車掌のやりがい・楽しさ

お客さまの役に立っていると感じられる

車掌にとってのやりがいのひとつは、お客さまの役に立っていると感じられる瞬間です。

駅や電車内で困っているお客さまの力になり、お客さまから「ありがとう」と声をかけてもらえたときに、達成感や充実感が得られます。

自分の働きによって、たくさんのお客さまにスムーズに電車を利用していただけることも車掌の喜びとなります。

トラブルを乗り越えるやりがい

簡単な乗り継ぎの案内や駅構内の案内であればよいのですが、なかには業務中、すぐに解決できないトラブルに直面することもあります。

たとえば大きな人身事故や、悪天候による運休などです。

こうしたときには、お客さまもパニックになってしまうことがありますが、冷静に臨機応変に対応することで納得いただける対応をしなくてはなりません。

仲間とも協力しながらトラブルを乗り越えたときには、「この仕事をやっていてよかった！」と思えるでしょう。

車内放送のやりがい

車掌の車内放送は慣れるまで緊張する業務ですが、うまくいったときは大きな達成感を味わえるという人も多いです。

同じ内容を伝えるのでも、声のトーンや口調、テンポなどで受け取る側の印象はずいぶんと異なるものです。

「車掌さんのアナウンスがうまい」と言われたりすると、うれしい気分になるでしょう。

重い責任がやりがいに

電車は、たくさんのお客さまの命を乗せて走ります。

人の命を預かる車掌は重い責任のある仕事ですが、だからこそ何事もなく無事に1日の業務を終えられた後は充実感があります。

鉄道会社の一員として使命感を持ち、安全で正確な電車の運行に力を尽くしたいと思える人であれば、仕事に前向きに取り組めるでしょう。

車掌の仕事内容

車掌の魅力

多くの人と接する仕事

車掌は、老若男女たくさんの人と接する仕事です。

都会の大きな駅であれば、1日に何千人・何万人ものお客さまとすれ違うこともあり、これだけ多様な多くの人と接する仕事は他にそうありません。

案内や安全確認などの業務で、直接お客さまと接する機会は運転士よりも多くなります。

もちろん大変だと感じることもたくさんあります。

厳しい言葉をかけられるなど嫌な思いをしたり、酔っぱらったお客さまに絡まれたりすることもあるでしょう。

しかし、そのような一つひとつの経験が人間的な成長、そして車掌としてのステップアップにもつながっていきます。

キャリアアップに挑戦できる仕事

車掌になるには、まず駅員の仕事を経験するのが一般的なルートです。

その後、経験と勉強を重ねることでのキャリアパスが見えやすいのも、車掌の仕事の魅力といえるでしょう。

たとえば同じ車掌であっても、特急や新幹線などさまざまな種類の列車に乗務できるようになったり、スキルが身につけば指導役になったりこともできます。

このように車掌としてずっとキャリアを磨き続けるのもひとつの選択肢ですが、車掌を経て運転士を目指すことも可能です。

「車掌のやりがい・楽しさ・魅力」のまとめ

車掌のやりがい・楽しさとして、お客さまの役に立っていると感じられるときや、トラブルを乗り越えたときなどが挙げられます。

また、多くの利用客と接するなかで成長でき、長く働き続けることで指導役になることや、運転士へのキャリアアップの道も開けてきます。

たくさんの魅力を含んだ仕事です。