女性の労働基準監督官のキャリアパス・結婚後の生活
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女性の労働基準監督官の現状
労働基準監督官は男性職員の割合が多いものの、確実に女性の労働基準監督官も増えており、ここ数年の労働基準監督官採用試験の女性の申込者は約1200人で、全体の約3割を占めています。
労働環境を良くし、困っている人を助けたいという思いに加え、国家公務員という安定、福利厚生の充実、男女差なく働ける職種といった理由から今後も増え続けていくと考えられます。
また少子高齢化が進む中、国が力を入れている男女共同参画社会の実現に向け女性の活躍が大きく求められる社会になってきています。
そうした意味でも、労働基準監督官に限らずあらゆる業種への女性進出が期待されています。
女性の労働基準監督官の強み・弱み
労働基準監督官の職務に男女差は関係なく、当然待遇面でも差はありませんので、女性だからというメリット・デメリットはなく、そうした環境で働きたい人には向いている職種かもしれません。
あえて女性労働基準監督官の強みを挙げるなら、相談者が話しやすい場合があることです。
特にパートタイマーやアルバイトの労働者の中には女性も多く、話を聞く労働基準監督官も女性の方が話しやすいようです。
労働基準監督官の結婚後の働き方・雇用形態
労働基準監督官は国家公務員ですので雇用や働き方に関する制度はしっかり整っている上に、土日祝日が休みで、比較的残業も少ないといわれているため、結婚後も仕事を続けやすいかもしれません。
また、将来的に出産を考えている場合でも、出産前後の休暇や育児休暇、復職後の時短勤務など、家庭と仕事の両立支援制度もあるので安心して働けると思います。
労働基準監督官に限らず、国家公務員全体としてワークライフバランスを重視した働き方を推進しているため、今後も女性が働きやすい環境になっていくでしょう。
労働基準監督官は子育てしながら働ける?
実際、子育てしながら働いている女性労働基準監督官がいますので、問題なく働けるといえます。
フレックスタイム制や時短勤務、時間単位の年次有給休暇取得など、仕事と家庭を両立させる制度があるだけでなく、職場内の理解やサポートもあるため出産後、復職している女性労働基準監督官も多いようです。
ほかにも深夜勤務や超過勤務の制限、超過勤務の免除、子どもの看護休暇などもあり、子育てをしながらでも安心して働ける制度が整っています。
労働基準監督官は女性が一生働ける仕事?
労働基準監督官の仕事は男女の差がない上に、出産や育児を経ても働けるようにさまざまな支援制度が用意されているので、働こうと思えば定年まで働けます。
ただし、採用された労働局管内での転勤が定期的にあることは視野に入れなければいけません。
引っ越しを伴わない転勤もあれば、引っ越さなければ通えない労働基準監督署への転勤を命じられる可能性もゼロではありません。
特に住居の移動を伴う転勤はただでさえ大変ですが、結婚や出産、育児をしている場合はなおさら重要になってきます。
事前に家族と話し合いをしておき、転勤についての考えをまとめておいた方がよいでしょう。