車掌の1日のスケジュール・生活スタイル

車掌の1日のスケジュールは、「運行表(行路表、仕業表などとも呼びます)」という業務スケジュールに沿ったものとなります。

出勤日は、何時間も連続して電車に乗務するわけではなく、1時間や1時間半程度で一度休憩をとり、また別の列車に乗務する、という形を繰り返すのが一般的です。

また、泊まり勤務の場合、深夜の電車が動かない時間帯に3時間から4時間程度の仮眠の時間をはさみます。

この記事では、そんなやや特殊な車掌の1日のスケジュール・生活スタイルについて解説します。

車掌の業務スケジュール

車掌は、昼間の時間帯に働く「日勤」の日もあれば、「泊まり」勤務の日もあります。

出勤時間や勤務時間についてはその日の勤務スケジュールによって異なります。

以下は、車掌の一般的な仕事の流れです。

出社・乗務準備
制服に着替えて身だしなみを整えます。

始業点呼を行い、重要な連絡事項は必ずメモをとります。「運行表」でその日の乗務スケジュールをチェック。

基本的に、車掌と運転士は同じスケジュールが組まれており、1日ペアで行動することになります。

乗務
通常、車掌は勤務時間中に1時間や1時間半ほど乗務すると一度休憩をとり、また別の列車に乗務する形を繰り返します。

トイレや食事などは、その日の休憩時間に合わせて済ませますが、場合によっては間の休憩時間が15分程度しかないこともあり、常に時計をチェックします。

乗務中はあまり動くこともありませんが、ホームの移動を伴うこともあるため、意外と体力を使います。

お客さまが乗る列車の乗務を担当することもあれば、回送車に乗務することも。

泊まり勤務の日は、深夜の電車が動かない時間帯に3時間から4時間程度の仮眠の時間をはさみます。

勤務終了
1日の乗務がすべて終わると、終了点呼を行います。

乗務中に何か異常がなかったか、また翌日の勤務スケジュールを確認し、着替えて退社します。

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日勤で働く車掌の1日の例

7:00 出社・準備・始業点呼
乗務開始の30分前から1時間前には出社し、準備を行います。

臨時列車や時刻の変更などの重要事項がある場合はしっかりとチェックします。

8:00 乗務開始
間に数分から数十分程度の休憩を挟みながら乗務します。

車内を巡回し、お客さまの問い合わせに対応したり、ゴミを拾ったりするなど、細かい仕事も多くあります。

電車が停車しているときは、ホームで案内をすることもあります。

11:30 昼食
休憩時間によってはゆっくり食べられない日もあるため、昼食には気を使います。
12:15 乗務再開
数分から数十分程度の休憩を挟みながら乗務します。
15:30 勤務終了・終了点呼
その日にあったことを点呼役の上司に報告します。
16:00 退社
乗務中の異常やトラブルがあった場合は残業をすることもありますが、基本的に大幅な残業はありません。

夜勤で働く車掌の1日の例

17:30 出社・準備・始業点呼
18:30 乗務開始
24:00 終電の乗務終了
ホームや車内で寝過ごしている人がいないかや、忘れ物がないかなどもよく確認します。
24:30 仮眠
駅の乗務員室など決められた場所で仮眠を取ります。
4:00 起床
簡単な食事をとって身だしなみを整え、点呼をして乗務を開始します。
4:30 始発電車に乗務
始発電車は、乗務前に点検を行います。

列車に表示されている行き先などに間違いがないか、乗務員室内はいつもと変わりないかなどを確認していきます。

7:00 勤務終了・終了点呼
7:30 退社
泊まり明けの翌日は休みになることもあります。

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「車掌の1日のスケジュール・生活スタイル」のまとめ

車掌は、日勤の日もあれば泊まり勤務の日もあるため、出勤時間や勤務時間についてはその日の勤務スケジュールによって異なります。

日勤で働く車掌は、7:00~16:00くらいの勤務となり、乗務中の異常やトラブルがなければ、基本的に大幅な残業はありません。

夜勤で働く車掌は、17:30~7:30くらいの勤務となり、泊まり明けの翌日は休みになることもあります。

乗務中は高い集中力を持ち続ける必要があるため、休憩時間はきちんと確保されています。

車掌の勤務時間・休日