モデルにはどんな種類がある? モデルごとの仕事の違いを解説

モデルの種類

「プロのモデル」と「読者モデル」の違い

モデルとして仕事をしている人を働き方の形態で大きく2つに分けると、「プロのモデル」と「読者モデル」に分けることができます。

「プロのモデル」というのは、事務所所属のモデルや雑誌やブランドの専属モデルのことで、モデルの仕事を本業として生計を立てている人のことです。

一方で「読者モデル」というのは、学生やOLなどをしながら空いた時間を使って撮影に参加するモデルのことを指します。

いわゆる素人のモデルということになるので、「長身細身で抜群にスタイルが良い」「目を引くほど個性的な顔立ち」というようなことよりは、親しみやすい雰囲気や一般の読者が真似したくなる着こなしができるかどうかを重視して選ばれる傾向にあります。

「読者モデル」はオーディションや撮影場所への交通費が自腹になることもあり、プロのモデルに比べれば報酬も低く、報酬がでないこともあります。

ファッションモデル

「モデル」といったときに真っ先にイメージするのは、「ファッションモデル」でしょう。

主に海外や国内の有名ファッションブランドの最新の流行をPRすることが仕事です。

ファッション雑誌やパリコレクションをはじめとしたファッションショーに「ショーモデル」として出演し、洋服や靴を魅力的に着こなすことでブランドイメージや商品の魅力を伝えます。

抜群のスタイルを誇り、洗練されたウォーキングやポージングのテクニックを持つ、いわゆる「スーパーモデル」と呼ばれる人たちが多く活躍する世界です。

高身長や引き締まった身体など、美しいプロポーションやスタイルの良さなどが求められることが多く、20代までの若手が中心に活躍しています。

コマーシャルモデル

コマーシャルモデルは、テレビのCMや広告、カタログといった商業的な媒体に登場し、企業のブランドイメージを高め商品を宣伝するために仕事をします。

コマーシャルモデルの場合、コマーシャルの目的や内容によって、子どもから高齢者まで幅広い世代の人が活躍しています。

一般のお客さんの購買意欲をそそることが大切なので、一般の人が親しみや憧れを抱きやすいルックスやキャラクターのモデルが起用されるケースが多いのが特徴です。

コマーシャルモデルのなかでも、雑誌を中心に活躍するモデルは「雑誌モデル」、広告を中心に活躍するモデルは「広告モデル」と呼ばれることもあります。

パーツモデル

ファッションモデルが全身のスタイルや着こなし方で勝負をするのに対して、身体のパーツの一部分で勝負するのが「パーツモデル」です。

いわゆる「手タレ(手のタレント)」「足タレ(足のタレント)」「髪タレ(髪のタレント)」など、身体の一部分をウリにして仕事をする人たちです。

特定のコマーシャルやヘアカタログに出ることが多く、身体の一部分が特別に美しいモデルがこの仕事を引き受けています。

絵画モデル

美術家が絵画を描くときにポーズをとる絵画モデルという仕事もあります。

この場合は、何時間も動かずに同じポーズを続けなければいけないので、ファッションモデルとは違うスキルを磨くことが必要です。

絵画モデルの場合は、専門の事務所に所属して働くのが一般的です。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

モデルの事務所・エージェンシー

モデル事務所やエージェンシーに所属するメリット

モデルとして仕事をする場合、一般的にはモデル事務所やエージェンシーに登録し、そこを経由して仕事の依頼が来ます。

モデルとして働きたい人にとっては、自分で仕事を探してこなくてもよい、報酬の交渉や計算等の事務作業を事務所がしてくれる、クライアントとのトラブルがあったときに解決しやすいことなどのメリットがあります。

事務所側としては、実力あるモデルを複数抱えていれば、クライアントから重要な仕事の依頼がたくさん舞い込んでくるようになります。

そのためモデル志望者たちは、できるだけ有名な事務所に所属したいと考えています。

モデル事務所やエージェンシーに所属するには?

モデルとして活動するためには、まずは事務所やエージェンシーに所属をすることが最初の一歩となります。

しかし、モデル事務所は希望すれば誰もが登録できるというわけではなく、事務所ごとに実施するオーディションを受け、書類審査や面接に合格しなくては所属モデルにはなれません。

オーディション内容は事務所によって異なるため、希望の事務所があれば事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

全国のさまざまなモデル事務所

日本全国には、さまざまなモデル事務所があります。

モデル事務所の取りまとめをしている「一般社団法人日本モデルエージェンシー協会」の会員となっているモデル事務所だけでも、北海道から九州まで、全国各地の拠点となる都市にモデル事務所があることがわかります。

ただし、モデルの仕事は出版社テレビ局のある都心のほうがどうしても多くなるため、地方よりは都会のほうが、圧倒的に事務所が多いのが実情です。

またどの事務所に所属するかによって、モデルの育成方針や仕事内容が大きく変わります。

人気モデルを多く輩出しているような大手の事務所だと、やはり大きな仕事が舞い込んでくるチャンスも大きく、そのぶん同じ事務所内でもライバル同士の熾烈な争いが繰り広げられることも珍しくありません。

それぞれの事務所のカラーをよく見極めて、自分の個性や希望に合う事務所に所属することが大切です。