救急救命士の志望動機と例文を解説|なりたい理由で多いものは?
この職業を目指す人は、しっかりとした志望動機と強い意思を持っておくことが大事です。
ここでは、救急救命士の志望動機を考えるポイントや、面接の注意点についてご紹介します。
救急救命士を目指すきっかけで多いものは?
救急救命士を目指す人が、どんなきっかけでこの仕事に興味を持つのかを紹介します。
救急救命士への憧れの気持ちから
多くの人が救急救命士を志望する理由のひとつは「憧れ」です。
実際の救急現場で、迅速に医療行為を必要としている傷病者に手を差し伸べることができるのが、救急救命士です。
助けが必要な人に駆けつけ、手助けをする姿勢は、多くの人たちにとってまるでヒーローのようにうつります。
そうした姿に加えて、仕事に真剣に取り組む姿や、絶えず努力してスキルを向上させていくところに憧れを持つ人も多いです。
人を助けることでやりがいを感じたい、頼られることや責任ある仕事がしたいという人が、救急救命士を目指すことがあります。
地元に貢献できる仕事ができること
救急救命士として働くことで、地域社会へ直接貢献できる点に魅力を感じる人もいます。
地域の安全を守ることは、その地域で生活する人々への貢献であり、自分の仕事が地域全体に影響を与えることができることは、救急救命士の大きなやりがいのひとつです。
地域社会に寄り添い、安心して生活できる環境を守るために、救急救命士を志す人は多いようです。
救急救命士の志望動機の考え方
人命を助けるという救急救命士の仕事には、高い専門性と責任を伴います。
そのため、志望動機では、仕事に対する真摯な姿勢や熱意を明確に示すことが求められます。
地方自治体や特定の消防を志望する理由があれば、これも明確に伝えることがポイントです。
地域に密着した活動や地元への貢献への意識、それによって得られる地域との結びつきなどを伝えられれば、志望動機にプラスの印象を与えるでしょう。
「人の命を守る」という点では医療系の職業もありますが、それと比べて、なぜ救急救命士になりたいのか、どのような魅力を感じているのかを明確に説明できるようにすることが大切です。
準備と研究が十分にできていれば、面接官に自分の意欲や魅力が伝わりやすくなります。
救急救命士の志望動機の例文
救急救命士の志望動機の例文を3つ紹介します。
ただし、志望動機を作る際に大事なのは、自分の本当の気持ちを伝えることです。
ここで挙げた内容はあくまでも参考にして、自分の言葉で文章を考えていくようにしてください。
自らの体験をアピールする場合の志望動機
当時、私は15歳でありながら、突然の状況にオロオロするしかなく、無力でした。
そのなかで、救急救命士のプロフェッショナルな仕事ぶりに驚いて、私は救急救命士を目指したいと思うようになりました。
私は女性ですが、細かな気配りや思いやりを褒めてもらうことが多く、周りを見る力は患者さんに寄り添う上で役立つと信じています。
厳しい訓練を積んで、救急救命士としての専門性を確立していく覚悟があります。
憧れがきっかけとなった場合の志望動機
がれきの中で長時間閉じ込められた人々を救出し、的確かつ迅速に処置を行う姿から、人の命の尊さを改めて感じさせられました。
同時に、一人でも多くの命を救うことができるプロフェッショナルな存在になりたいという思いが芽生えました。
救急救命士になるために、毎日のランニングや数時間の勉強など、体力と知識の向上に努めています。
将来は、現場で的確かつ冷静な対応ができる救急救命士になることが目標です。
知識やスキルの向上のために日々の努力を欠かさないことで、人々に安心感を提供できる存在になりたいと考えています。
地元への思いが理由の場合の志望動機
生まれた時から住んでいる〇〇市は昔からの歴史と現代的な施設との融合が美しい素敵な街であり、私は地元への深い愛着を持っています。
学生時代は地域のイベントに参加したり企画したりしたこともあり、こうした経験がいまの私を形成してくれたことに感謝しています。
また、父が救急救命士として働いており、自分の成長に大きな影響を与えただけでなく、その仕事ぶりに深い尊敬の念を抱いています。
困っている人々に手を差し伸べる仕事の中でも、救急救命士の使命感と貢献度は特に高いと感じています。
私は子どもの頃から10年間水泳を続けており、厳しい場面でも力を発揮するための精神力、そして基礎体力も身につけました。
父の姿勢を手本に、地元〇〇市に貢献し、人々の安全と健康を守る救急救命士としての道を進むことが私の夢です。
良い評価を受けづらい志望動機とは?
