空間デザイナーとインテリアコーディネーターの違い
空間デザイナーとインテリアコーディネーターの仕事内容の違い
屋外か屋内か?
空間デザイナーとインテリアコーディネーターの大きな違いは手掛ける場所です。
空間デザイナーが手掛けるのはイベントブースやショーウィンドウ、イルミネーションなど、室内だけでなく、屋外も多いため「スペースデザイナー」とも呼ばれています。
一方、インテリアコーディネーターは屋内での仕事がメインです。
いずれもクライアントから仕事を受けて、コンセプトを決めてイメージ設計図を引いてプレゼンをして、外注の施工業者を手配するという作業は同じです。
デザイナーとコーディネーター
インテリアコーディネーターの仕事はあくまでコーディネートで、空間デザイナーのように大掛かりな装飾物を自ら創作することは、基本的にはあまりありません。
どちらかというと空間デザイナーの仕事は芸術性が強く、インテリアコーディネーターの方が機能的で実用性を重視するため、女性が多い傾向にあります。
20代で正社員への就職・転職
空間デザイナーとインテリアコーディネーターのなる方法・資格の違い
どちらの場合も、まずデザインに関する基礎知識が必要なため、多くの人は専門学校や大学に通い設計やデザインを専攻します。
空間デザイナーの場合は一般のメーカーや飲食チェーンなどに勤務する人も少なくありませんが、インテリアコーディネーターの就職先は、住宅メーカーやデザイン関係の事務所などが一般的です。
これは社内ですべて担当し経費を節減する企業も多いためです。
いわゆる「インハウス」と言われる企業内のデザイン部には、グラフィックデザイン担当から空間デザイン担当まで、さまざまなデザイナーが働いています。
空間デザイナーとインテリアコーディネーターの資格・必要なスキルの違い
空間デザインとインテリアコーディネートにはそれぞれ資格があり、持っている資格に合わせて肩書きを名乗る人も多いようです。
空間デザイン資格の「空間ディスプレイデザイナー認定試験」は、在宅受験で、時間制限などもなく、調べながら回答することができるので比較的取得のしやすい資格です。
公益社団法人インテリア産業協会主催の「インテリアコーディネーター」資格は誰でも受けることができますが、合格率は20%前半ほどで、専門的に勉強していないと取得するのは難しい資格です。
20代で正社員への就職・転職
空間デザイナーとインテリアコーディネーターの学校・学費の違い
どちらの場合も、美術系の大学や専門学校、社会人向けのキャリアスクールなど進学先にはさまざまな選択肢があります。
空間デザイナーの場合はデザイナーとしてデザインの勉強をする人が多く、インテリアコーディネーターは設計など建築系の勉強を志す人が多いようです
空間デザイナーとインテリアコーディネーターの給料・待遇の違い
空間デザイナーもインテリアコーディネーターも待遇面では大きな違いはなく、デザイン事務所などの企業に属している場合、収入も勤務時間もほぼ同じでしょう。
双方からの転職組も多くみられ、いずれもある程度のキャリアを積んで独立する人も少なくありません。
収入や待遇に差ができるのは空間デザイナーとインテリアコーディネーターの違いよりも、各自のセンスや実力によるところが多いようです。
空間デザイナーとインテリアコーディネーターはどっちがおすすめ?
空間デザイナーの仕事の方が芸術性の高い仕事を求められる傾向にあり、インテリアコーディネーターの方が現実的で実用性を重視し、さらに女性が多い傾向にあります。
両社は共通部分も多いため、両方の分野を手掛けるデザイナーも少なくなく、線引きがあいまいな職業でもあります。
空間デザイナーが住居をコーディネートすることもあれば、インテリアコーディネーターがショーウィンドウをコーディネートするケースもあります。
どちらかに決めきれない場合は、フリーで活躍し自由に仕事を受け入れる人も多いようです。