女性の車掌のキャリアパス・結婚後の生活

キャリアガーデン編集部

時代が進むにつれて、女性の車掌を見かける機会がどんどん増えています。

車掌の勤務スケジュールはシフト制で泊まりもあるなど不規則になりがちですが、鉄道会社によっては24時間対応できる保育所の設置が進められるなど、仕事と育児・介護などの両立がしやすい環境が整ってきています。

この記事では、女性の車掌のキャリアパス・結婚後の生活について解説します。

女性の車掌の現状

近年の各鉄道会社では、積極的に女性の現業職採用を行っています。

実際に女性の駅員や車掌を見かける機会は年々増えており、今後はより女性の車掌の活躍が目立つようになるでしょう。

女性も男性と同じように、将来的には電車運転士を目指すことも可能です。

女性の車掌の強み・弱み

女性の車掌の大きな強みは、女性ならではの優しさや親しみやすさを感じる接客です。

駅や電車は子どもから高齢者まで、さまざまな人が利用します。

お客さまからは「女性車掌がいると安心して利用できる」「女性車掌の柔らかで温かみのある対応にホッとする」といった声も挙がっています。

また、車内で女性に関するトラブルが発生した場合や、事件や事故が起きた際にも同性の車掌が乗車していることは、女性の乗客にとって大きな安心感を得ることにつながるようです。

しかしながら、まだまだ鉄道業界全体で見れば男性が多いです。

人によっては同僚や先輩後輩に女性が少ないことに不安を感じてしまったり、職場によっては男性的な雰囲気になじめなかったりすることがあるかもしれません。

車掌の結婚後の働き方・雇用形態

車掌を目指す女性が気になるのは、体力面への心配、また泊まり勤務を含めた不規則な勤務形態ではないでしょうか。

車掌の業務では1日中立っている時間が多く、それなりに体力を要しますし、安全に気を遣うため集中力も必要とします。

女性であっても心身ともに強く健康であることは大切です。

また、電車は終電や始発の運行があるため、泊まり勤務がどうしても避けられません。

休日も土日と決まっているわけではなく、シフト勤務となるためどうしても不規則な生活になりがちです。

しかし、業務中の集中力を保つためにしっかりと休みは確保されています。

また、事前に定められた勤務スケジュールに沿って動くため、トラブルが発生しない限り残業もさほど多くないため、家庭と両立することは十分可能といえるでしょう。

車掌は子育てしながら働ける？

車掌は泊まり勤務が発生するため、子育てをしながらするのは難しいと考えられてきました。

しかし、最近ではJRや大手私鉄をはじめとした鉄道会社の多くで、「短時間勤務制度」や「短日数勤務制度」を導入し、仕事と育児や介護などの両立ができる環境が整ってきています。

また、安心して泊まり勤務ができるよう、24時間対応できる保育所の設置を進める会社も出ています。

女性のキャリア開発に力を入れる企業が増えているため、今後はもっと柔軟に働きやすくなっていくことが期待できます。

車掌は女性が一生働ける仕事？

鉄道会社では、仕事内容やキャリアアップに関しては、男性も女性もまったく違いがありません。

性別問わずキャリアアップしていけますし、車掌はもちろん、女性の運転士も登場しています。

鉄道が好きという情熱があれば男女区別なく長く活躍できる仕事ですから、今後も女性の車掌はますます増えていくことが予想されます。

電車内に女性車掌が増えることで、よりきめ細かな対応ができるようになり、日本の鉄道会社全体のイメージアップにもつながっていくでしょう。