救急救命士の志望動機として、あまり評価の良くないパターンには、以下のようなものがあります。
安定した仕事で待遇がいいから
「救急救命士は人気の医療系の仕事で、しかも地方公務員で安定している」という理由から、この仕事に興味を持つ人も少なくありません。
ただし、これでは仕事に対する熱意が感じられない印象になってしまい、逆効果です。
救急救命士は社会に貢献できる素晴らしい場所ですが、そのなかで救いを求めている人とどう向き合うか、緊急時に必要な手助けを提供することで自分がどうしたいかを伝える必要があります。
給料・待遇・安定といった点よりも、救急救命士という仕事への熱意を示す内容を表しましょう。
体力に自信があるから
「学生時代はずっとスポーツを続けてきたことで、自分の体力を生かせる職業につきたいと思った」という人もいます。
たしかに、救急救命士は24時間勤務ですし、体力がないと続けるのは難しい面もあります。
しかし、体力を生かせる仕事には救急救命士以外にも、運送業や建築業などたくさんあります。
そのため、体力があることが救急救命士を志望する直接の動機にはなりません。
面接官は、救急救命士の志望者に対して、重体の傷病者の前でも落ち着いて対処し、純粋に人命を助けたいという気持ちで働けるかを判断したいと考えています。
体力はアピール要素のひとつにはなりますが、体力さえあればよいというわけではない点には注意しましょう
「スポーツを通じて体力とチームワークを身につけ、それを生かしたい」「緊急の状況で冷静に対処し、人々の命を守りたい」など、救急救命士への思いをアピールすることが大事です。
自分にできることを見つけたい
「高校卒業後フリーターをしていましたが、まだ自分にも可能性があると思い、一から挑戦する気持ちで志望しました。」
このような志望動機は、一見、切実さが感じられて好印象のように見えますが、こちらも救急救命士でなければならない理由になっていません。
やはり「救急救命士になって苦しんでいる人を助けたい」という気持ちを伝えることが一番大切でしょう。
たとえフリーターであったとしても、志望するに至った経験などを具体的に書くと効果的です。
救急救命士の面接で聞かれること・注意点
救急救命士の面接を受ける服装は、一般の面接と同様に、誠実で清潔感のあるものを選びましょう。
元気で明るいあいさつも忘れずに行い、丁寧に対応することが大事です。
志望動機や自己PRについては、救急救命士の特殊な仕事や環境を考慮しながら説明することが求められます。
また、救急医療に関する意見を求められることもあります。
知識だけでなく、自分の意見を明確に述べられるようにするとよいでしょう。
たとえば「自分に救急救命士が適していると確信している理由」や「救急医療において改善したいと思う点」など、自分の考えを具体的に伝えられると印象がよくなります。
緊急な状況にも冷静に対処できることや、強靭な体力や集中力を持っていることをアピールできるよう、経験や状況を交えて具体的に語ることがポイントです。
救急救命士の自己PRのポイント
自己PRは非常に重要であり、具体的なエピソードを交えて自分の強みや適性をアピールすることが大切です。
とくに救急救命士に必要な資質や能力に焦点を当て、それを具体的な経験や行動で裏付けることが効果的です。
とくに、救急救命士として必要なプレッシャーに対する強さ、体力、冷静沈着さ、努力家であること、そして高いコミュニケーション能力など、具体的な要素を挙げてアピールすることで、自己PRがより説得力を持ちます。
最後に、自らの成長意欲や今後の目標、救急救命士としての使命感などを述べることで、将来への意欲や貢献意欲が伝わり、好印象を与えることが期待できます。
救急救命士の履歴書で気をつけるべきことは?
履歴書や職務経歴書は、自分のプロフィールや経歴を伝える大切な文書です。
丁寧かつ読みやすい字で書くことは、第一印象を左右する重要な要素です。
とくに救急の現場では正確性が求められるため、誤字や脱字は避けなければなりません。
また、医療職に携わる際には、細部への注意が期待されます。
履歴書の書き方や言葉遣いも、その人の姿勢や性格を反映します。
一つひとつの言葉や表現に気を配り、読みやすく伝わりやすい文書を作成しましょう。
これができるかどうかも、採用担当者にとってのポイントの一つとなります。
「救急救命士の志望動機・面接」まとめ
救急救命士の志望動機には、まず人の命を守りたいという真摯な思いを強調しましょう。
また、救急救命士は仲間と協力して危険な状況に対処する必要があるため、チームワークや円滑なコミュニケーションが得意であることもアピールできると効果的です。
さらに、地域社会に密着して働くため、地域への奉仕心や貢献意識があることを示すとよいでしょう。
こうしたポイントを組み合わせ、自分の言葉で、熱意や適性を十分に伝えられる志望動機を作成してください。