複数の案件を同時並行でこなすことも珍しくなく、日によっては1日で2件の不動産取引に立ち会うケースもあります。
債務整理をおもに手掛ける司法書士の1日
過払い金請求をはじめとする債務整理をおもに行う司法書士の場合、依頼者からの相談対応が最優先です。
事務所で面談し、事実関係などを確認した後に、金融業者と交渉したり裁判所に出向いて訴訟など必要な手続きを取ります。
なお、これらの業務は弁護士の仕事内容と重複している部分もあり、司法書士事務所ではなく弁護士事務所で働く司法書士も一定数います。
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司法書士の1日・生活スタイルのまとめ
司法書士は手掛ける案件の種類によって若干の差があるものの、外出する機会も多くあります。
とくに日中については、公的機関での手続きを受付時間内に済ませるために、外に出る時間が長くなります。
案件が立て込んでくると、事務所での作業をどうしても後回しにせざるを得なくなり、夜まで事務仕事に追われることもあります。
しかし、近年は司法書士業界でもITの活用が進んでおり、顧客とのスケジュール調整を出先で行えたり、不動産登記を電子申告できるようになったりしているため、効率的に働きやすくなっています。